湯シャンのやり方とは?キャンプで行うメリット・デメリットも解説 | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.11.02

    湯シャンのやり方とは?キャンプで行うメリット・デメリットも解説

    近年SNSなどで知名度を上げている『湯シャン』を、キャンプシーンで取り入れる人が増えています。やり方や実際のメリット・デメリットが気になる人もいるでしょう。湯シャンのやり方や、キャンプ場で行う注意点などをまとめて解説します。

    キャンプで湯シャンをするメリット

    水が出るシャワーヘッド

    (出典) pexels.com

    キャンプでの入浴は何かと苦労するものです。キャンプで湯シャンを取り入れるメリットを解説します。

    荷物・準備の手間を減らせる

    キャンプで湯シャンをするメリットとしては、荷物が減らせることです。

    キャンプにシャンプーやリンスを持っていく代表的な手段には、旅行用の小ボトルが挙げられます。ボトルは変形できないので、リュックやポーチの中でスペースを取ってしまうアイテムの一つです。

    試供品や薄めのものを持って行くにしても、準備に手間がかかります。その点、湯シャンならシャンプーやリンスを持っていく必要がないので、リュックの中身を軽量化でき、準備の手間もなくなります。

    節約・時短になる

    キャンプで湯シャンをすれば、シャンプー代を浮かせられます。

    旅行用の小ボトルなシャンプーセットは、毎回買っているとコスパが悪く、頻繁にキャンプをする人にとっては大きな金額になるでしょう。湯シャンをすれば、荷物も予算もコンパクトにできます。

    さらに、シャンプー・リンスをするより時間の短縮にもなるので、湯シャンでサッと洗髪を済ませて、その分キャンプでの夜の時間を有意義に使えます。

    頭皮トラブルの改善に期待できる

    湯シャンは、皮脂を落としすぎず自然かつ適切な状態をキープしやすいといわれています。

    洗浄力が自分に合っていないシャンプーを使用していると、皮脂を落としすぎてしまう恐れがあります。皮脂を落としすぎると、体が頭皮を守るために多くの皮脂を出そうとし、かえって皮脂が過剰に分泌されてしまう可能性があるのです。

    また、乾燥や抜け毛などのトラブルは、頭皮環境が乱れているとも考えられます。湯シャンを継続的に行うことで頭皮環境が整えば、健康的な髪の毛が生えやすくなり、長期的な抜け毛予防にもつながるでしょう。

    皮脂が多かったり、頭皮トラブルなどで困っていたりする人は、キャンプ時だけでなく日常的に湯シャンに切り替えるのも方法です。

    キャンプで湯シャンをするデメリット

    シャワーを浴びる女性

    (出典) unsplash.com

    何ごとでもそうですが、湯シャンはいいことばかりではありません。キャンプならではの、思わぬ部分で不快に感じるケースもあるでしょう。キャンプで湯シャンをする際のデメリットを三つ解説します。

    煙などのニオイが残りやすい

    湯シャンはお湯だけで頭を洗うため、シャンプーほど汚れや皮脂が落ちず、ニオイやベタつきが残ると感じる場合もあります。

    キャンプで気になるニオイといえば、バーベキューや焚き火の煙です。バーベキューや焚き火をした後は、煙のニオイが髪に残りがちです。その場にいるときは気づきにくいですが、テントに戻ると意外とニオイが残っていることに気づくでしょう。

    焚き火の後に入浴するのも一つの方法ですが、湯シャンだけではニオイを落とせない可能性があります。ニオイが気になる人は、ヘアフレグランススプレーなどを利用するとよいでしょう。

    乾燥が不十分だとダメージが気になる

    キャンプ場にはドライヤーがないことも少なくありません。ドライヤーを使わず自然乾燥で済ませると、髪がパサパサになったり、広がってまとまらなかったりすることもあるでしょう。

    ぬれた髪はキューティクルが開いており摩擦に弱いため、自然乾燥やタオルドライだけでは髪が傷みやすいといわれています。特に女性や髪の長い人は、しっかりと乾かさないとダメージが気になるかもしれません。

