渓流ルアーフィッシングを始めたい人へ!準備すべきもの、やり方、暗黙のルールを紹介 | 海・川・カヌー・釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.03.23

    渓流ルアーフィッシングを始めたい人へ!準備すべきもの、やり方、暗黙のルールを紹介

    多くの地域で、3月から渓流釣りが解禁となります。渓流域の景観は、普段生活している人間社会とはまるで別世界。

    都心部で生活を送っている方こそ、渓流域の美しさに多くの感動を覚えることでしょう。今回はそんな渓流で、美しい魚と出合う渓流ルアーフィッシングのイロハをご紹介します。

    渓流魚は素直に反応してくれる

    幼いイワナ

    特にイワナは貪欲といえるほどルアーに反応してくれる。

    「ルアーフィッシングは餌釣りに比べ手軽に始められるが、釣果を得るのは難しい」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

    しかし、渓流魚は初心者の方でも比較的簡単に釣れます。

    また、実際にルアーに食いつかなくても、そこに魚が居ればルアーを追いかけてくれるなど、素直な反応を見ることができます。

    日中の釣りであることも相まって、ルアーを追いかけてくる魚影が見えるだけでも興奮すること確実です。

    渓流釣りに遊漁券は必須

    ベスト背面、キャップに携行した遊漁券

    遊漁券の携行場所の例。私は組合員のため、地元で日釣り券を買うことはほぼなく、代わりに他河川のあゆ券を使って撮影。

    河川での釣りにおいては、遊漁券はほぼ必須となります。

    その日だけということであれば日釣り券、シーズンを通して楽しみたい場合は年券の購入をしましょう。

    また、県内共通遊漁券を発行している都道府県であれば、県内共通遊漁券を購入しましょう。どの水系に属する河川なのか、そもそも漁協が存在する河川なのかが分からなくても、安心して釣りを行えるからです。

    なお、遊漁券は遠くからでも確認できる位置に携行しておきましょう。

    揃えるべき装備

    フィッシングベストとサワークライムリュック

    フィッシングベストとサワークライムリュック。

    渓流は、歩き回って釣れる魚を探すことが醍醐味でもあります。

    ここでは、「対岸まで渡れる程度の規模の里川を歩いて探る釣り」を想定して、必要な装備をご紹介します。

    ウェーダー

    ウェーダー

    フェルトスパイクはピンと面の両方でグリップする。

    ウェーダー(腰の上まで防水生地で作られた胴長)は水辺を歩く上で、必須になります。

    ソールにはいくつか種類がありますが、河川の環境は変化に富むため、ピンと面の両方でグリップし、広い範囲に対応できる「フェルトスパイクソール」がおすすめです。

    フィッシングベスト

    フィッシングベスト

    収納は釣り用品にかぎる!

    続いては、フィッシングベストです。

    バッグ等でも代用できますが、経験上、釣り用品の収納は同じく釣り用品が一番です。用品やケースに合わせたサイズ感でポケットが作られています。

    ランディングネット

    ランディングネット大小

    大物が期待できる下流域と、上流域とでサイズを使い分けています。

    ルアーが付いたままの生きた魚を素手で掴むのは難しく、危険を伴います。

    釣れた魚を撮影したり手に取りたいのであれば、ランディングネットはあったほうが良いでしょう。

    フィッシングベストの中身もご紹介

    フィッシングベスト

    空いているポケットには軽食やごみ袋、ポケットティッシュなどを入れると良いでしょう。

    ここでは、フィッシングベストに収納する釣り用品を紹介します。

    1.ルアーケース

    本流の下流域ではあらゆるタイプのルアーを使い分けるため、2~3ケース。上流域であれば、ケース1個分まで絞って持参することもあります。

    2.スプリットリングプライヤー

    魚からフックを外したり、ルアーのフックの交換に使用します。

    3.予備のライン・ショックリーダー等

    私はPEライン(ポリエチレンの細い原糸を複数本束ねた釣り糸で、近年はルアーフィッシングで主流)を使用するため、この写真ではショックリーダー(キャスティング時の急激なショックを和らげるなどの理由でメインラインの先に結束するラインのこと)です。

    4.スナップ等の小物入れ

    ルアー交換が容易に行えるスナップなどを収納。

    5.フィッシングメジャー

    釣り人たるもの、必需品です。

    6.フックシャープナー・ラインカッター

    針先の僅かな曲がり程度であれば交換せずに、ヤスリ型のシャープナーで研いで修正します。爪切り型のラインカッターは、使い勝手良好です。双方ピンオンリールに取り付けて、手元まで伸ばして使用できるようにしています。

