埼玉・秩父「あしがくぼ渓谷国際釣場」の渓流で、はじめてのファミリーフィッシングに挑戦
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    2023.11.23

    埼玉・秩父「あしがくぼ渓谷国際釣場」の渓流で、はじめてのファミリーフィッシングに挑戦

    あしがくぼ渓谷国際釣場にて

    渓流釣りは何十回も経験がある私です。ただ…。

    釣り、したことありますか?

    私の子ども時代、家族旅行といったらゴルフか渓流釣りの二択でした。

    北海道の道東へ、クルマの後部座席に布団を敷いてヒグマにおびえながらオショロコマ釣りに行ったこともありました。7歳の記憶。だいぶおぼろげだけど、私が覚えている人生の旧い思い出です。

    というように、何十回と渓流釣りの経験はある私です。ただ、生きたエサが触れない私でもあるのです。あと、いつだったか魚のエラで指をザクっと切って流血したトラウマから生きた魚も触れません。

    いつも父や兄がつけてくれた活き餌でヤマメやらイワナやらオショロコマやらを釣り、針を外してもらい、「エサ飲んじゃってるよ!もっと早く竿上げて!」なんて注意されたりして、またエサをつけてもらって釣る、というループ。なんともVIP待遇してもらっていたものですね。

    久しぶりの釣りは「あしがくぼ国際釣場」へ。写真で詳細を紹介します

    時間釣り受付所

    時間釣り受付所。

    いつのころからか、息子たちと釣りをやってみたいなと思うようになりました。虫が苦手すぎて昆虫採集とかは絶対に無理だけど、せめて魚釣りくらいは経験させてあげたい。魚を捕らえたときのグググッとした感覚、本当に気持ちいいですよね。あと、キャッチ&イート!釣った魚をすぐに食べるおいしさも格別。

    今回お邪魔したのは埼玉県は秩父の「あしがくぼ渓谷国際釣場」。都心からはクルマで約2時間という近さ。しかし自然のままの清らかな渓流を利用した釣場は、そこにいるだけで心も身体もふわーっとリフレッシュされるようでした。釣り以外でも河原でBBQが楽しめるそうです。

    マス釣り場料金表

    マス釣り場の料金表。手ぶらでOK。

    夫も「子どものとき以来、久しぶりの釣り」と言っていました。そんなシロウト全開な私たちです。チョロチョロしている5歳の次男もいるし、どのくらい集中してやれるか見当がつかなかい。1日釣りはハードル高いよね、ということで1時間券(1,350円)を夫婦で2人分購入。竿を借りてエサを買って1人2,000円弱だったと思います。

    今回は、餌釣りをしましたが、フライフィッシング、ルアー釣りもできるようです。

    渓流釣り場

    ほどよい広さで川が仕切られた釣り場。

    自然そのままの場所なので、お子さんが川に落ちないように気をつけましょう。とくに石から石に飛び乗って川岸に渡ろうとして、落ちてケガをする方もいるそうです。

    放流されるニジマス

    釣り場所が決まったらスタッフのお兄さんがニジマスを放流しに来てくれます。生きた魚に興味津々の二人。

    釣りエサ

    エサはイクラかブドウ虫か選べて両方頼みました。

    もちろん私はイクラで釣りをしたのですが、そうしたら魚の食らいつきはブドウ虫の方が断然良く(私のエサのつけ方が悪いのかイクラは気づくと、ぽろっと取れて無くなっていました…)、夫が次々釣り上げる姿になんだか腹が立ってきます。

    ブドウ虫を付けた瞬間釣り上げた筆者

    やさしい夫がブドウ虫をつけてくれた瞬間にニジマスをゲット。やはりブドウ虫なのか!?

    代表の楮本晋也(かずもとしんや)さんいわく、「虫が触れるならブドウ虫の方がやはり釣れる」。また、イクラは私のように虫が苦手な方が選ぶそうで、コツとしてはイクラを2つ3つ針を隠すように取り付けるといいそうです。

    ブドウ虫はもちがよく、夫が付けてくれた餌にイクラを重ねてダブルでトライしたところ、わ、また釣れた!おもしろい!