    また、ぬれた状態では雑菌が繁殖しやすく、ニオイの原因にもなり得ます。もともと自然乾燥派の人もいるかもしれませんが、実は髪や頭皮にとってはデメリットも多いということを知っておきましょう。

    整髪料を使った髪には適さない

    整髪料を使ってヘアセットをしているなら、湯シャンではなくシャンプーで洗う方がよいでしょう。整髪料は、お湯だけを使う湯シャンでは流しきれず、頭皮や髪の毛に残ってしまう可能性があります。

    整髪料が頭皮や髪の毛に残ると、毛穴を詰まらせる原因になったり、かゆみや頭皮トラブルを招いてしまったりと、頭皮環境に影響を与えかねません。

    もしもキャンプでは湯シャンをすると決めているなら、整髪料は何も付けていかないのがおすすめです。

    湯シャンのやり方を3ステップで解説

    重ねられたベージュのタオル

    (出典) unsplash.com

    キャンプで湯シャンをしようと思っている人に向けて、湯シャンのやり方を3ステップで解説します。シャンプーで洗うときとは違った重要なポイントがあるので、しっかりと覚えておきましょう。

    1.入念にブラッシングをする

    まずは湯シャンをする前に、入念にブラッシングをしましょう。お湯だけの洗髪では、シャンプー使用時に比べて汚れが落とせません。そのため、事前にできるだけ汚れを落としやすい状態にしておくことが重要です。

    ブラッシングをすることで、髪に付着した汚れを浮かし、湯シャンをするときに落としやすくします。また、髪の毛の絡まりを解消しておくことで、摩擦によるダメージを抑えられます。

    髪の毛が長い人は、毛先から頭皮にかけて3段階に分けてとかすのがおすすめです。

    2.ぬるま湯で揉み洗いをする

    髪をブラッシングしたら、体温くらいのぬるま湯で揉み洗いをしましょう。温度が高すぎると頭皮に刺激を与えてしまったり、皮脂が余分に落ちて乾燥を招いたりする恐れがあります。

    洗うときは、指の腹で頭皮をマッサージするように洗うのが理想的です。髪の毛ではなく、頭皮を洗うイメージで揉み洗いをします。

    このとき、爪を立てると頭皮が傷つき、そこから雑菌が入ってしまうことがあるためNGです。洗うときはシャワーを流しっぱなしにし、汚れを落としながら洗いましょう。

    3.しっかり髪を乾かす

    自然乾燥は髪の毛が傷む原因にもなり得るため、洗い終わったらすぐにしっかりと髪を乾かすことが重要です。

    ドライヤーをするときのポイントは、髪の毛だけでなく、頭皮が完全に乾くまで風をあてることです。キャンプ場でドライヤーが使えない場合は、速乾タイプのヘアドライタオルを使うとよいでしょう。

    髪の毛の傷みが気になる人は、タオルで水気を取った後に、洗い流さないトリートメントをするのがおすすめです。頭皮に付けるとベタつきの原因になり得るため、毛先に付けるのを意識しながらケアしましょう。

    荷物を増やしたくない人は、髪にも顔・体にも使えるオイルを持っていけば、アイテム数を減らせます。

    湯シャンに向いている・向いていない人の特徴

    水が出ているシャワーヘッド

    (出典) pexels.com

    湯シャンは誰にでも向いているわけではなく、湯シャンによってメリットが大きい人と、そうでない人がいます。キャンプシーンに限らず、湯シャンに向いている人と向いていない人の特徴を解説します。

    もしも自分が向いていないと思ったら、無理に取り入れずもう少し検討してみるとよいでしょう。

    向いている人の特徴

    以下に当てはまる人は、湯シャンによるメリットを享受しやすいでしょう。

    • 乾燥しがちな肌
    • 敏感な肌
    • 頭皮トラブルが気になる

    乾燥の原因がシャンプーによる皮脂の落としすぎなら、湯シャンによって皮脂を適度に保ち、乾燥を防止することに期待できます。

    敏感な肌で頭皮の調子が悪くなりがちな人は、シャンプーの洗浄力が刺激になっている可能性があります。湯シャンによって頭皮への刺激を抑えることで、トラブルを減らせるかもしれません。

