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Vlogカメラの選び方
思い通りのVlogを撮影するためには、使い勝手がよく理想のクオリティを実現できるカメラが必要です。まずは、Vlogカメラを選ぶときにチェックしたいポイントを紹介します。
カメラの種類を理解する
自分の撮影スタイルに合ったVlogカメラを選ぶためには、カメラの種類や特徴を理解することが大切です。Vlog撮影に使われるカメラには、以下のようなものがあります。
- ミラーレス一眼カメラ:ミラー機構がなく、高画質・高機能・軽量性を併せ持つカメラ
- アクションカメラ:耐衝撃性や防水性に優れたカメラ
- コンパクトデジタルカメラ:軽くて手軽な持ち歩きに適したカメラ
- デジタル一眼レフカメラ:大きなイメージセンサー・豊富な交換レンズを持つ本格派カメラ
- ジンバルカメラ:カメラ本体とジンバル(機械式スタビライザー)が一体化したカメラ
画像や映像表現にこだわりたい人は、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラがおすすめです。自然の鮮やかな色やダイナミックな風景を、臨場感たっぷりに配信できます。
一方、アクションカメラやコンパクトデジタルカメラ、ジンバルカメラは軽量で持ち運びしやすいのが魅力です。アウトドアシーンでのアクティブな撮影に適しています。
画質で選ぶ
Vlogカメラの画質に大きな影響を与えるのは、カメラの解像度とセンサーサイズです。
解像度は、画像や映像の鮮明さや細かさを示します。『横のピクセル数×縦のピクセル数』で表示され、数字が大きいカメラほど高精細な画像を楽しめます。画質にこだわりたい人は、4K撮影対応モデルを選択しましょう。
一方のセンサーとは、取り込んだ光をデジタルデータに変換する部品です。センサーのサイズが大きいほどより多くの光を受け取れるため、ノイズが少なく鮮明な映像を撮影できます。特に光が少ない場所での撮影では、センサーサイズの大きさが重要です。
ただし、センサーサイズが大きいとカメラのサイズも大きくなり、価格も高額になります。Vlog用なら、サイズ・コスト・画像のバランスがよい『APS-Cセンサー』または『1型センサー』を搭載したものがおすすめです。
撮影がスムーズになる機能で選ぶ
ストレスなくVlog撮影を楽しむためには、手間のかかる調整なしできれいな映像を撮影できる機能にも注目しましょう。撮影がスムーズになる機能としては、以下のものがあります。
- 手ブレ補正機能:歩き撮りや手持ち撮影でもなめらかな映像になる
- バリアングルモニター:さまざまなアングルで撮影でき、自撮りもしやすい
- 高速・高精度オートフォーカス:動きのある被写体を撮影する際に、自動で焦点を合わせられる
- 自動顔認識・明るさ補正機能:顔が暗くなりがちな場面でも、顔を明るく撮影できる
- 高性能マイク・ウインドノイズ低減機能:風切り音やノイズを抑制できる
- 背景ぼかし機能:ワンタッチで背景をぼかせる
Vlog撮影では、撮影者が自分でカメラを持ち、映り具合を確認しながら動かなければなりません。快適に撮影するためには、最低でも手ブレ補正機能・オートフォーカス機能・バリアングルモニターは欲しいところです。
携帯性・マイク性能に注目する
Vlogカメラは、片手で持てるかどうかも重要です。サイズはアウターのポケットや小さなバッグに収まる程度、重量は負担を感じにくい約200~1,000g以内を目安としましょう。
カメラのマイクには、全方向から音を拾う『無指向性』と、特定の方向の音を優先的に拾う『単一指向性』があります。複数の声を同時に録音したい場合は無指向性、一人の声をクリアに録音したいなら単一指向性のカメラがおすすめです。
ただし、内蔵されているマイクの品質は、外付けのハイスペックマイクにはかないません。屋外で自然の音や鳥の声などをしっかりキャッチしたい人は、高品質な外付けマイクを接続できる『マイク端子付きのカメラ』も選択肢に含めましょう。
