ハロルド・アーキー・キャンプエリアで何もしない1日を過ごす【プロハイカー斉藤のアメリカ東海岸トレイル行状記 vol.14 】 | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2024.02.15

    ハロルド・アーキー・キャンプエリアで何もしない1日を過ごす【プロハイカー斉藤のアメリカ東海岸トレイル行状記 vol.14 】

    2023年10月、世界各国のロングトレイルを次々と踏破している日本で唯一のプロハイカー・斉藤正史さんが、アメリカ東海岸にある「ニューイングランドトレイル」に挑みました。Mtトムから落ち葉の中を歩いて、ハロルド・アーキー・キャンプエリアへ。今日は1日ゼロディです。

    山の中のゼロデイ

    景色がいいだけあって、朝、風通しがよく寒かった。でも、こんな素敵な場所で夜と朝を迎えられるのなら、この程度の寒さなら問題ありません。今日の予定も12マイル(約19km)ほどの道のりです。

    早速テントを撤収して歩き出しました。ほどなくしてMtトムの山頂に着きます。車で山頂付近に行けるので、そこら中の岩に、壁にペイントが施されていました。アメリカらしいといえばアメリカらしいのですが…ちょっと残念な気もしますね。

    Mtトム山頂付近。 

    Mtトムからは一気に下る道のりでしたが、珍しく日本の山のような急な下りでした。降り切るとトレイル上に水場のある表記がありましたが、少し離れた場所に湖が見えていました。ここで水を汲もうと思いましたが、諦めました。出来るだけ動いていない水は飲みたくありません(流れている水の方が水の状態が良いため)。この先のエリアも低山を縦走するようなコース取りになっていますので、今日も水場に苦労しそうな予感がします。

    射撃場近くをトレイルが通ります。こわっ

     しばらく里山エリアのアップダウンを繰り返していると、けたたましい戦闘機のようなエンジン音が聞こえてきました。地図を見ると近くに小さな空港があるようでした。また、しばらく歩いていくと、今度は遠くからライフルの音が聞こえてきました。わりと集落に近いこのエリアで猟が出来るのかなと思っていると、射撃音がどんどん近くなってきて、その音が規則的になっているように感じました。どうやら射撃場が近くにあるようで、射撃場の周りには看板が設置してありました。看板を見てここまで飛ぶのかと驚きました。

    トレイルを隠すたくさんの落ち葉。

    さらに先に進むと、落ち葉が落ち始めていてトレイルを埋め尽くしています。こうなると小さなロストを繰り返し歩く事になります。気付くと大きな休憩も取っていないのに、13時をまわっていました。特にハロルド・アーキー・キャンプエリア手前2マイルくらいは落ち葉の量が半端なく、2度ほど大きなロストをしてしまいました。そしてようやくハロルド・アーキー・キャンプエリアに着くと、誰もいませんでした。テントプラットフォームは僅かに1つ。すぐに僕はテントプラットフォームにテントを立てたのでした。

    レジスター(ハイカーが記入するノートです)。

    丸1日ゼロディは半日こんな感じで過ごしていました。

     翌日は時間調整のため、1日ゼロデイ。テントの前に椅子を出し、ぼーっとしながら1日過ごしました。きっと山の中のテントサイトでゼロデイを取ったのは今回が初めてだと思います。何も考えず、木からゆれ落ちる葉を見つめる。なんて贅沢な時間でしょうね。

    1日の大半をこうして椅子で過ごしたのですが、この日、目の前のトレイルを通る人はいませんでした。

    朝にはどうやって1日時間を潰そうか考えていたのですが、あっという間に夕方に、そして夜を迎えたのでした。誰とも話さない静かな、そして最高の1日です。

    テントプラットフォームがあると、枯葉に火が引火する可能性も低いので安心です。

    New England Trail公式サイト

    私が書きました!
    プロハイカー
    斉藤正史
    2012年より日本で唯一のプロハイカーとして活動。トレイルカルチャー普及のため、海外のトレイルを歩き、アウトドア媒体を中心に寄稿する傍ら、地元山形にトレイルのコースを作る活動「山形ロングトレイル(YLT)」を行なう。スルーハイク(単年で一気にルートを歩く方法)にこだわり、スルーハイクしたトレイルだけで22.000km(地球半周以上)を超える。最新情報はブログを。また、BE-PAL.netにて「TOKYO山頂ガイド」を連載中。

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