「こんなはずでは…」をなくしてキャンプを楽しく!〜キャンプ場オーナーから見た残念な“あるある”〜 | キャンプ場 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.09.25

    「こんなはずでは…」をなくしてキャンプを楽しく!〜キャンプ場オーナーから見た残念な“あるある”〜

    広島県江田島市に「Hawk Nest Family Village」というキャンプ場を個人でオープンしたコージさん。そんなキャンプ場オーナーから見た、忘れ物や時間配分などの“あるある”なミスをご紹介します。これらの事例を反面教師にし、キャンプ場で楽しい時間を過ごすための参考にしてください。

    「あれがない!」「時間がない!」な“あるある”

    日々、キャンパーの方々をお迎えし、快適に過ごされている様子を見ると、こちらも和やかになります。ただ、まれに忘れ物や時間的なドタバタなどでお困りの方もいて、その都度、出来るだけサポートさせていただいています。楽しい時間を過ごそうと足を運ばれたキャンパーの方々が、浮かない顔でキャンプ場を後にする姿を見送るのは、オーナーとしてもつらいものがあります。実際に当キャンプ場であった残念な“あるある”の事例を疑似体験的に読んでいただき、キャンプの準備や片付けの参考にしていただければと思います。

    忘れ物〜荷物への入れ忘れ〜

    [調味料]

    いざ料理をしようとして、調理器具や食材はちゃんとそろっているのに、「ない!」となることが意外と多いのが調味料です。当キャンプ場でも、塩・胡椒、醤油、焼肉のタレなど「忘れたのですが…」と相談にこられるお客さまがたまにいます(塩・胡椒に限っては貸し出し用のものを用意しています)。少なくとも塩・胡椒があれば何とかなるし、塩・胡椒は腐りません。キャンプに携帯する調理器具とセットで保管しておくなどの対策をしておくと良いと思います。

    また、調味料に限らず忘れ物全般にいえることですが、早い時間に気づけば、近隣に買い出しに行く、キャンプ場の管理事務所に相談するなど、対策のとりようがあります。でも、日が沈んでからだと、近隣のお店が閉店してしまったり、管理人が不在になってしまったりして、打つ手がなくなることもあります。そこで、キャンプサイトに着いた時点で、必要なものが一式そろっているかどうか確認することをオススメします(当キャンプ場は夜間も管理人が常駐していますが)。

    [1ポールテントのポール]

    まさか、それを忘れるなんて…と思うのですが、実際に当キャンプ場でも何人かいらっしゃいました。中には、伐採して置いてある木材で代用しようとするもうまくいかず、「ポールありませんか?」と尋ねてこられた方もいました。そのときはタープ用のポールを必要な長さにつなげるなどして事なきを得ましたが、当地でもタープを設置している時期など、ポールをお貸しできないこともあります。キャンプ場によっては、そもそも予備のポールがないところもあると思います。当然ですが、テントやタープとポールは必ずセットで保管・持ち運ぶよう留意しましょう

    [ライター]

    厳密には忘れ物ではありませんが、意外と多いのがガス切れで火がつかないというパターンです。当キャンプ場では貸し出し用のライターを常に用意していますが、できれば予備のライターも持っていた方が良いかもしれません。

     忘れ物〜キャンプ場への置き忘れ〜

    [携帯電話]

    当地では、常設ハンモックの中に携帯電話を忘れてたというパターンが何度かありました。ハンモックに気持ちよく揺られ、うたた寝するうち、ポケットからスルリと落ちて…ということなのでしょうか。地面と違い、ハンモックの中だと落ちた時に音がしないので気づきにくいのかもしれませんが、くれぐれも気を付けてください。

    [ポリタンク]

    流しにポリタンクが置きっぱなし、ということがたまにあります。逆さにして干したまま忘れたのかもしれませんが、きちんと片付けて家に帰るまでがキャンプであると、しっかり心に留め置いてください。

    [コップ]

    これもポリタンク同様、流しに置きっぱなしになっているパターンです。歯磨きをしてスッキリし、忘れてしまうのでしょうか…?

    [折りたたみテーブル]

    ちゃんと折りたたんで収納袋に入れた状態で、キャンプサイトに置き忘れ…ということがたまにあります。お帰りの際は、サイト周辺をきちんと確認してください。

    時間管理のミス

    [到着時間の遅れ]

    出発が遅れた、渋滞に巻き込まれた、思った以上に時間がかかったなどなど…。日没を過ぎると暗闇でのテント設営となり、たいへん苦戦します。LEDランタンをお貸ししたことも一度ならずありました。テントの設営時間などを考慮し、時間の余裕を持った行動を心掛けてください。

     [チェックアウト間際のバタバタ]

    テーブル&チェアとコーヒーのセットなどを残して早めに用具を片付け、チェックアウトまでの時間をゆっくりお過ごしになっている方がいます。一方で、キャンプサイトの撤収に時間がかかり、チェックアウトが当初の予定より1時間くらいズレ込んで慌てている方もたまにいます。時間がきて焦るのではなく、余裕を持った片付けを心掛けてくださればと思います。 

    レンタル用具の使い方

    当キャンプ場では貸しテント、貸し器具などを用意していますが、中には残念な状態で返却される方もいます。私の立場からすると悲しい“あるある”ですが、以下に主な例を挙げます。

    • テントのインナーに土足の足跡が残っていた。
    • テントの蚊帳(網部分)に、明らかにタバコの先端を押し付けたような穴が開いていた。
    • 器具類を使いっぱなしで、洗わずに返却。
    • テントサイトにゴミを置きっぱなし(カラスが漁っている)。
    • 電源リールのコンセント側を上向きに倒したまま帰ってしまい、そこに雨水がたまっていた(スパークで火災になる可能性もあり、とても危険です)。
    • 電源リールのコンセントの防水の蓋が破損されていた。
    • トングの止め金具をなぜか外してしまう(しかも、どこかに捨ててしまって見つからない)。
    • 貸し出しチェアの収納袋が地面に放り捨ててあり、雨で泥だらけ。
    防水の蓋が引きちぎられた電源リール。

    防水の蓋が引きちぎられた電源リール。

    レンタル用具については、キャンプ場オーナーのグチのように思われるかもしれません。ただ、レンタルだからと雑に扱うことが“あるある”にならないよう、心からお願いしたいです。

    もっとも、こうした心ない利用者はごく一部です。先日、当キャンプ場でゴミステーションにゴミが出されない日がありました。以前から「自然に配慮してゴミレスキャンプを」とアピールしていましたが、内心では理解を得るのは難しいかなとも思っていました。それだけに、理解を示されるキャンパーの登場は心からうれしかったです。

    環境や周囲に配慮し、みんなが快適に過ごせるように気を配ることは、キャンプ場での過ごし方の基本ですね。そうした考えがキャンパーに徐々にでも浸透していることを実感でき、キャンプを愛する一人としてうれしく思っています。

    当然ですが、キャンプ場に出かけるのは、楽しい時間を過ごすためです。それが、忘れ物をしたり時間配分をミスったりしては台なしになってしまいます。しっかり準備をし、余裕を持って行動することで“あるある”なミスをなくし、キャンプ場で心から楽しい時間を過ごしてくださいね。

    私が書きました!
    キャンプ場「Hawk Nest Family Village」オーナー
    コージ(秋田浩一)
    30数年の会社勤務を経て、2021年12月に広島県江田島市にキャンプ場「Hawk Nest Family Village」をオープン。同キャンプ場の詳細・予約は、上記リンク先のウェブサイトをご覧くさい。

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