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キャンプ用靴の選び方
使う季節で選ぶ
靴は自分の足元を守る重要なアイテム。季節によって靴を使い分けるのがベストだ。原則としては、夏なら通気性を、冬なら防寒性を重視して選ぶのがおすすめ。夏は汗をかきやすく、靴の中も蒸れやすいので、快適性を確保するには通気性が欠かせない。
夏用の靴を選ぶときは、メッシュ素材が使われているか、通気孔が設けられているかに注目すると良い。また、通気性や軽量性の高いものは強度が落ちる傾向にあるので、バランスを見て選ぶことがポイントだ。
足元は体温を奪われやすいので、逆に冬場はいかに靴の中を保温するかが重要。ハイカットの靴は足首まで包んでくれるので、保温しやすい。防寒対策には靴選びだけでなく、厚手のソックスをはくなどの工夫もしよう。
動きやすさや防水性で選ぶ
動きやすさや防水性などの機能性も重要だ。キャンプでは、テントに出入りするときに靴を脱ぎ履きする。そのときに手間がかかるものは、面倒に感じてしまうものだ。
また、防水性能があれば、急な雨でも不快感を抱かずに済む。足元がぬれると体温を奪われるので、安全面でも防水性は重要。ゴアテックスなどの防水透湿素材もチェックしてみよう。
▼参考記事
アウトドアにおすすめの靴6選。選び方やおすすめの靴下も紹介
保温機能ありで冬キャンプを快適に過ごせる靴
Columbia(コロンビア)
SAPLAND™ II CHUKKA WP OH INFINITY (サップランド ツー チャッカ ウォータープルーフ オムニヒートインフィニティ)
保温性とグリップ力で選ぶならブーツタイプがおすすめ。手袋をしたままでも脱ぎ履きが簡単にできるチャッカタイプで、スピードシューレース、ヒールタブが付いているのもポイント。●サイズ:23.0cm~29.0cm(0.5cmきざみ)
Columbia(コロンビア)
SAPLAND™ II LO WATERPROOF (サップランド ツー ロウ ウォータープルーフ)
同シリーズのスニーカータイプ。気軽にカジュアルに履きこなしたいなら、こちらが最適。ナイロン素材でストレッチ性のある履き口はとても快適だ。●サイズ:23.0cm~29.0cm(0.5cmきざみ)
雨にも雪にも強い! 悪天候でも安心して履ける
表地には耐久性に優れた「コーデュラファブリック」を使用。雨にも雪にも強い防水構造なので悪天候でも快適に履くことができる。
さらにアウトソールには、-20℃でも硬化せず、濡れた氷上から氷点下まで安定したグリップ力を発揮できるヴィブラム社のオリジナルソール「アークティックグリップ」を採用。この驚異的なグリップ力により、氷上でも滑らずに履くことができるのだ。
極寒の地でも温かさをキープして快適!
コロンビア独自の熱反射保温機能「オムニヒートインフィニティ」機能により、シューズ内の温度をキープ。クッション性と通気性に優れた「オーソライト」というインソールを採用し、長時間履いても疲れず、快適に過ごすことができる。
ウィンターブーツとスニーカー、あなたはどっち派?
保温性とグリップ力で選ぶならウィンターブーツがおすすめ。手袋をしたままでも脱ぎ履きが簡単にできるチャッカタイプで、スピードシューレース、ヒールタブ、サイドのジップアップファスナーが付いているのもポイントだ。一方、気軽にカジュアルに履きこなしたいならスニーカータイプが最適。ナイロン素材でストレッチ性のある履き口はとても快適だ。
▼参考記事
コロンビアの「サップランド」は、驚きのグリップ力と保温力で冬の足元を支えてくれる!
アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行う。愛犬のジャック・ラッセル・テリアと旅をするのが今の夢。
“クラシカルなアウトドアギア”をイメージしたミドルカットのブーツ。一般的なシューズのデザインとは異なり、前と後ろとでは異なる素材を採用。フロントにはリップストップ生地を使った非吸湿性のキルティング、バックと内側には再生素材50%の起毛ポリエステルを使っている。
生地の表面にはテバ ラビット プルーフという独自の撥水加工を施しており、多少の雨や水が当たっても中に染み込みにくくなっている。それに加え、アッパーのキルティングや後ろの起毛素材のおかげで、保温性があり寒さを防ぐ。
アウトソールはオリジナルのラバー素材を使っており、耐久性とグリップ力を備える。パターンも独自に作ったもので、水の抜け具合や歩きやすさも考慮されている。
なんといっても、リエンバー テレインの一番の特徴は中に敷いたフットベッド。ウルトラコンフというオリジナルの発泡素材で、25mmと分厚く、クッション性の高さは言わずもがな。
また、ライフ ナチュラルズというペパーミントを原料とした抗菌素材を使っており、臭いのもととされるバクテリアの繁殖を防ぐ。長時間履き続けても、これによって足の臭いを抑えるのはアウトドアフィールドではありがたい。
▼参考記事
足元をグンと温めてくれる!冬キャンプにおすすめのテバ「リエンバー テレイン ミッド」徹底レビュー
MERRELL(メレル)
WINTER MOC ZERO TALL
●サイズ:22.0~28.0cm(0.5cmきざみ)、29、30cm
「WINTER MOC ZERO」と「WINTER MOC ZERO TALL」は、特徴的なナイロンとピッグスキンレザーのコンビネーションアッパーに、新たに撥水加工をプラス。突然の雨などにも適応し、常に足元をドライに保ってくれる。
また、足元の負担を軽減しつつ暖かさを実現する軽量中綿をアッパーに搭載。リサイクルフリースライニングも敷設し、寒さが深まる秋冬のキャンプシーンでも保温性を的確にキープしながら足を優しく包み込んでくれる。
なお、アッパー、ライニング、ウェビング、フットベッドカバーには、100%リサイクルポリエステルを採用。環境負荷への軽減も考慮したモデルとなっている。
▼参考記事
メレルの人気ウィンターシューズがアップデート!柔らかなデザインにも惹かれる~
焚き火シーンでも安心の難燃素材使用の靴
NANGA×SUBU(ナンガ×スブ)
タキビ ウィンターサンダル
アッパーはコットンライクな難燃素材で焚き火シーンにも対応。ライニングには保温性を高めるボアフリースを採用する。4層構造のインソールが使われ、歩きやすさも申し分なし。●サイズ:0(22~23.5cm)、1(24~25.5cm)、2(26~27.5cm)、3(28~29.5cm)
SUBU(スブ)
NANNEN
305デニールの厚手で丈夫なコーデュラナイロンに難燃加工が施されたキルティングアッパーを採用。内側には起毛地がライニングされ、暖かくてホールド感もバツグンだ。独自の4層構造インソールを搭載し、クッション性が高く履き心地はバツグン!●サイズ:00(20~21.5cm)、0(22~23.5cm)、1(24~25.5cm)、2(26~27.5cm)、3(28~29.5cm)、4(30~31.5cm)
ザ・ノース・フェイス
ファイヤーフライブーティ
Fire Resistantナイロンクロスのアッパーと、100%リサイクルボアフリースライニングの組み合わせ。ソールユニットは、アッパー部分に泥汚れが付きにくい高さに設計されている。キッズモデルもあり、ファミリーでコーディネイトすることもできる。●サイズ:US5~11(1インチきざみ/23~29cm)
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寒いフィールドを歩くための最高の相棒とは?おすすめウォームシューズ&ブーツ29選
ザ・ノース・フェイス
ファイヤーフライ モック(キッズ)
アッパーに難燃性の高い素材を使用し、キャンプ時におけるやけどのリスクを低減するモックシューズ。使用されている『FIRE RESISTANT』素材は、着火すると超微量のガスを放出し、燃えている場所を無酸素状態にして火を消してくれる。また着火部を炭化させるので、繊維が溶けるのを防いでくれる優れもの。 ライニングには、素足でも暖かく快適に履ける、100%リサイクルボアフリース素材を採用。 ●サイズ:15~22cm(1cmきざみ)
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モックシューズとは?キャンプと好相性の理由とおすすめ10選を紹介
GORE-TEX(ゴアテックス)使用で防水・透湿・防風を備えた靴
ゴアテックスはアウトドアウェアに最適!
