雪中キャンプ、北欧ではどう楽しんでいる?テントの選び方ほかスウェーデンのアウトドアガールが解説
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    2024.02.29

    雪中キャンプ、北欧ではどう楽しんでいる?テントの選び方ほかスウェーデンのアウトドアガールが解説

    雪中キャンプ、北欧ではどう楽しんでいる?テントの選び方ほかスウェーデンのアウトドアガールが解説
    日本でも流行っている雪中キャンプ。北欧ではどんな風に楽しんでいるのでしょうか?

    雰囲気作りや食事まで、ポイントがいくつかありますので、雪中キャンプに挑戦するときはぜひ参考にしてみてください。

    北欧ではアクティビティーのためにキャンプをする

    スキーでそりを引っ張って、ノルウエーの北極圏での雪中キャンプへ向かう途中。

    北欧ではキャンプ自体が目的ではなく、何かのアクティビティーをするためにキャンプをすることが多いです。そのため、自分で持っていける小さめのテントを使うことが多いです。ただし、冬はとても寒くなるので、オーブンを入れる大きめのテントを使っている人も少なくありません。それでは、いかにしてテントの中に心地よい空間を作るか……。そのために必要なポイントを解説します。

    トナカイ遊牧民・サーミの伝統的なテント「Lavvu

    狩りの時など、雪中キャンプ以外でも活躍するLavvu。

    スウェーデンでゆったり雪中キャンプを楽しめたい時には、北極圏に住むトナカイ遊牧民、サーミの伝統的なテント「Lavvu」(ラブー)が人気です。ネイティブ・アメリカンのティピーに似ていますが、それほど尖がってなくて、強風に耐えられるように作られています。設営するのに少し時間がかかりますが、その分伝統的な雰囲気が楽しめます。日本にはいろいろなタイプの大きいテントがあるので、この点は真似しやすいですね。

    テントの中でも「Hygge」を大事にしましょう

    トナカイの毛皮を敷いて、寝袋にわんちゃんを入れたら、朝までポカポカ暖か~い。

    「Hygge」(ヒュッゲ)は、日本で“居心地のいい空間”“楽しい時間”に相当する、北欧の人々にとって、とても大切な価値観。雪中キャンプの時も、心地よい空間を作ることを大事にしています。キャンプチェアを使わずに、床にトナカイの毛皮を何枚も敷くとHygge感が爆増します。トナカイの毛皮はとてもふかふかしていて暖かいので、その上に座ったり寝たりします。雰囲気作りにも、そして寒さ対策にも有効なので、北欧風・雪中キャンプを楽しむには一番おすすめのアイテムです。

    あえて食事は簡単に済ませる

    北極圏の生活に欠かせないトナカイ。

    日本と比べて、北欧のキャンプでは食事に割く時間が少ないと思います。アクティビティーに時間をかけるので、ホットドッグなど簡単につくれるご飯が多いです。また、北極圏にたくさんいるトナカイの肉を使ったシチューやソーセージなどが名物で、ヘラジカのジビエのジャーキーやソーセージも大人気。日本では手に入れにくいかもしれませんが、スーパーマーケットやコンビニで売っているビーフジャーキーもとても美味しいので持っていきましょう。

    アウトドアコーヒーでフィーカを楽しむ

    スウェーデンのフィールドコーヒー&トナカイのソーセージの組み合わせが抜群!

    北欧では、どの国でもフィーカが大事。フィーカとはコーヒーを逆さ読みにした言葉で、「甘いものをつまんで会話を楽しむコーヒータイム」の慣習を指します。北欧流のアウトドアコーヒーを楽しむなら、フィルターを使わず、荒めに挽いたコーヒーの粉を直に缶に入れて茹でます。濃いめのコーヒーが好きな方はそのままで飲んでもいいのですが、やっぱり甘いものと一緒に食べた方が、バランスがとれると思います。

    夜には北欧のホットワイン「glögg」(グロッグ)で体を温めます。甘くて、そして体を温めるスパイスも入っていているので、雪中キャンプにぴったり!  ホットワインのコップにレーズンと皮なしの薄く切ったアーモンドを入れて、ちびちびと飲むのが楽しいんです。

    雪遊びも忘れずに!

    北極圏の人々が好きな雪遊びといえば、スキーで山を登るスキーツーリング!

    冒頭で書いたように、北欧流のキャンプを楽しむには、何かのアクティビティーと一緒にするのが大事なポイント。皆さんもぜひ暖かいテントから出て、釣りやスノーシューなど、雪遊びも楽しんでください。体を動かしてから雪中キャンプをすれば、ぐっすりと眠れますよ。

    写真:Christian Olsson

    私が書きました!
    スウェーデンのアウトドアガール
    ヤンニ・オルソン
    スウェーデン出身のアウトドアガール。女優、タレント、モデル、レポーター、コラムニストの顔を持つトリリンガル。自然やアウトドアをこよなく愛し、北欧式キャンプや、フィーカを通じて日本でのアウトドアアクティビティの魅力を広めようと日々奔走中。現在は温泉ソムリエ、焚き火検定(焚き火スト)、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ。ヤンニの冒険はAmazon Prime Video「Getting Dirty in Japan]で配信中。

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