「新・世界の七不思議」の一つを写真で紹介!南アフリカのテーブルマウンテンで絶景ハイキング
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    2023.12.09

    「新・世界の七不思議」の一つを写真で紹介!南アフリカのテーブルマウンテンで絶景ハイキング

    グランドパレード広場から見たケープタウン市庁舎とテーブルマウンテン。

    グランドパレード広場から見たケープタウン市庁舎とテーブルマウンテン。

    テーブルマウンテンはケープタウンにあり

    日本から飛行機を乗り継いで約24時間。南アフリカ屈指の観光地、ケープタウンに到着します。ケープタウンは、17世紀にオランダ人が入植したことから“南アフリカ発祥の地”とされる街です。

    ケープタウンのシンボルは「テーブルマウンテン」。山頂がまるでテーブルのように平らなことから、この名前が付けられたとか。街のどこからでも見ることができ、市のロゴマークにも描かれるほど愛されている存在です。西側のシグナルヒルとライオンズヘッド、東側のデビルズピークと共に市街地をぐるりと囲む様は、“自然の円形劇場”とも。2011年には、その美しい自然景観が評価され「新・世界の七不思議 自然版」に選ばれました。

    「新・世界の七不思議 自然版」に選ばれたことを記念したモニュメント。他の6つは済州島、ハロン湾、コモド島、プエルト・プリンセサ地底河川、アマゾン、イグアスの滝です。

    「新・世界の七不思議 自然版」に選ばれたことを記念したモニュメント。他の6つは済州島、ハロン湾、コモド島、プエルト・プリンセサ地底河川、アマゾン、イグアスの滝です。

    テーブルマウンテンにはロープウェイが運航しており、わずか5分で頂上駅へ到達することができます。最高地点は海抜1,086メートルとそんなに高くないものの、遠くから見てもわかるように一枚の岩山。アウトドア好きとしては自分の足で登りたい!

    ロープウェイの麓駅(手前・海抜302メートル)と頂上駅(奥・1,067メートル)。急こう配、そして見渡す限り岩・岩・岩!

    ロープウェイの麓駅(手前・海抜302メートル)と頂上駅(奥・1,067メートル)。急こう配、そして見渡す限り岩・岩・岩!

    テーブルマウンテンにはハイキングコースがたくさん!

    テーブルマウンテンには、2時間程度で登頂できるものから山脈縦走ルートまで、ハイキングコースがいくつもあります。今回は、テーブルマウンテンの麓駅のそばから山肌に沿って登り、途中で人気のプラッタクリップゴージコースに合流するルートを選びました。このルートだと、最初は市街地を眺めながら上がっていくことができるのが魅力。目の前にそびえる岩山におびえつつも、ハイキングスタートです!

    まずは山肌に沿って登っていきます。

    まずは山肌に沿って登っていきます。 

    だいたい予想はついていましたが、足元は岩! しばらくは山肌に沿って横に登っていきます。右側は岩壁が迫っていますが、ふと左を見ると、市街地と海が見え、思わずカメラを構えてしまいます。

    ロープウェイのロープを見上げたり、市街地を眺めたり。すぐ下には駐車場が見えます。

    ロープウェイのロープを見上げたり、市街地を眺めたり。すぐ下には駐車場が見えます。

    1時間ほど歩くと、プラッタクリップゴージコースとの合流地点に着きました。

    “PLATTEKLIP GORGE”が指す方向を目指します。

    “PLATTEKLIP GORGE”が指す方向を目指します。

    「世界自然遺産」登録エリア! ワイルドフラワーや動物を探そう

    ちょっとここで、ハイキング中に探したい、テーブルマウンテンで見られる動植物について紹介します。 

    テーブルマウンテンを含む「ケープ植物区保護地域群」は、世界自然遺産に登録されています。5,000種以上が固有種で、つまり「ここだけでしかみられない」植物の宝庫! 世界の植物区系は大きく6つに分類されますが、ケープ区は世界で最も小さいエリアです。近年日本で人気のワイルドフラワー(ネイティブフラワー)も多く、ハイキングしながら楽しむことができます。

