
ガチの軽トラキャンパー、マックスさんのキャンプスタイルを拝見

19歳で来日し、4年間米軍基地に勤務。その後、オートバイレーサーを目指し、オートバイ運搬用に軽トラを購入。20年前、事故でレースを中断。その後、DIYで軽トラをキャンプ仕様にカスタマイズ。本職は英語教師。日本在住41年!

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小回りがきき、荷台は大きく、頑丈。日本独自の軽トラックはアメリカで「Kei Truck」と呼ばれ、人気を集めている。アメリカ出身のマックスさんも軽トラの魅力にはまったひとりだ。
「40歳までオートバイレースをやっていて、運搬用にセカンドカーとして購入しました」
レースで使わなくなり、キャンプ仕様にカスタムすることに。「アメリカ人はDIYで思いをカタチにするのが好きなんです」
アメリカに住んでいたころも車高を上げたり、エンジンを載せ替えたりと、自宅ガレージで車をカスタムしていたそうだ。
2020年からスタートした軽トラ改造だが、改良に改良を重ね、現在はバージョン7を数える。DIYでルーフトップテントを備え付け、簡易タープを2基連結させたりもしたが、昨年、プロに依頼し、ジェームス・バロウドのルーフトップテントとダーチのオーニングを装着。
「準備も撤収も楽になり、時間にゆとりができました」
とはいえ、シャワーやトイレ、収納棚などはすべてDIY。ビーチキャンプが多いそうで、チェアの脚も砂をかまない細かい工夫や、システマチックな収納術は感動モノだ。しかも、道具類はテトリスのように隙間なく収まっている。
「どこに何が収まっているか、毎回、撮影して積載や収納方法を見直しています。日々進化するのが、DIYが根付くアメリカ式。楽しいでしょう?(笑)」
テント内はヒミツ基地

今年1月、ポータブル電源を購入。テント内にモニターをセットし、夜は映画やレースの動画を鑑賞。
シャワールームも装備

湿度の高い日本の夏対策としてシャワールームをDIY。お湯タンク内に電動ポンプを入れて利用。快適~!

寒い時季は風防も!

風防兼目隠しとしてスクリーンをセット。「アウトドアに居ながら引きこもれる(笑)」と、お気に入り。
マックスさんの軽トラキャンパー・ヒストリー
オリジナル

日産・クリッパートラック。すべての軽トラをチェックして、足元の空間がもっとも広い車種をチョイス。
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家型テントをオン!

バージョン1は、台座を据え付け、その上にテントを載せて使っていた。収納状態はすっきりしているが、道具の量は多い。
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タープをセット

バージョン3。タープを取り付けて快適度アップ。後ろ側にはシャワー用のテントもセットアップされている。
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ワンタッチタープを導入

バージョン5。簡易タープを2張りセット。タープ内に寝室用テントを設営。快適だが、道具が増え、重くなった。

シンデレラフィットの魔術師⁉ マックスさんのDIY術
あおりを補強し台座に!


ステンレス板を張って補強したあおりを鎖で固定。クーラーなどを載せる台としても活躍。ちなみに土足厳禁だ。
収納BOXできっちり仕分け

BOXに書かれた「S」はシャワー関係、「T」はトイレ関係と、カテゴリー別に道具類を収納。
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荷台とルーフトップテントの間に、高さを変えられる棚を自作。荷物を整然と収納できるようになった。
フックで使い勝手UP!

調理道具やLEDランタンなどをかけられるよう、フックが取り付けられている。
定番ランチを拝見!

ゆったりとした時間を優先したいため、食事は簡素化する方向になってきたそうだ。定番のホットドッグは、フランスパンを使い、フライパンで蒸し焼きにして温めるのがポイント。


マカロニ&チーズも大好き。
DIYキャンパーの3か条
1 思いをカタチに。日々、改良!
2 食事は簡単に。その分、のんびり過ごす
3 シャワーでさっぱり。いつも清潔!
(BE-PAL 2025年5月号より)