    延長した入漁券

    釣りが、だんだん楽しくなってきて延長でーす。

    そうなんです私、幼少のころから渓流釣りはしてきたのです。今日初めて釣りしました!という本物のシロウトではありません(笑)。エサさえつけてもらえれば、なんとなくコツがわかる。白くなった瀬の部分に魚はいるよ、とか。川の流れを利用してエサを流してみたり、とか。また、魚がエサをつついているのが手に伝わるように釣り糸をピンと張ってみたり、とかも。

    お隣さんと釣り糸がからまってお祭り状態になったり、釣った拍子に勢いよく竿を上げてしまって頭上の木に引っかけたり。あちこちでは大騒ぎしているファミリーがいましたが、もちろん私はそういうことはなく。子どものときに経験済みだから、身についているのですね。虫(エサ)と生きた魚が触れないだけなんです(笑)。

    次男も釣りに挑戦

    次男も挑戦。偏光レンズのサングラスを掛けているので水面下の魚の動きがわかります。

    父や兄不在で魚を釣ったのは初めてでした。息子たちの前だからカッコつけてか、魚から針も外せました(夫が驚いていました)。ブドウ虫も(死んでいるのですが)最後の方は触れるように。48歳にしてようやく独り立ちできた気分。亡き父にご報告です(笑)。

    代表の楮本さんがいうに、流れがあった方が魚が釣りやすいそうです。ただ自然の川なので、前日にたくさん雨が降ったりすると、水量は日々異なります。水が多いときは、流れの強くない場所に釣り糸を垂らして。ウキから目を離さず、ちょんと引きがあったらスグに竿を上げることがポイントとか。

    釣りをする夫

    夫が一番ハマっていたかも。寡黙に釣り糸を垂らしていました。

    それにしても釣りは性格が出るのです。夫はというと、時間ギリギリまでがんばっていました。いったいそのブドウ虫、いつつけたの? というブヨブヨのエサで粘り強く(笑)。

    一方で飽きっぽい私は場内をうろうろ。対岸から夫の様子を動画で撮っていたら、ラスト何分かでちゃんと釣っていました。あんな古いブドウ虫で。ミスター執念!

    釣った魚はその場で食べられる

    釣った魚

    タイムアップ。釣果はいかに!?

    釣った魚はBBQで食べるもヨシ、お手軽に敷地内の食堂でいただくもヨシ。次に予定がある私たちはサッと後者で。

    ※釣場は冬期もやっていますが(金~月曜日の9時から16時まで。時間釣りのみ)、食堂の営業は11月いっぱいでクローズします。行かれる方はお早めに。

    釣った魚を水洗い

    釣った魚を水洗い。

    夫は執念の末、5匹。私はというとチャランポランに2匹。トータル7匹釣りました。多いか少ないか?家族4人で食べるにはちょうどいい数ですね。

    その場でさばいてもらう

    釣った魚をその場でさばいてもらいました。

    洗い場にいるスタッフさんに声を掛けると、鮮やかな手つきで、しかもものすごい早さでさばいてくれました。このように魚をさばいて、塩を振って、袋に入れるまで無料でサービスしてくださいます。持ち帰りのクーラーボックスは有料ですがあり。本当に手ぶらで楽しめるんですね。

    12月から2月の冬期期間は食堂やBBQエリアはクローズしますが、家に持ち帰って焼いたり、近場にはキャンプ場もあるのでそこで食べることもできます。

    釣り場併設の食堂

    魚を持って食堂にGO!

    1匹100円で焼いてもらえる

    1匹100円で塩焼きにしてもらえます。

    食堂には12時ちょっと前に着きました。私たちのあとに続々と釣り客がやって来ては、釣った魚を焼いてもらっています。あっという間に満席になりました。

    ニジマスの塩焼き

    その場で食べてもいいし、持ち帰りもできますよ。魚焼きは16時までの受付です。

    鹿肉のメンチ定食

    このあたりで獲れた鹿肉のメンチ定食は900円。

    釣り場にある食堂のメニューには、手打ち蕎麦、うどん、カレー、各種定食がありました。釣ったあとにゆっくり食事ができるのはうれしい。

    店内の様子

    ゆったりとした店内。テーブル席と小上がりの座敷がありました。

    食べたあとの魚の骨

    その日の晩、テイクアウトした魚をキャンピングカーでいただきました。

    驚いたのは次男です。ニジマスを「うめぇうめぇ」とペロリ。癖のある川魚が好きなんて珍しい5歳児(笑)。釣って食べて楽しんで、家族みんなで体験して。釣りっていいものですね~。

    あしがくぼ渓谷国際釣場

    • 営業時間(3月~11月):8時~17時、木曜定休
    • 冬季営業時間(12月~2月):9時~16時(時間釣りのみの営業、食堂は休業)、土、日曜定休
    • 所在地:埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保1028
    • ホームページ:http://www.ashigakubo-fishing.jp/
    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ(キャンピングカー所有)、自転車、サーフィン(ショートもロングも)、スノーボード、ファミリートレッキングなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納(整理収納アドバイザー1級資格取得)。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。直近は苦手な掃除をがんばっている。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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