防水素材で有名な『GORE-TEX(ゴアテックス)』。ゴアテックスの特徴と、多くのアイテムに使われている理由を解説する。
そもそもゴアテックスとは何?
ゴアテックス(GORE-TEX)とは、1976年にアウトドア用アウターウェアに採用された、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社製の防水・透湿性素材。
アウトドア用品では、登山用ウェア・パンツ・靴・帽子・手袋・シュラフカバーなど、多くのアイテムに使われている。
ゴアテックスにはさまざまな種類があり、特に防水性を高めたものから、防風性を重視したものまで、シーンに合わせたものを選ぶことができる。
ゴアテックスは高機能アウトドアウェアの証
ゴアテックスは、防水耐久性や透湿性、防風性に優れている。ゴアテックスが人気の理由は、水は通さずに水蒸気だけを通すという防水・透湿性。雨水を衣服内に侵入させず、汗をかいてもむれない構造は、アウトドアシーンにピッタリだ。
ゴアテックスは、超極薄フィルム『ゴアテックス メンブレン』を、素材に使用している。ゴアテックスメンブレンに施されている、水滴より小さく水蒸気より大きい無数の穴が、高い防水・透湿性を実現。
また、ゴアテックスメンブレンはクモの巣のような構造になっているので、風が当たったときに空気の分散が可能。この構造が高い防風性を実現している。
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高機能素材「ゴアテックス」とは?優れた機能性とおすすめウェアを合わせて紹介
SALOMON(サロモン)
ELIXIR MID GORE-TEX
長時間の歩行を快適にする、規格外の厚底クッションを備えたハイキングシューズロードからトレイル、オフトレイルまで幅広い地形をカバー。また、ロングトレイル踏破を可能にする、新たなコンセプトのシューズだ。●サイズ:25~28.5cm(メンズ)、22~25cm(ウィメンズ)●重量:目安重量474g(メンズ27.0cm)、402g(ウィメンズ24.0cm)
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長時間歩いても快適さをずっとキープ!SALOMONから規格外の厚底ハイキングシューズ登場
HOKA(ホカ)
ANACAPA 2 MID GTX
山道でも足をしっかりとホールドするミッドカットタイプ。金属製のアイレットステイと耐摩耗性に優れたトゥーキャップで仕上げたハイキングシューズで、安心して様々なアウトドアアクティビティを楽しむことができる。 アッパーをリサイクル糸のメッシュ素材に変更し、GORE-TEXファブリクス、30%サトウキビ由来のEVAミッドソールとVibramメガグリップアウトソールを採用。●サイズ:25~29cm(0.5cmきざみ),30cm(メンズ)、22~25cm(ウィメンズ) ●重量:目安重量510g(メンズ28.0cm)、416g(ウィメンズ25.0cm)
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HOKAの2023秋冬新作アイテムが気になる!デザイン×機能性×サステナビリティを実現していた
「MOAB 3 GORE-TEX」は、2007年の発売以降、世界累計2,800万人以上のアウトドアファンの足元を支え、進化を続けるハイキングシューズ「モアブ」シリーズの一つ。
アウトドアアクティビティ用途を軸に従来より展開する「MOAB 3 SYNTHETIC GORE-TEX」のアッパー素材であるリアルレザーを化繊に変更することで、多様で新しいスタイリングを提案している。
透湿防水素材「GORE-TEX」と、耐久性・グリップ力を誇る「Vibram」アウトソールを完備。アウトドアシーンからタウンユースまで、足元に自信を与えてくれる最新作だ。
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MERRELL「MOAB 3 GORE-TEX」に秋冬の新色!上品なネイビーなど絶妙カラーが登場
おすすめのウィンターブーツ
KEEN(キーン)
フッドゼラ ウォータープルーフ 防水ウインターブーツ
