BYDの電気自動車「ドルフィン」登場!秀逸デザインかつコスパ抜群で災害時給電もできるぞ | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

試乗記

2024.03.25

BYDの電気自動車「ドルフィン」登場!秀逸デザインかつコスパ抜群で災害時給電もできるぞ

BYDの電気自動車「ドルフィン」登場!秀逸デザインかつコスパ抜群で災害時給電もできるぞ
バッテリーEV(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を中心に生産する中国の自動車メーカー、BYD。リチウムイオンバッテリーの製造では世界のトップメーカーという強みを活かした電動車の開発を進めていて、その1台が「ドルフィン」です。
使いやすいコンパクトなボディとリーズナブルな価格に加え、家電機器などに給電可能な「V2L(vehicle to Load)」、そして住宅に給電する「V2H (Vehicle to Home)」も搭載し、キャンプの電化に加えて災害時にも頼りになること確実です。

ドルフィンってどんなクルマ?

リアビュー

国によるCEV補助金を申請することで、スタンダードモデルは298万円で購入できる。※2023年度CEV補助金に基づく計算。3月31日まではCEV補助金は65万円だが、4月1日より35万円となる。

現在、日本で発売されているBYD車はハッチバックの「ドルフィン」と、SUVの「ATTO 3(アットスリー)」の2台(商用車を除く)。そして本年中頃に「SEAL(シール)」が加わる予定です。2023年のBYDの新車登録台数はATTO31,198台、型式認定の取得が遅れたドルフィンが248台の合計1,446台という実績を残しています。

ドルフィンは航続距離400kmのスタンダードモデルが363万円、航続距離476kmのロングレンジモデルが407万円という価格設定や機械式駐車場に入るサイズ感、そして充実した機能など、BYDらしい“コスパに優れたBEV”なのが特徴。日本で見かける機会が増えそうです。

電動車らしい個性を放つ秀逸デザイン

インパネ

色使いやとデザインはかなり華やか。フロントガラスなどが広く確保され、視界が広々としている。

メーターパネル

コンパクトな画面に必要な情報だけをわかりやすく表示する「TFT LCDマルチメーター」。

外観はドルフィンという車名のとおり、流線型のデザインが特徴。航続距離を伸ばすためのエアロダイナミクスで生まれた、なだらかなルーフラインを持つスタイルはとても未来的。横基調のシャープなラインを持つフロントグリルと、LEDヘッドライトやデイタイムランニングライトを装備したフロントマスクも個性的です。

コンソールスイッチ

一番右にシフトスイッチ、さらに走行モード、ハザードランプなど各種の操作スイッチが整然と並び、操作性もいい。

タッチスクリーン

90度回転できる旋回タッチスクリーンを採用。カーナビでは先が見やすい縦向きに、同乗者が動画などを観るときは横向きにするといった具合に、状況によって使い分けが可能。

インテリアも未来的で華やかな印象です。欧州車風でも日本車風でもなく、まさにBYD独特の空間にデザインされています。素材の質感も上級。手触り、体へのフィット感などストレスを感じるようなことがほとんどなく、快適に過ごせます。これには2,700mmという、クラスとしては長めのホイールベースやフラットなフロアも大きく貢献しています。

デュオキャンプ向きの荷室

荷室

5人乗車時の荷室。タイヤハウスの間が97cm、奥行き59cm、トノカバーまでの高さ40cmという実用的なスペースを確保。

床下収納

床下収納は深さ約17㎝。

荷室は5人乗車時で345L、リアシートをすべて倒すと1,310Lを確保しています。5人乗車時の奥行きは59㎝とそれほどありませんが、床板を外せば深さ約17cmのスペースが出現し、実用的に十分な容量を確保できます。後席の背もたれをたたんだときに、荷室の床は完全なフラットになりませんが、奥行きは130cmに。一番横幅の狭いタイヤハウスの間隔は98cmあるので、積み方や道具選びを工夫すればふたり分は問題なし。頑張ればぎりぎり3人分のキャンプ道具が積めそうです。

安全をサポートする機能が満載

前席

シートのフィット感に優れ、ロングドライブでの疲労感は少ない。

乗り味については、とくに静粛性が想像以上に高く、快適。走りは格別スポーティというわけではありませんが、BEVらしい力強い加速感をワンペダルドライビングモードで楽しむことができるうえ、コンパクトなボディによる扱いやすさが魅力に感じられました。キャンプ場までの細い道や見通しの悪い道では大いに役立つのではないでしょうか。ACC(オートクルーズコントロール)を始め、衝突回避支援システムや車線逸脱警報などの運転支援システムも万全です。

さらに安全にまつわる装備として画期的なのが、車内への幼児やペットの置き去りを検知するシステム「CPDChild Presence Detection)」が標準装備されている点です。これはクルマを降りて施錠後、ミリ波レーダーで車内をモニタリング。生体を検出したときにライトの点滅や警告音で車外の人に知らせる仕組み。どんなに短時間であっても、子供や愛犬を置き去りにして車外へ出ることは危険です。それでもさまざまな事情でうっかり失念してしまう可能性はあるわけで、このBYDによる取り組みは大いに評価すべきだと思います。

後席

フラットな床面とロングホイールベースのおかげで、後席のゆとりは大人が足を組めるほどの広さ。

前述したように、ドルフィンは「V2Lvehicle to Load)」に対応しています。車内にコンセントは装備されていませんが、AC100V1,500Wまでの電力を使用するための「BYD ACタイプV2Lアダプター(別売り・44000円)が用意されており、これを充電口に差し込むだけで給電できます。1,500Wまでなら、アウトドアでコーヒーメーカーや炊飯器、ホットプレートなど、消費電力の大きな電化製品も使用可能。さらにバッテリーに蓄えた電力を家や建物に供給する「V2H (Vehicle to Home)」にも対応し、災害時などにはフル充電で最大約4日分の電力を供給可能です。

コンパクトなボディにアウトドアでも重宝しそうな機能をたっぷりと装備して300万円中盤というドルフィン。都市部とキャンプ場を往復する場合、ロングレンジモデルでも無充電は厳しいですが、それを補って余りある個性とコスパに優れた1台です。

【BYD DOLPHIN 】

  • 全長×全幅×全高=4,290×1,550×1,770mm
  • 最小回転半径:5.2m
  • 最低地上高:未公表
  • 車重:1,520kg
  • 駆動方式:前輪駆動
  • フロントモーター最高出力:70kW95PS)/3,71414,000rpm
  • 最大トルク:180Nm03,714rpm
  • 一充電走行距離:400kmWLTCモード)
  • 車両本体価格:¥3,630,000(税込み)

お問い合わせ先 

BYD

TEL:0120 – 807 – 551

 

私が書きました!
自動車ライター
佐藤篤司
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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