自然豊かな森を舞台にした美術展「秋の森とアート」が9月29日から横浜で開催! | イベント 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.09.23

    自然豊かな森を舞台にした美術展「秋の森とアート」が9月29日から横浜で開催!

    自然豊かな森を舞台にした美術展「秋の森とアート」が9月29日から横浜で開催!
    形と色が際立つ真っ白な背景に、浮かび上がるように配置された作品の数々。それが真っ白な空間ではなく、高木や低木が生い茂る森のなかだったとしたら……。森に作品を展示した美術展「秋の森とアート」(Laboratory of forest art 2024)が、横浜市旭区のよこはま動物園ズーラシアと里山ガーデンに隣接する森(里山ガーデン保全林)を舞台に開かれます。

    森から感じ取ったことを作品にしたアート展

    森は、シンボルツリーのコナラに鎮座した「オオモリモリ」(石黒和夫作)によって護られている。

    美術展「秋の森とアート」の会場となるのは、コナラやクヌギの薪炭林にスギの植林地が混ざり合う、典型的な里山の森です。横浜市の北部に残る市内最大級の緑地にあり、住宅地に取り囲まれながらも、開発を免れてきました。

    昭和30年代以降、エネルギー革命が起きて石油が普及すると、炭や薪を使っていたくらしは一変します。人が利用しなくなった森は荒廃の一途をたどりました。

    美術展を主催する「GROUP創造と森の声」は、1997年に横浜市緑区の森で活動を開始しました。間伐や下草刈りをして整え、同じ年に1回目の美術展を開催。2015年から現在の森に活動の拠点を移し、今年で28年目を迎えます。これまでの美術展では、国内外のさまざまなアーティストが作品を披露してきました。

    森では常に実験的な試みが繰り返されてきました。作品を森のなかで制作して展示することにこだわり、森との対話から感じ取ったことを表現し続けています。これこそが森を舞台にした美術展の見どころです。

    参加アーティストは7人。2024年限定で、それぞれが森の外から持ち込んだ作品を特別展示する。

    2024年の参加アーティストはASADA、石黒和夫、金井聰和、木賀陽子、近田明奈、 原田 暁、吉川陽一郎の7人。これまで国内外の美術展で、数々の作品を意欲的に発表しています。

    朽ち果てて森に還えるそのときまで

    作品の制作は8月から始まりました。原則として森から得られる材料を使い、できる限り外から持ち込まない工夫を意識しています。森への出入りは自由なので、アーティストが制作に取り組む姿を見学することができます。オープニング前に訪れると、間際まで制作に没頭しているアーティストから、作品について思いもよらぬ話が聴けるかもしれません。

    森に高くのびるハシゴに取りついている塔人間。森には、この作品以外にも、塔人間がいくつも隠れている。

    なかにはすでに完成している作品もあります。そのひとつが、塔人間がハシゴに取りついている作品。タイトルは「昇っているのか降りているのか?」。塔人間とは、体が人間、頭が塔でできている想像上の存在。アーティストの石黒和夫が、これまでの創作活動を通じて生み出したキャラクターです。塔人間はいったい、森の空高くのびるハシゴを昇ろうとしているのか、それとも降りようとしているのか。作品を前に、創意を感じてみてはいかがでしょうか。

    会場の森には、作品をじっくり鑑賞しながら周回できるコースがあります。所要時間は1時間ほど。コースの途上には、過去の美術展で展示された作品が意図的に放置されています。時を経て、ふたたび森の土に戻ろうとしている光景に、言い表せない儚さを感じることでしょう。

    2021年の「朽ち舟の旅」(金井聰和作)の舟は、もはや原形をとどめず、森に還る旅の途上にある。

    オープニング&クロージングイベント「根ほり葉ほり」

    美術展が開幕する9月29日(日曜日)には、オープニングイベントとして、参加アーティストからこぼれ話を引き出す「根ほり葉ほり」が開かれます。これまでの創作活動をふり返り、制作現場での苦労、今回展示する作品を語り合います。

    10月20日(日曜日)のクロージングでも、顔ぶれを変えての「根ほり葉ほり」が予定されています。両日の11時からは、アーティストが森を案内して作品を解説するアートツアーがあります。

    また、隣接する里山ガーデンで同時期に開催される「秋の里山ガーデンフェスタ」にブースを設け、そこでも出張ワークショップを開きます。

    森づくり活動で完成したパーゴラには、ワークショップで成果したさまざまな作品が展示される。

    美術展「秋の森とアート」
    会期:2024年9月29日(日)〜10月20日(日)
    時間:10時〜16時(会場への出入りは自由)
    休み:無休
    観覧料:無料
    アクセス:JR横浜線・市営地下鉄グリーンライン中山駅、相鉄線鶴ヶ峰駅・三ツ境駅から「よこはま動物園」行きバスほかを利用

    主催:GROUP創造と森の声(代表者:石山克幸)
    横浜市旭区にある里山の自然を保全し、森とアートを通じて地域や周辺の人びとが集まる場を創造するグループ。都市部にあって身近に森があることの大切さを発信している。主催する森づくり活動やワークショップなどのイベントには、子どもから高齢者までが参加し、交流を深めている。

    共催:横浜市旭区(旭区芸術文化活動支援対象事業) 協力:横浜市みどり環境局

    美術展「秋の森とアート」公式ページhttps://morilab.amebaownd.com

     

    マルシェやワークショップも開催!

    ◆森マルシェ:「秋の森とアート」会場で開催

    2024年9月21日(土)〜10月14日(祝)のうち土日祝に開催 10:00〜15:00

    アート小物や、アーティストが作った小作品が詰まったガチャポン(カプセルトーイ)を販売。森の材料を使った手作りワークショップもあります。

    ◆木の子づくりワークショップ:「秋の里山ガーデンフェスタ」のブースで開催

    2024年9月22日(日)10:00〜

    薄く切った丸太に茎をつけたキノコ形のオブジェを作り、模様を描きます。参加費:500円

    ◆森の人づくりワークショップ:「秋の里山ガーデンフェスタ」のブースで開催

    2024年9月28日(土)10:00〜

    木の枝と針金を使い、ポーズを自在に変えられる人形「森の人」を作ります。参加費:500円                   

    ◆森の木スタンドづくりワークショップ:「秋の里山ガーデンフェスタ」のブースで開催

    2024年10月6日(日)10:00〜

    木の枝に切り込みを入れ、いろいろなカードを挿すためのスタンドを作ります。参加費:500円

    遠藤 則男さん

    編集者/ナチュラリスト

    本や雑誌などの編集、取材に携わるかたわら、山や野に出かけて知見を深め、本や観察会を通してあらゆる世代に自然の興味深さを伝えている。GROUP創造と森の声のスタッフ。

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