おすすめのVlogカメラ【ミラーレス一眼カメラ】
ミラーレス一眼カメラは、コンパクトかつ軽量でありながら、高品質な映像を撮影できるカメラです。Vlogカメラとしての人気は高く、選択肢は豊富にあります。
Vlogのクオリティがアップする、おすすめのミラーレス一眼カメラを紹介します。
SONY「VLOGCAM ZV-E10」
Vlog撮影に特化した、「VLOGCAM」シリーズのミラーレス一眼モデルです。APS-Cサイズの大型センサーが搭載されており、高精細な4K動画を簡単に撮影できます。
背景ぼけ切り替え機能やリアルタイム瞳AF、リアルタイムトラッキングなどの多彩な機能もあり、アウトドアシーンでの撮影や動く被写体の撮影もスムーズです。
カメラはレンズ交換式で、Eマウントに対応した多彩なレンズを装着できます。シーンに合わせてレンズを使い分けることで、Vlog初心者もイメージ通りの映像を簡単に撮影することが可能です。
- 商品名:SONY「VLOGCAM ZV-E10」
- 公式サイト:商品はこちら
SONY VLOGCAM ZV-E10
重量:299g
Canon「EOS R10」
APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したカメラです。Canonが独自開発したオートフォーカス技術『デュアルピクセルCMOS AF II』が採用されており、素早く動く動物などもストレスなく追尾できます。
CMOSセンサーは、6Kオーバーサンプリングによる高精細な4K動画記録が可能です。6Kで撮影された映像は、編集時に画質が劣化しにくく、従来の4K映像よりもいっそう高精細な映像を楽しめます。
カメラの重量は約429gと軽量で、屋外での撮影もスムーズです。直感的に扱える優れた操作性もあり、初心者でも扱いやすいでしょう。
- 商品名:Canon「EOS R10」
- 公式サイト:商品はこちら
Canon EOS R10
重量:382g
Nikon「Z30」
NikonのZシリーズの中で、最も小型・軽量なモデルです。バリアングルモニターやシンプルで分かりやすい撮影モードが採用され、初心者でも気軽に自撮りしやすい設計となっています。
また、カメラには20種類のプリセットエフェクト『Creative Picture Control』が搭載されており、映像の仕上がりを自由に演出可能です。
撮影した映像に個性やこだわりを付与しやすく、動画編集スキルのない人も個性豊かなVlogを制作できます。
- 商品名:Nikon「Z30」
- 公式サイト:商品はこちら
Nikon Z30
サイズ:6x 12.8x 7.4cm
Panasonic「DC-G100DV」
約2,030万画素のLive MOSセンサーを搭載しているカメラです。3.0インチの自由角度タッチモニターを搭載しており、自撮りや多彩なアングルでの撮影に対応できます。
Vlog撮影時には、電子と光学を組み合わせた『5軸ハイブリッド手ブレ補正』が有効になるのが大きなメリットです。歩きながらの撮影や手持ちでもブレが少なく、トレッキングやハイキングでも見やすく安定した映像を撮影できます。
高精度な顔・瞳認識AFや高性能な音声収録システム『OZO Audio』も搭載されており、Vlog初心者でもハイクオリティなコンテンツを制作可能です。
- 商品名:Panasonic「DC-G100DV」
- 公式サイト:商品はこちら
Panasonic DC-G100DV
サイズ:幅 約115.6mm x 高さ 約83.1mm x 奥行 約54.2mm
おすすめのVlogカメラ【コンパクトデジタルカメラ】
小型で軽量なコンパクトデジタルカメラは、アウトドアシーンでの撮影に最適です。コンパクトデジタルカメラから、Vlog用として人気の高い製品を紹介します。
SONY「VLOGCAM ZV-1 II」
1インチイメージセンサーを搭載した、Vlog用のコンパクトデジタルカメラです。広角18-50mm相当のズームレンズが採用されており、風景や背景を取り入れながら臨場感のある映像を撮影できます。