防水性があり、保温性が高いので、普段使いや冬のソト遊びにもってこいのシューズ。デザインもよく、足先が冷えるこれからの寒い時季には、重宝すること間違いなし。●サイズ:25~30cm(0.5cmきざみ)、30~33cm(1cmきざみ)
行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。
無双のフィット感を味わえる
まず、フッドゼラの特筆すべき点は、フィット感が最高なこと。
このフィット感はアッパー(靴底を除いた上部の部分)やかかとにストラップ、くるぶし部分にドローコードを配置していることから実現している。アッパーのストラップは、バックルを引き締めることでくるぶしから指先部分のフィット感を高めてくれる。
そして、かかと部分にあるベルクロ式のストラップを絞れば、しっかりと足の後方を固定できる。
さらに、くるぶし部分のドローコードをギュッと絞れば、足首の上部をしっかりと固定し、靴が脱げてしまうことも無くなる。
フッドゼラは、スリッポン式の靴にもかかわらずフィット感が高いため、抜群の安心感。雪道で万が一バランスを崩してしまっても、靴が脱げづらいので安心。
冬の寒さを防ぐ
フッドゼラは、インサレーション(断熱)にリサイクルPETを使ったKEEN独自の素材「KEEN.WARM」を使用。そのため、冬の寒さを防いでくれる。
フッドゼラはマイナス20度Cまで対応しているため、冬季でも足を冷やさず、快適に雪遊びやなどのウインターアクティビティーを楽しめるのだ。
防水透湿性素材で蒸れにくい
また、フッドゼラの内側の素材にはKEEN独自の防水透湿素材「KEEN.DRY」が採用されている。
この素材は靴の内側で発生した水蒸気を外に逃がすが、外側からの水を通さない機能を持っているため、行動中に蒸れにくい仕様となっている。防水性は非常に高く、雨の日に履いても、水が染み込まなかった。
脱ぎ履きが容易で足運びがしやすい
フッドゼラはシューレースがないスリッポンタイプのため、脱ぎ履きの際に靴紐をほどく必要がない。
また、アッパーの素材は伸縮性があり、足口が広めのため、脱ぎ履きが簡単にできる。ちなみにアッパーの素材はやわらかいため、足首の動きを妨げない。そのため、しなやかな足運びができるのも嬉しいポイントだ。
低温対応のソールで安心
一般的にソール(靴底)の素材は、やわらかいほうが路面を良くとらえ、グリップ力が高くなる。しかし、低温環境の場合はラバーが硬化して滑りやすくなってしまう、という傾向がある。
その対策としてフッドゼラのソールには、寒さによるラバーの硬化に対応した「KEENフリーズラバーアウトソール」が採用されている。このソールは、低温下でも柔軟なラバーの状態を維持し、グリップ性を損なわずに行動ができる。実際に使用したところ、雪の上でも滑ることがなく安定感があった。
ただし、凍った雪の上や、凍結した道路の上ではグリップがきかずに滑ることがあった。フッドゼラといえども絶対に滑らない靴というわけではないということは注意したい。
見た目がよく普段履きもOK
フッドゼラは無駄のないデザインも魅力。コーディネートの雰囲気を壊さないため、どのような服にも合わせやすい。
どれもが抑えめで飽きのこないカラーバリエーションなので、トレンドに左右されず、雪山だけでなく普段履きとしても活用できるのも嬉しいポイントだ。
▼参考記事
KEEN「フッドゼラ」を徹底解剖!無双のフィット感のスノーブーツだぞ
ザ・ノース・フェイス
ヌプシ ブーティ ウォータープルーフVIショート スペシャルエディション
防水タイプのヌプシブーツ。素材には、はっ水加工を施し、中綿にはぬれに強い『サーモライトエコメイド』を採用。雪が降る日でもしっかりと足元を温めてくれることだろう。ソールは雪・氷上を歩くのに適しており、日本人の足に合うラスト形状で高いフィット感を実現。履き口はドローコード付きで、雪の侵入を防ぐのにも役立つ。ユニセックスで履く人を選ばない万能アイテムだ。●サイズ:23~29cm(1cmきざみ)
▼参考記事
ヌプシって何?ザ・ノース・フェイスの秋冬代表モデルを徹底解説
ワークマン
防寒ブーツ ケベック
毎年大人気の防寒ブーツ。極寒のアウトドアもOKの高保温性。滑りにくく底から4cmもの防水機能&表面撥水加工付き。秋冬ブーツとは思えない軽さでデザインも◎の履きたくなる冬靴。●SS~4L