より高速で大容量のメッセージを送信できる第2世代inReachテクノロジーを搭載。写真やボイスメッセージといったリアルな情報共有や、ロングメッセージの送信も可能となった。
アウトドアシーンをサポートしてくれるGarmin
このギアを発売したGarminは、1989年にアメリカで設立。ナビゲーションと通信デバイスを作ることを目標に、無線技術をはじめ、自動車、航空機、船舶、フィットネス、アウトドアなど多岐な分野にわたって製品を販売。「Garminウォッチ」は、人気のスマートウォッチとなっている。
また、Garminの通信衛星コミュニケーター「inReach」シリーズは、約70機の衛星で全地球エリアを100%カバーする衛星通信、イリジウム衛星を使用したGarminの衛星通信機器。
衛星通信ネットワークを活用して、メッセージ通信、位置情報共有、国際救助機関へのSOS発信を備え、世界中どんな場所でも冒険、フィールドワーク時の安全をサポートしてくれるため、愛用している冒険家や登山愛好家も多い。
冒険家や登山愛好家をサポートする新機能
今回発売されたのは、「inReach」シリーズの最新モデル「inReach Messenger Plus(インリーチ メッセンジャー プラス)」。シリーズで初めて第2世代のinReachテクノロジーを搭載した。
これにより、より高速で大容量のメッセージが送信できるようになった。
スマホアプリを活用すると、写真とボイスメッセージ最大30秒も送信。テキストメッセージは前モデルの10倍の1600バイト、日本語なら533字まで送信可能となった。
inReachシリーズから引き継がれる注目の機能
ここinReachシリーズから引き継がれる注目の機能9つを整理して紹介しよう。
1、携帯電波の届かない環境でつながる
衛星を経由して、携帯電話の電波が届かないエリアでも双方向通信を行い、つながる。
2、ボタンを押すだけで緊急時のSOSを発信
緊急時のSOSは、ボタンを押すだけで発信。誤動作を防ぐ保護キャップ付き。
SOS信号は、Garmin応答センターに届けられ、要救助者の位置情報や現在の状況など救助要請に関する情報を救助組織へ提供するだけでなく、救助が行われるまでの間、救助活動の状況についての最新情報を緊急連絡先にも提供。救助が行われるまで関わり続けてくれる。
3、自分の位置情報をリアルタイムで共有
自分の居場所を、10分間隔(デフォルト)で配信。このMapShare機能を利用すると、デバイスの位置情報を自宅にいる家族や仲間にリアルタイムで伝えられる。
また、現地からSNSへのリアル配信なども可能。
4、天気情報の取得
位置情報をもとに、衛星通信を介して週間予報を含む天気情報を取得。天気情報は本体のディスプレイで確認できる。
5、コンパクト&軽量設計
荷物の負担にならないサイズ感ながら、見やすいディスプレイつきで、視覚的な使いやすさにも配慮されている。
6、安心の長時間バッテリー
10分間隔のMapShare利用時でも、低電力モードで約600時間稼働のタフなバッテリー性能。
7、モバイルバッテリーとして活用できる「リバース充電」
リバース充電機能をオンにすると、スマートフォンを最大20%充電可能。緊急時の充電に活用できる。
8、2つのアプリで、より幅広く効率的な活用が可能
双方向メッセージ、グループメッセージ、24時間対応のGarmin応答センターとのSOSの双方向メッセージなどが可能な「Garmin Messenger App」は、Wi-Fi、携帯電話ネットワーク、衛星ネットワーク接続を自動切替できる。
また、「Garmin Explore App」とのペアリングも可能。アプリの地図を活用したナビゲーションや、ルート作成・ポイント管理などを活用できる。
9、Garminデバイスとのペアリングが可能
Garminのウォッチなどとのペアリングで、手元でのメッセージ確認などができる。
価格:83,800円(税込)
サイズ:7.8×6.4×2.3cm
重量:117.2g
ディスプレイ:160×68pixels 半透過型モノクロ(MIP)
使用電池:内蔵リチウムイオン充電池
稼働時間:10分おきにテキストメッセージもしくは位置情報を送信した場合、メッセージ通信-低電力モードで約600時間
防水:IPX7
双方向通信:あり(衛星通信契約が必要)
現在地の共有:あり(衛星通信契約が必要)
標準付属品:製品保証書、USB-Cケーブル
利用は1カ月単位からのサブスクプランも
機器の利用は、1カ月単位からできる、衛星通信プランが新設された。
万が一のことを考えた装備は、心から自然を楽しむために必須のもの。衛星通信コミュニケーターは、アウトドアシーンに持っていきたいギアの一つだ。