    7.スマートフォン

    8.熊鈴

    山間部の渓流でなくとも、所持しておいた方が良いでしょう。鳴る・鳴らないの切り替えができるタイプだと、車移動や準備中の煩わしさが無くなりおすすめです。

    タックル選び

    数種類の渓流ロッド

    ロッドは長さ・強さなど、あらゆる選択肢が存在します。

    渓流用のルアーロッドは下流~源流まで使い分けを想定しており、種類は多岐にわたります。

    ここでは、ロッドの長さ、リール、ラインの項目別におすすめを紹介します。

    ロッドの長さ(5ft~6ft)

    筆者が使用する5.4ftのロッド

    5.4ftのロッドを使用。

    ロッドの長さは、5ft~6ftがおすすめです。

    長ければ長いほど遠心力で遠くまでキャストできますが、対岸まで渡れるのであれば、どのポイントにも近づけるので、遠投の必要性はそこまでありません。

    短く軽いほうが、歩き回って魚を探す上では有効でしょう。

    リール(2000番~2500番クラス、HG以上のギア比)

    C2500番のリール

    歩き回る釣りにおいては、ぶつけたり擦ったりしても気にならない価格帯という点も意外に重要。

    リールは2000番~2500番クラス、HG以上のギア比がおすすめです。

    渓流では下流側から上流に向かって釣り歩く「釣り上がり」が基本になります。そのため、ルアーの着水直後から手前に流れてくるラインを素早く巻き取る必要があります。ギア比は高ければ高いほど良いでしょう。

    ライン(ナイロン4~6lb、もしくはPE0.5号~0.6号)

    PEライン

    PEライン。

    ラインはナイロン4~6lb、もしくはPE0.5号~0.6号がおすすめです。

    釣り自体が初めてという方であれば、ナイロンラインが手軽に扱えるためおすすめ。

    PEラインは飛距離、強度や感度においてナイロンラインに対し圧倒的に有利ですが、ラインシステムと呼ばれるものを組む必要があります。釣りに慣れてきたらメリットの多いPEラインをぜひ使用してみてください。

    ルアー選び

    渓流用ミノーとスプーン

    渓流ルアーは意匠も凝っている。

    ルアーは3cm~5cm程度のミノー(小魚を模したルアーで、先端に設けられたリップという部分が水の抵抗を受けてブルブルと泳ぎます)、5g程度のスプーン(文字通りスプーンのような形状の金属製ルアーで、ヒラヒラと光を反射してアピールします)がおすすめです。

    ミノーは巻くだけで泳ぎ、ブルブルという感触が手元によく伝わるものがおすすめです。

    スプーンは沈下速度が速く、深場を探る際に使用しますが、個人的には歩き回って「ミノーで釣れる魚」を探す釣りのほうが楽しめると思います。

    トレブルフック(3本の針を1本にまとめて溶接したフックのこと)のミノーのほうがスプーンよりも魚をバラシにくいため、まず釣果を得たい初心者の方にはそちら(ミノー)をおすすめします。

    知っておくべき暗黙のルール、マナー

    見下ろした渓流

    下流から上流へ釣り上がっていくことが基本となる。

    渓流での釣りでは「先行者を追い越してはならない」という暗黙のルールが存在します。一度釣り人が入ったポイントには、釣れる魚がしばらく居なくなる「釣り荒れた」状態となるためです。

    また、前述したとおり、下流方向から上流に向かって釣り歩く「釣り上がり」が基本となります。魚が流れに定位する際に頭が上流方向を向くので、上流側から釣り下ってくると人間が魚に見られながら釣りをする形になるためです。実際に釣果にも影響するため、先行者の有無に関わらず釣り上がりは守ったほうが無難です。

    そのため、上流に先行者を確認したらある程度距離を保ったまま釣り上がる、というのが正解です。先行者のペースが遅く、追いついてしまう場合は一声かければ、先に行かせてもらえるかもしれません。

    下見の時点で先行者を発見したら大きく移動するか、思い切って河川を変更した方が釣果的にも良い結果に結びつきます。

    ※上記2点について規則があるわけではありません。あくまでも暗黙のルール、マナーです。

    魚が美しい渓流ルアーフィッシングに挑戦しよう!

    パーマークの綺麗なヤマメ

    夏場に差し掛かるにつれ、魚の模様も鮮やかに。

    最後に、渓流の魅力はなんといっても釣れる魚の美しさにあります。

    海で釣れる魚の精悍さとは一味違う、日本らしい美しさが渓流魚にはあります。

    実際に釣りをするまでの段取りは少々手間がありますが、その魚に出合いに行く価値は十分にあります。

    季節が夏に移り変わるにつれ、魚の体色も鮮やかになっていくでしょう。今から準備を始め、これから盛期を迎える渓流ルアーフィッシングに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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    私が書きました!
    釣りの探究者
    志太 浩太郎
    30代、2児の子育て中の釣り大好きパパ。 幼少から釣りに触れていたものの、”趣味としての釣り”をするようになってからは10年を越えたところ。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を、可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 シーバス、ライトソルト、渓流・本流トラウトなどのルアーフィッシングを楽しみ、夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。
    Youtubeチャンネルあります。

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