カメラには人物の顔を検出する『顔優先AE』機能があり、顔の露出を自動で最適化する仕様です。撮影者が調節をしなくても顔の明るさをキープできるため、逆光や影の中でもきれいな映像を撮影できます。
また、三つのマイクカプセルを内蔵した『インテリジェント3カプセルマイク』により、声や環境音をよりクリアに収音することが可能です。音を拾う方向は、自動または手動で切り替えできます。
- 商品名:SONY「VLOGCAM ZV-1 II」
- 公式サイト:商品はこちら
SONY VLOGCAM ZV-1 II
重量:約292g サイズ:約105.5 x 60.0 x 46.7 mm
Canon「PowerShot V10」
重量約211gと軽量な、ポケットサイズのカメラです。広角19mm相当のレンズと1インチサイズのイメージセンサーを搭載しており、広い視野での撮影と高画質な映像を実現できます。本体に収納式のスタンドを内蔵しているため、三脚なしでも安定した撮影が可能です。
また、カメラはCanonが提供する専用アプリ『Camera Connect』に対応しています。カメラとスマートフォンをWi-Fiで接続し、アプリでライブ配信の設定を行えば、PCを介さなくても各種動画配信プラットフォームでのライブ配信が可能です。
キャンプやハイキング、トレッキング中にVlogを配信すれば、自然の美しさやアクティビティをリアルタイムで視聴者と共有できます。
- 商品名:Canon「PowerShot V10」
- 公式サイト:商品はこちら
Canon PowerShot V10
サイズ:約63.4(幅)×約90.0(高さ)×約34.3(奥行)mm 重量:約211g
FUJIFILM「X-HF1」
1インチのイメージセンサーを搭載し、約1,774万画素の解像度を持つカメラです。焦点距離約32mmの単焦点レンズが搭載されており、背景を生かした自然な映像を撮影できます。
本体はアナログカメラを思わせるクラシックなデザインで、背面には3:4アスペクト比の縦長液晶を採用しています。スマホ感覚での縦持ち撮影に適しており、SNS向けのVlog撮影が容易です。
写真撮影では、2枚の縦構図画像を1枚の組写真として合成できる2-in-1生成機能があります。この機能を利用することで、撮影者は静止画と動画を組み合わせたストーリー性のある映像表現が可能です。キャンプやアウトドアでのたくさんの思い出を、より自由にVlogで表現できます。
- 商品名:FUJIFILM「X-HF1」
- 公式サイト:商品はこちら
FUJIFILM X-HF1
サイズ:幅105.8mm×高さ64.3mm×奥行き45.8mm(最薄部30.0mm) 重量:約240g
おすすめのVlogカメラ【アクションカメラ】
アクションカメラは、動きのあるシーンに対応しやすいカメラです。アウトドアシーンでダイナミックな映像を発信したい人に向けて、Vlogに最適なおすすめのカメラを紹介します。
Insta360「GO 3S」
重量約39gと軽量な、親指サイズのアクションカメラです。マグネットやクリップで衣服や帽子などに固定しやすく、ハンズフリーで撮影できます。
動画撮影は4Kに対応しており、映像は高精細かつクリアです。メガ広角レンズや手ブレ補正機能搭載で、広い視野となめらかな映像を実現できます。
水深約10mまでの本格防水性能も実装しており、水場のアウトドアや雨天時のVlog撮影も安心です。
- 商品名:Insta360「GO 3S」
- 公式サイト:商品はこちら
Insta360 GO 3S
重量:96.3g
GoPro「HERO 13」
通常撮影時、最大5.3K・60fpsや4K・120fpsの高精細映像に対応したアクションカメラです。高速な動きを詳細にスロー再生できる『バーストスローモーション機能』で撮影時は、5.3K・120fps(5秒限定)に対応しており、動きのあるシーンをドラマチックに表現できます。
『HyperSmooth 6.0』を採用した手ブレ補正機能は強力で、登山や自転車などの激しいシーンでも、画像は極めてなめらかです。