    世界の植物区系の分布図。濃いピンクのエリアがケープ区。他の5区と比べてとても限られたエリアであることが分かります。

    世界の植物区系の分布図。濃いピンクのエリアがケープ区。他の5区と比べてとても限られたエリアであることが分かります。

    テーブルマウンテンで見られる植物や動物などを紹介する看板。日本では、見かけない花ばかり

    テーブルマウンテンで見られる植物や動物などを紹介する看板。日本では、見かけない花ばかり

    崖端に咲くプロテアを発見! プロテアは南アフリカの国花になるほど、国民に愛されている花です。

    崖端に咲くプロテアを発見! プロテアは南アフリカの国花になるほど、国民に愛されている花です。

    珍しい植物以外では、運が良ければダッシー(ケープハイラックス)やクリップスプリンガー(イワトビカモシカ)など、動物にも出会えるかもしれません。

    遭遇したトカゲ。すぐ岩陰に隠れてしまいました。

    遭遇したトカゲ。すぐ岩陰に隠れてしまいました。

    360度の絶景が広がる“テーブル”の上へ到着!

    さて、話を戻します。登り始めてからおよそ2時間、まもなく山頂エリアへ到着です! ここからが最後の踏ん張りどころ。岩でできた自然の階段を延々と登ります。一段一段が高く、膝ががくがくします。

    ここを登り切れば山頂です。

    ここを登り切れば山頂です。

    振り返ると登ってきた道が。よく頑張りました!

    振り返ると登ってきた道が。よく頑張りました!

    ここを登ると、もう「テーブル」の上。テーブルマウンテンの西端にあるロープウェイ乗り場までは、ここから750800メートルのほぼ平坦な道のりです。

    道があるような、ないような。なんとなく西に向かって進みます。

    道があるような、ないような。なんとなく西に向かって進みます。

    「テーブル」から外を見ると、どこを見ても絶景が広がります。これが山登りの醍醐味ですよね!

    北側:テーブル湾と市街地方面。

    北側:テーブル湾と市街地方面。

    南側:アフリカ大陸最南西端の喜望峰方面。

    南側:アフリカ大陸最南西端の喜望峰方面。

    西側:大西洋とリゾート地キャンプスベイ方面。

    西側:大西洋とリゾート地キャンプスベイ方面。

    ロープウェイ乗り場付近には、なんとカフェ&バーが! ジュースやコーヒーはもちろん、ワインやビールもあります。登山してきたであろう人たちがビールで乾杯し合っているのを何度も見かけました。絶景を前に飲む一杯は格別ですよね。

    カフェの周りは観光客で賑わっています。

    カフェの周りは観光客で賑わっています。

    かなり軽装備のトレイルランナーもちらほら。彼らは1時間程度で登り、また下りるそう。

    かなり軽装備のトレイルランナーもちらほら。彼らは1時間程度で登り、また下りるそう。

    帰りのお楽しみ! 360度回転型のロープウェイで下山

    絶景を思う存分楽しんだら、帰りはロープウェイを使って下りることにします。ロープウェイといえば、景色を楽しめるよう前方の位置が人気ですが、タイミングによっては混雑しがち。でも、ここでは急がなくても大丈夫。このロープウェイは回転しながら動くので、早く乗っても、遅く乗っても、みんなが360度の景色を楽しめます。

    だんだんと市街地が近づきます。

    だんだんと市街地が近づきます。

    ロープウェイはところどころ窓が開いています。風を感じながら景色を楽しめます。

    ロープウェイはところどころ窓が開いています。風を感じながら景色を楽しめます。

    テーブルマウンテンは、季節や時間帯によって景色の印象が少しずつ変わり、何度でも訪れたくなります。そして、実は頂上からサンセットや夜景を見ることができるのです! といっても、最終のロープウェイはいつも日没時間より早いことがほとんど。

    それが、毎年ピークシーズン(例年1216日~131日。南半球の夏休み期間です)は、下りロープウェイが20:30、または21:00まで運行します。その頃の日没時間はだいたい20時前後なので、サンセット、そして市街地の夜景を楽しむことができそうです。

    ケープタウン市内の夜景イメージ。

    ケープタウン市内の夜景イメージ。

    私が書きました!
    南アフリカ在住ライター
    (海外書き人クラブ)
    村上未来
    登山好きの父に連れられ、2歳から山登り開始。6歳で大雪山、11歳で尾瀬・至仏山、13歳でキナバル山(マレーシア)などへ挑戦。大人になってからは主に2017年に雲取山(標高2017メートル)に登るようなミーハー登山。旅行会社勤務、外資系航空会社機内誌編集長を経て、現在は夫の海外駐在に帯同し南アフリカ共和国で生活中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員。

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