イギリス王室にも献上された逸品
突然ですが、みなさんマンゴーはお好きですか?あの独特の甘さとねっとりした食感堪らないですよね~。そのマンゴーの中で世界一と呼ばれる物がフィリピンにあり、マンゴーフェスティバルが開催されているというので行ってみました!
目的地は、首都マニラから南へ約480キロの場所に位置するギマラス島。フェリーで島へ到着すると、埠頭で大きなマンゴーの像が人々をお出迎え。“フィリピンのマンゴーの首都( Mango Capital of the Philippines)”という別名を持つマンゴー名産地ならではですね。
このギマラス島のマンゴー、1995年に糖度の高さで世界一番とギネスブックで認定されたこともあります。また、イギリス王室やホワイトハウスで提供されたこともあるといいますから、その美味しさは間違いありませんよね!ふふ、マンゴー好きの気分は高まる一方です!
毎年5月にはマンゴーフェスティバルが開催。正式名称はManggahan Festival、現地のタガログ語で“来てね祭り”という意味です。
ジプニー(フィリピン式乗り合いバス)で島の中心部にあるフェスティバル会場へと移動しました。
マンゴー尽くしのフェスティバル会場!
会場内へ入ると、そこにはマンゴーがずらりと並んだ屋台群。こんなにマンゴーが一度に揃っている光景を見たことがありますか?
薄緑色の物もありましたが……。
「それは時期をずらして食べたい人のために用意してあるんですよ」と屋台のお姉さん。
なるほど、遠方から来た訪問者がお土産に買って帰る用ですね。専用の箱も用意されていました。
ちなみにお値段は、重さによりますが1個35フィリピンペソ(約90円)。世界一のマンゴーがこのお値段!早く食べたい!しかし、我慢。なぜなら、ビッグイベントがこの後待っているからです。
牛丼一杯の値段でマンゴー食べ放題!
それは何とマンゴーの食べ放題!フェスティバル最大の目玉イベントで、参加料金は1人150フィリピンペソ(約400円)、制限時間は30分です。牛丼一杯のお値段で、マンゴーを好きなだけ!そんな夢みたいなことがあって良いのでしょうか?
イベントは毎日8回行われていて、参加者はまず受け付けで登録。人気のイベントですからすぐに枠は埋まります。その日の第1回目は午前9時からで、参加者たちは各テーブルに座ってスタートを待っています。彼らに話を聞いてみると……。
「何個食べれるかって?俺は50個食べるよ、余裕だよ」と青年は親指を立てて宣言。
別なテーブルには、カラフルなウイッグをかぶったご婦人方の姿も。
「TVの取材とかも来るから目立とうと思ってね!」
みんな気合十分です!
「スリー、ツー、ワン!開始です、皿を自分のテーブルに持って行ってください!」とMCが言うやいなや、みんな用意されたマンゴーへと群がりました。
ナイフやスプーンなどは用意されていなくて、みんな手づかみで大胆にかぶりつきます。最初に用意された3個をのせた皿を完食後、手を挙げておかわりをスタッフに頼みます。みんな美味しそうにマンゴーを楽しんでいました。
しかし、開始から20分も経つと人々の勢いはストップ!50個食いを宣言していた青年もちょっとげんなりしています。
そして、制限時間の30分を待たずして離席する人々が続出。一体なぜなのでしょうか?
マンゴーは素晴らしく美味しかった、だが……
2回目の食べ放題には、私自身も挑戦!このために朝食を抜いていたのでお腹ペコペコです。
“さあ、食べるぞお!目標は10個だ!”と心の中で決断。
MCのスタート宣言と共に、私もマンゴーに食らいつきます。甘~い!それも上品な甘さ。そして、食感も例えようのないねっちょり感です。
無心に食べ続けている内、ある瞬間、自分の中の興奮がストップしているのに気がつきました。機械的にかじりつきながら、「マンゴーってマンゴーだよね」って心の声が言い始めました。そう、飽きてきたのです!味変という物がなく、同じ味を繰り返すだけ……。
“人間って何て勝手な生き物なんだろう、あれだけ美味を賞賛しておきながら、少ししたら文句を言い出すなんて……”とか訳の分からないことまで考え出す始末。
結局、5個を何とか完食してギブアップしました。周りを見渡すと、やはり、5~6個ぐらいが限度のようです。
結論、「マンゴーって意外と数は食べられない!」でした。
意外な組み合わせが抜群の旨さのマンゴーピザ!
この後、名物のマンゴーピザを出す有名なレストランへ行きました。マンゴーがピザの材料に?って不思議に思うでしょうが、チーズの塩っけと合わさってこれが抜群の旨さ!食べ放題でお腹一杯でなければ、もっと美味しく食べれたでしょう。
最高に楽しいフェスティバルでしたが、マンゴーはもう当分の間食べなくていいかな……って正直思っちゃいました。