砂漠が多いカリフォルニアの希少エリア!ロサンゼルスから2時間で行ける「カリゾ平原」って? | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.05.31

    砂漠が多いカリフォルニアの希少エリア!ロサンゼルスから2時間で行ける「カリゾ平原」って?

    サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴなど、日本でも名を知られたカリフォルニア州内の大都市はすべて太平洋に面した海岸沿いにあります。 そのせいで、カリフォルニアと言えば、ビーチとパームツリーのイメージが強いかもしれません。

    しかし、アメリカ地質調査所(United States Geological Survey, 略称USGS)のレポートによると、カリフォルニア州全面積のうち、約38%を砂漠地帯が占めているそうです。 州内にはグレートベースン砂漠、モハーベ砂漠、コロラド砂漠という大きく分けて3つの砂漠があります。

    海岸沿いの都市から内陸に向かって1時間も車を走らせると、「荒涼」とか「殺伐」としか表現の仕様がない、カラカラに乾いた荒野が広がっているのがカリフォルニアです。

    それでも、緑が豊かな土地が州内にまったくないわけでもありません。今回紹介するカリゾ平原(Carrizo Plain National Monument)もそのひとつです。

    ロサンゼルスとほぼ同じ広さのカリゾ平原

    「沈黙の音を聴け」

    カリゾ平原(Carrizo Plain National Monument)。 

    カリゾ平原はアメリカ国内に133か所ある国定記念物(ナショナル・モニュメント)のひとつに指定されています。約1,000 平方kmの広大な面積(ロサンゼルスとほぼ同じ広さ)を持つ平原です。南北に長いカリフォルニア州のほぼ中央に位置し、ロサンゼルスから北へ向かい、車で2時間ほどの距離にあります。

    300年くらい前までは、カリフォルニアの中央部は広大な草原で、鹿やヘラジカが群生していたそうです。砂漠化が進んだ現在では、このカリゾ平原の周辺のみにその名残が残されています。

    アメリカの公園にも色々ありますが、カリゾ平原の場合は、訪問客を誘致することより、この貴重な自然をほぼ手つかずのまま保護することが主な目的になっているようです。

    カリゾ平原は、誰でも、いつでも、訪れることができます。入場は自由かつ無料です。その代わり、観光施設と呼べるようなものは何もありません。地図で確認しても、キャンプ場が数か所あるくらいです。

    私は公園の南側から入り、北側へと抜けるコースを取りました。公園を縦断する道路は所々が未舗装のままです。

    目に見えるものといえば、圧倒的なまでに広々とした草原です。いつもの砂漠ではなく、草が生えているというだけで、なんとなく穏やかな気分になるのは不思議です。

    3時間ほどのドライブで、すれ違う車はほとんどなかった。

    行けども行けども、ガソリンスタンドはおろか、信号すら出てきません。店もなければ、自動販売機もありません。携帯電話の電波もまったく届きません。

    ここを訪れる人は、あらかじめ車のガソリンは満タンにして、トランクには水や食料を準備しておかないことには、下手をすれば生命にかかわります。

    前触れもなく、突然目の前に現れた牛の群れ。周囲は柵のない牧場らしい。

    ようやくたどり着いたキャンプ場にも、屋外トイレとベンチ以外は何もないようでした。もちろん、管理人の姿も見当たりません。アメリカにはそうした無人で無料のキャンプ場は少なくありませんが、ここまで広い空間にあるものは見たことがありません。

    広大な景色をバックにしたキャンプ場。泊まっていたキャンパーは数組のみだった。

    それでも、キャンプ場からはハイカー用にトレイルが作ってあったので、少しだけ歩いてみることにしました。小高い丘を登り、360度見渡してみても、建物と呼べるものはまったく見えません。かつて『大草原の小さな家』というテレビドラマがありましたが、ここには小さな家すらもないのです。

    草原の中のトレイル。自分以外に人の気配はなし。

    ただただ、真っ青な空の下に起伏のある草原が広がっています。はるか遠くには山が見えます。草原を走る風の音しか聞こえませんでした。

    なにしろ、公園を紹介する公式ウェブサイト内に、”hear the silence”(沈黙の音を聴け)とわざわざ書いてあるくらいです。まるでサイモン&ガーファンクルの名曲のようですが、そんな経験ができる場所はアメリカでもそれほど多くはないのでしょう。

    ハイキングをした丘からの眺め。

    孤独な旅を好む人、あるいは大自然に身を置いてみたいと願う人には、ぜひともおススメしたい場所です。賑やかな都会的なものを志向する人にはまったく向いていませんので、どうか忘れてください。

    アメリカ合衆国内務省国土管理局公式ウェブサイト内カリゾ平原ナショナル・モニュメント案内ページ

    私が書きました!
    米国在住ライター(海外書き人クラブ)
    角谷剛
    日本生まれ米国在住。米国で高校、日本で大学を卒業し、日米両国でIT系会社員生活を25年過ごしたのちに、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。日本のメディア多数で執筆。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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