本体には水深約10mの防水性能もあり、水場でも不安なく撮影できます。1,900mAhの大容量Enduroバッテリー搭載により、最長で約2.5時間の連続撮影が可能です。
- 商品名:GoPro「HERO 13」
- 公式サイト:商品はこちら
GoPro HERO 13
DJI「DJI Action 2」
アルミ合金ボディを採用した、重量約56gのアクションカメラです。手のひらに収まるコンパクト設計により、キャンプからトレッキング、登山まで幅広いシーンに携行できます。
撮影は最大4K・120fpsに対応しており、映像はノイズが少なく鮮明です。また155度の超広角FOVの搭載により視野角も広く、臨場感あふれるダイナミックな映像を撮影できます。
本体には、独自のマグネット着脱式デザインが採用されており、各種アクセサリーや拡張モジュールの着脱がスムーズです。用途やシーンに合わせてセットアップを変更できるため、さまざまな撮影スタイルに挑戦できます。
- 商品名:DJI「DJI Action 2」
- 公式サイト:商品はこちら
DJI DJI Action 2
サイズ:39×39×22.3mm 重量:56g
おすすめのVlogカメラ【デジタル一眼レフカメラ】
大きなイメージセンサーを搭載しているデジタル一眼レフカメラは、Vlogの画質にこだわりたい人におすすめです。デジタル一眼レフカメラから、Vlog撮影に最適な人気機種を紹介します。
Canon「EOS Kiss X90」
約2,410万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したカメラです。フルHD(1920×1080)の動画撮影機能を備え、70種類を超えるEFレンズを装着でき、自由な映像表現を楽しめます。
カメラにはDIGIC 4+映像エンジンが搭載されており、画像処理能力も高めです。光量が不足する夜景や星空、早朝や夕方の撮影でも、高精細な美しい映像を撮影できます。
不要なシーンのカットなど動画の簡易的な編集なら、カメラ内で行えるのも便利です。カメラ本体の重量は約427gで、一眼レフカメラとしては軽量です。
- 商品名:Canon「EOS Kiss X90」
- 公式サイト:商品はこちら
Canon EOS Kiss X90
重量:475g サイズ:7.8x 12.9 x 10.1 cm
おすすめのVlogカメラ【ジンバルカメラ】
ジンバルとカメラが一体となったジンバルカメラは、動きの多いシーンの撮影に最適です。屋外でアクティブにVlogを撮影したい人におすすめの、ジンバルカメラを紹介します。
DJI「Osmo Pocket 3」
1インチCMOSセンサーと2インチタッチスクリーンを備えたジンバルカメラです。照度の低い環境での撮影やスローモーション撮影などに対応しやすく、暗い場所やアクティブなシーンでも、安定感のある高画質映像を撮影できます。
タッチスクリーンは回転式で、横向き・縦向き撮影を素早く切り替えられます。カメラには3軸メカニカルスタビライザーが内蔵されており、片手での撮影がスムーズです。
ActiveTrack 6.0機能により、被写体の自動追尾にも対応しており、被写体を常にフレーム中央にキープできます。
- 商品名:DJI「Osmo Pocket 3」
- 公式サイト:商品はこちら
DJI Osmo Pocket 3
重量:179g サイズ:42x 34x 140 mm
まとめ

Vlogの撮影には、ミラーレス一眼カメラやコンパクトデジタルカメラのほか、アクションカメラ・デジタル一眼レフカメラ・ジンバルカメラなどの選択肢があります。
それぞれの特徴を知り『どのようなシーンで撮影したいか』『どのような機能があると便利か』を明確にしましょう。
アウトドアメインでVlogを発信したい人は、携行性や耐久性、手ブレ補正の強力さなどが重要です。水場での撮影も考えている人は、防水性についてもチェックし、自分に合ったVlogカメラを選択しましょう。