    なお、赤みや湿疹などのトラブルに悩んでいる人は、1人で解決しようとせず、一度皮膚科を受診した方がよいでしょう。

    向いていない人の特徴

    皮脂が多いといっても、その原因が体質によるものなら、湯シャンは向いていないかもしれません。湯シャンは皮脂を適度に残してくれるため、頭皮の保護に役立ちますが、皮脂が多すぎると十分に落としきれない可能性があるのです。

    とはいえ、皮脂の多い原因を自分で突き止めるのは難しいでしょう。そのため、キャンプ前に何回か湯シャンを試してみて、体質に合いそうであれば続けるのも一つの方法です。

    体質に合わないと感じたなら、無理せずシャンプーを使用して洗いましょう。

    キャンプで湯シャンする際のQ&A

    体を洗う人物の後ろ姿

    (出典) pexels.com

    キャンプで湯シャンをしようとすると、普段とは違った疑問が生じるものです。キャンプならではのよくある疑問を二つ挙げて対処法を解説します。

    キャンプ場に入浴施設もお湯もない!水でもいい?

    そもそも入浴施設が整っているキャンプ場はそう多くありません。近くにコインシャワーやに入浴施設がないケースもあり得ます。また、炊事場でお湯を調達しようと思っても、水しか出ないところも多くあります。

    そこで「お湯ではなく水で洗ってもいいのか?」と疑問に思う人もいるかもしれませんが、いわゆる『水シャン』でも、湯シャンとおおむね変わらない効果が見込まれます。水シャンは湯シャンと比べて、余分な皮脂を落としすぎないのがメリットです。

    ただし、真夏でない限りは水も冷たくなっているので、風邪をひかないように注意しましょう。温度が気になる人は、焚き火で水を少し温めるのも方法です。現地で水をためるために、ポリタンクを持っていくと便利です。

    ドライヤーがないときはどうすればいい?

    キャンプ場にドライヤー設備や、ドライヤーを差す電源がないときは、以下のような代替案もあります。

    • 持参したドライヤーをポータブル電源で使う
    • コードレスドライヤーを持参する

    少なくとも電源設備の有無は、インターネットで事前に調べられるケースがほとんどです。事前にキャンプ場の設備を調べ、ドライヤーを持参するかどうかを判断するのが、入浴時の不便さを防ぐためには大切です。

    洗髪が難しい場合はドライシャンプーも

    キャンプ場に入浴施設やドライヤーがないと分かっているなら、湯シャンではなくドライシャンプーを使うのも一つの方法です。

    ドライシャンプーとは、水を使わない、パウダーやスプレーなどのシャンプーのことです。キャンプや旅行など、お風呂に入れないときに手軽に頭皮や髪の毛のケアができます。

    髪をブラッシングし、ドライシャンプーを頭皮になじませ、タオルで拭き取るだけと簡単に使用できます。髪の毛を乾かすのが面倒な人、一泊程度なら簡単に入浴を済ませたい人、汗をかきにくい秋冬シーズンにおすすめです。

    まとめ

    水が出ているシャワーヘッド

    (出典) pexels.com

    キャンプで荷物を減らしたいなら、湯シャンを取り入れるのもよいでしょう。入浴時間の短縮やコストの低減にもなります。ただし、湯シャンを予定しているときは、整髪料を付けていかないよう注意しましょう。

    主に皮脂による頭皮トラブルがある人は、キャンプ前後で湯シャンを長らく続けてみると、頭皮環境が整うかもしれません。

    湯シャンをするときは、髪の毛にダメージを与えないよう速やかにドライヤーをすることが大切です。そのためには、キャンプ場に電源設備やドライヤーがあるかを事前に確認しておきましょう。

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