
日産/セレナ グレード:e-4ORCE ハイウェイスターV
¥4,295,500
●全長×全幅×全高 4,765×1,715×1,885㎜
●車両重量 1,930kg
●最低地上高 150㎜
●最小回転半径 5.7m
●乗車定員 7人
●エンジン 1,433cc直列3気筒
●モーター 2モーター
●駆動方式 全輪駆動
問い合わせ先:日産自動車 TEL:0120-315-232
安全機能
ACC
車線
真上
ハンドル
テスト車両はオプションのナビリンク機能付きプロパイロットを搭載。ナビと連動して道を先読みし、よりスムーズな走行をアシストする。
実燃費 15.0㎞/ℓ カタログ値 16.1㎞/ℓ
設定・操作がラクなプロパイロットでのACC走行を積極的に使うテスターが多く、カタログ値に迫る数値に。重量のあるミニバンとしては優秀!

ファミキャンの定番車に電動4WDモデルが登場!
ファミキャンの王道遊びグルマといえば、ミニバン。人気のセレナは考え尽くされた快適機能で家族の遠出をアシストする。
「車内の広さ、視界の良さに感動。これなら日本全国どこでも行ける、まさに動くホテルのよう。家族4人+わんこの我が家にとって最適解かも」とハヤサカはすっかり気に入った様子。さらに「高速運転時も加速性能は十分だし、何よりもビックリするくらい静か」とオーシタも好評価。
実は、テスト車両はエンジンで発電してモーターで走るe-POWERの4WDモデル。しかも前後2つのモーターと4輪のブレーキを瞬時に制御しながら走る先進のe-4ORCEが搭載されているのだ。冬、雪道を試乗したサクライが話す。
「セレナのe-4ORCEは、このモーターとブレーキをひとつのコンピュータで統合制御するのがキモ。スノーモードも付き、スリップを巧みに抑えながら前へ進み、安心して走れたな~」
その効果は山道や高速道路でも安定感の高い乗り味として表われるそう。
「一定条件でハンドルから手を放して運転できる機能が付く運転技術『プロパイロット』があるだけでも安心なのに、これは無敵。値段もナットクでしょう!」とオーシタは試乗を楽しんでいた。
フィールドでも運転しやすいボディーサイズ

高さがあるため大きく見えるが、5ナンバーをわずかに超えるサイズで運転席からの見晴らしも良く、取り回しはイージー。ボディーカラーは茶室の壁をモチーフにした「利休」。自然とも好相性!


シフトレバーがない開放的なコクピット

ディスプレイは横長で助手席側からも見やすい。ATレバーはなく、前面パネルに配置されたスイッチ式シフトセレクターを操作する。
【積載】
ファミキャンでも積載は3列目をたたむだけでOK

3列目をたたんで積載。開口部は高さ1,200×幅1,140×奥行き1,140㎜。3列目は横に跳ね上げる方式で左右が狭くなるが、3人分のファミキャン道具を積む余裕はある。

汚れたシューズなどを分けてしまえる床下収納付き。

3列目を立てるとさすがに余裕はない。ザックやアウターなど日帰りのソト遊びギアならいける。
【車中泊】
2~3列目の背もたれを寝かせればシュラフマットいらず

3列目をたたみ、2列目を前にスライドして背もたれも前にたたんだ状態。「荷室の高さに余裕はあるけど寝るのはちょっと…」

2~3列目の背もたれを寝かせた状態。

「寝るならこれが一番。大人ふたりがまっすぐ横になることができて、天井も高い。車中泊に最適!」。シートは防水仕様だ。
【快適機能】
移動も休憩も快適な家族のための機能が満載

テスト車両のグレードは2列目2人がけの7人乗りのみ。ウォークスルーや長尺物の積載に便利。

ガラスハッチだけを開閉できるから、荷物雪崩の不安もない。

2~3列目それぞれにテーブルが付く。

ロールサンシェードでプライバシー確保も万全。

実走Checkのポイント
●往復600㎞の実燃費
満タンで出発。帰路、関越道を降りてすぐのGSで給油し、それぞれの燃費を割り出した。
●先進安全機能の有無
ソト遊びでは慣れない道を走ることが多く、渋滞にも遭遇しがち。そこで、安全をサポートする機能の有無をアイコンで記載した。
【ACC】→アダプティブ・クルーズ・コントロール
アクセルやブレーキ操作を自動で行ない、前走車の追従走行などが可能。主に高速道路で使用。
【車線】→車線逸脱抑制機能
車線逸脱を防ぐためにハンドルの振動や音、ディスプレイ表示で警告。一部の車種はハンドル操作を支援する機能もある。
【真上】→パノラマモニター
クルマを真上から見ているような映像をナビ画面に映し出す。
【照射】→アダプティブ・ドライビング・ビーム
先行車や対向車を検知してハイビームとロービームを自動で切り替え、照射範囲をコントロールする。
【ハンドル】→緊急時ハンドル制御
ブレーキで衝突回避が難しいとき、周囲にスペースがあればハンドルを制御して回避を支援する。
●荷室の積載量
3人分のファミキャン道具を使って荷室の使い勝手を検証。移動中は5台に分け、少しでも公平でリアルな燃費性能になるよう工夫。

キャンプ道具を分散して積載!

●車中泊しやすいか
後席をたたみ、テスターが横になって体験。記載した奥行きは荷室開口部から前席までの距離。なお、前席は標準的な位置に固定した。
●独自の快適・便利な機能
テスターが走行中に試したり、魅力に感じた機能をピックアップ。ユーザーと同じ目線で捉えたポイントは購入の参考になるはず!
●テスター5人の辛口採点表
テスト車両5台を編集スタッフ5人が、「走行性能」「快適度」「収納力」「車中泊度」「ワクワク度」をそれぞれ5点満点で評価。
※荷室のサイズはすべて編集部が計測した数値を掲載しています。
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2025年7月号より)