橋を見上げて気分爽快になる「ラベンナ・パーク」【アメリカ西海岸・シアトルで絶景街ハイク(3)】 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.07.15

橋を見上げて気分爽快になる「ラベンナ・パーク」【アメリカ西海岸・シアトルで絶景街ハイク(3)】

橋を見上げて気分爽快になる「ラベンナ・パーク」【アメリカ西海岸・シアトルで絶景街ハイク(3)】
アメリカ西海岸・シアトルは、知る人ぞ知るアウトドア天国。気軽に楽しめるアーバンハイクのスポットが市内に点在します。定番から穴場まで、地元民から人気を集めるコースをピックアップ! シリーズ第3回では、ラベンナ・パークを紹介します。

地元では知られたウォーキング&トレイルランの名所

水辺の四季折々の自然に癒やされて

渓流沿いに大小のトレイルが連なるラベンナ・パーク。

カナダと国境を接するワシントン州。シアトルは緑と水に囲まれ、「エメラルド・シティー」と呼ばれています。ラベンナ・パークは地元一の名門、ワシントン大学の北に広がる住宅街にひっそりと入り口があり、一歩足を踏み入れれば街中とは思えない自然の豊かさ。渓流が注ぎ込む湿地帯に多種多様な植物が群生します。水のせせらぎ、鳥のさえずりを聞きながら、リフレッシュできること間違いなしです。

子どもの遊び場の奥は別世界

園内の遊び場のひとつ。現地在住日本人には、春に咲き誇る桜の風景もうれしい限り。

道路脇の駐車場から園内へ入ると、まず遊び場が見えます。小さな子ども向けの浅いプールやテニスコート、野球場もあります。わが子も幼い頃、お世話になりました。春には桜が見頃を迎え、子どもを遊ばせながら、親はゆっくり、のんびりと花を愛でることができます。

その遊び場の奥は…? 木々の間を通り過ぎると急に視界が開け、芝生の緑が目にまぶしい素敵な広場に出ました。広大な緑地にバーベキュー・グリルやピクニック・テーブルも完備。管理するシアトル市に電話やオンラインで連絡すると、テーブルを予約することが可能です。イベントやパーティーにもってこいの場所ですね。

広場の端をよく見ると、ありました! トレイルへの入り口です。

10あるピクニック・テーブルのうち、1つは雨除けのシェルター付き。

ここからいよいよハイキングのスタート!

地元ランナーが通い続ける理由

仲良く並んで走る地元の学生ランナーたち。

多くの地元ランナーに親しまれている、このトレイル。途中の階段や坂はほんのわずかで、ほぼ平坦な道が続き、細かいトレイルがつながってループ状になっているため、歩きやすいし走りやすい! 犬連れもOK。園内をぐるっと回って約3040分と、普段の散歩にもちょうど良い距離感です。

トレイルは通年オープン。実際に歩いてみると、まだ雨の残る季節のシアトルでは、ぬかるみに足を取られるようなスポットもところどころ見られました。しかし、道の端を通れば問題なし。特別な装備は必要なく、普通のスニーカーで間に合います。

木陰が多く、空気はひんやりとしていて、足裏に土の柔らかいぬくもりを感じられる、絶好のトレイルラン・コース。途中、道幅がそこまで広くない箇所もありますが、日中でも人は少なめで、混雑するような状況は皆無です。

ワシントン大学の学生らしきランナーたちとすれ違うことも、しばしば。青春真っ盛りの空気をまとう彼らが、さわやかな風を運んでくれます。一方で、いきいきと笑顔でウォーキングをするシニアたちの姿にも元気づけられました。

さまざまな湿地特有の植物

もう1か所の遊び場が見えたらトレイルの折り返し地点。戻るのに別のトレイルを選べば飽きません。

トレイルは北西から南東へ、ラベンナ・クリークと呼ばれる渓流に沿って延びています。その両端に遊び場やコミュニティー設備が整い、折り返す前にベンチで休憩できます。

地元での高評価の割に、まだ観光客には気づかれていない場所ですが、その歴史は古く、20世紀初頭まで遡るとされます。現在のような自然とコミュニティーが融合した形が実現したのは2006年のこと。復元された豊かな自然環境には季節ごとにたくさんの植物や鳥が見られ、今や市民がほっと息をつける人気の公園に。

普段は上からの景色しか見ない巨大なラベンナ・パーク橋とコーウェン・パーク橋の下をくぐり、往復するのもまた非日常。鳥の声、水の音、植物の緑、肌をなでる風を五感で味わいながら、ただただ無心に歩く時間。ウォーキングのあとは、心が洗われるように気分もスッキリしました。

黄色が鮮やかなアメリカミズバショウの花。

渓流の上の渡り板に寄り道。

■ラベンナ・パーク

5520 Ravenna Ave. NE, Seattle, WA 98105, USA

https://www.seattle.gov/parks/allparks/ravenna-park

私が書きました!
アメリカ・シアトル在住エディター/ライター
ハントシンガー典子
アメリカ・シアトル在住。エディター歴20年以上。現地の日系タウン誌編集長職に10年以上。日米のメディアでライフスタイル、カルチャー、旅、海外移住、バイリンガル育児など、多数の記事を執筆・寄稿する傍ら、米企業ウェブサイトを中心に翻訳・コピーライティング業にも従事。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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