人口549万人を抱えるタイの首都バンコク。街中喧噪があふれているエネルギッシュな街ですが、安らぎと自然が恋しくなることもあります。そんな時、バンコクっ子が憩いの場としているのがルンピニ公園。ここでウオーキングをしていると、いろいろな面白い体験ができるのです!
日本贔屓のジョガーたちに出会った!
ルンピニ公園があるのはバンコク中心部。一番の繁華街であるラチャプラソン地区、タイ最大のビジネス街であるシーロム&サトーン地区にほど近い所にあります。
こちらの公園、1925年に造られた歴史ある施設。面積は57ヘクタールといいますから、東京ドームより少し大きいくらいですね。
園内に入ると、ジョギングやウオーキングを楽しむ人々がいっぱい。先述のビジネス街に外資系企業のオフィスがあったり、各国大使館も近くにあることから、外国人の姿も多く見かけます。
私も人々に混じってウオーキングを開始。木々に生い茂る緑に癒されながら、自然を満喫します。公園の外の混雑やざわめきが嘘のような静けさです。
途中、ジョギングを終えたグループに出会いました。日本から来たと言うと、1人の女性が嬉しそうに叫びました。
「私、来年の東京マラソンに出るのよ!抽選で当たったの!」
おめでとうございます、ラッキーですね~。
「コロナで長い間日本に行けなかったし、観光も満喫してくるわ!」
青空ジムで筋肉強化中のマッチョメン!
ジョガーやウオーカーの他、体操やダンス、太極拳などをしている人たちもたくさん見かけました。そして、手作り青空ジムもあります。マッチョな方々が筋肉を更にモリモリにすべく汗を流しています。
「日本人のライター?俺の写真を撮りなよ」
アピールしてきたのはアフリカ出身のイハリアさん。宝石商で13年タイに住んでいるそうです。せっかくなので自慢の筋肉を撮らせてもらいました。
「写真見せてくれないか?う~ん、もう一回撮ろう。よし、こっちの方が良いな」
イハリアさん、筋肉の見せ方にこだわりがあるようでした。
野良猫さんたち天国で困る!
公園内には野良猫さんたちがたくさん!みんながジョギングしている道の真ん中で、堂々と寝っ転がっています。1周する間、私が気がついた限りで12匹もいました。
それもですよ、みんな人懐っこいんです。警戒心がなく、向こうから寄ってきてくれるんです。中には会った途端、へそ天してカワイイアピールしてくる子も……かわいすぎる!この公園の人たちがご飯をあげたり優しく接してくれているからこそ、こんな風に慣れているんでしょうね。
あまりに数が多いので、いちいち挨拶していると、ぜんぜん先に進むことができません!あ~、嬉しい悩み!
「さらばだにゃ!また遊んでにゃあ~」
心を鬼にして、猫さんたちに別れを告げます。
野生の王国がそこにあった!
ルンピニ公園、実は、有名な“住人”がいます。ミズオオトカゲです。公園の中心に大きな湖があって、夕方や休日には家族連れやカップルがスワンボートに乗って楽しんだりしています。この湖周辺に大トカゲが闊歩しているのです。
ミズトカゲは全長2メートル超えの物も多く、名前の通り水棲なのでネッシーのように湖面に頭を出してスイスイ泳いでいたりします。
湖のほとりでミズトカゲを発見!写真を撮っていると……。
「ほら、その木の上にもいるよ」
公園の警備員のオジサンが教えてくれました。本当だ!突然、落ちてきたら悲鳴をあげそうです。
歩みを進めて行くと、今度はミズトカゲの集団を発見。その数5匹。なぜ、そんなに群れているのか不思議に思っていると理由が分かりました。湖に生息する魚を捕捉し、それを食べていたのです!大都会の真ん中に出現した“野生の王国”的光景!ミズトカゲって草食性だと思っていたので驚きました。
なお、ミズトカゲは攻撃的な性格ではなく人を襲うこともありませんが、必要以上に近づかないよう注意してください。
自然を楽しみ、野良猫さんや大トカゲにも出会えるルンピニ公園。バンコクに来たら是非訪れてみてください!マッチョマンの写真も撮れますよ!
ルンピニ公園:https://www.thailandtravel.or.jp/lumpini-park/