「夏の思ひで」 湘南そして静岡の海物語 | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.09.21

    「夏の思ひで」 湘南そして静岡の海物語

    シンガーソングライター東田トモヒロさんの連載エッセイ、今回は湘南から静岡までのライブツアーの様子をお届けします。旅先の出会い、旨いもの情報も!

    暑さ対処法にアレを舐める!?

    「いや〜ほんと暑かったですね今年の夏は」ってみなさん口々におっしゃいますがね、ある意味では確かにそうかも知れません。ただ私たちがエアコン系に慣れ親しみ過ぎたが故に、暑さに弱くなったかも知れないよってことも、どこかで自覚する必要があると思います。

    昔は扇風機を持ち歩く人なんかいませんでしたもの。このままだと80年代にラジカセを肩に担いでブルックリンにあるバスケットボールコートを闊歩するラッパーみたいに、エアコンを担いで歩く人が出て来ないとも限らない。まあそれはそれで面白いのですが…。

     僕は今年その対策としてね、「塩」を瓶に詰めて持ち歩きました。炎天下でのライブの前後、あるいはサーフィンの前後に、塩を舐める。あるいは塩水を飲む。これほんと効きますから、はい。ここで大事なのは天日干しされた天然の塩を摂取すること。

     人間の体液の塩分濃度を一定に保つことは、体調の維持にとても大切みたいですので、暑い夏以外もお勧めできるとか思います。

    恒例になっている葉山UMIGOYAでのライブ

    海の家

    麗しき一色海岸の「UMIGOYA 」。

    さてさて話はのっけから脱線しましたが、そんな僕の今年の夏の旅、太平洋を舞台としたシーサイドトリップの一部をご紹介したいと思います。
    舞台は湘南、葉山から静岡の御前崎の手前、相良あたりまで。

    夏の海の代名詞とも言える湘南エリアは、今年もなかなかの賑わいを見せていました。
    僕はここのところ夏の終わり方8月の末に、葉山は一色海岸の海の家「UMIGOYA」でライブを行っています。

    夕暮れの海でSUP

    ライブ前にSupを楽しむ東田トモヒロさん。

    ここがほんと居心地のいい海の家なのです。昔ながらのちょっとやんちゃなイメージの海の家もいいのですが、「UMIGOYA」はスッキリとしたシンプルな作りと、おしゃれすぎないオシャレ感、グランピング風味のコーディネートがイケてます。全てにおいて丁度いい雰囲気がたまりません。遊び上手な大人向けの海の家といったところでしょうか。

    サンセットタイムに向けて、地元葉山在住のDJトミーさんがメローなセレクトで空気を和ませてくれます。そして富士山の方向に陽が沈みそうな時間に、ライブをはじめるのです。海風と波の音、キラキラと水面に反射する光を浴びながらのライブスタートは、僕にとっても特別な体験。毎年楽しみにしているライブなのです。

    DJ

    葉山在住DJのトミーさん。

    オーナーはムラポンという人でね、優しさがトランクス履いて歩いてるようなジェントルマン。コッシーさんという気のいいSUPと酔っ払いのプロもいらっしゃいますのでね、波の穏やかな一色の海をSUPでクルージングにチャレンジするのもいいでしょう。僕もライブ前はSUPで身体をほぐしてリラックスしました。

    それから今年のライブでは特別な試みとして、僕が地元熊本から持ってきた「長茄子」をお客さんに食べてもらいました。熊本市郊外にある「KIHARA農園」さんの立派な大長茄子は、焼き上げた時に甘みが口の中いっぱいに広がりますのでね、来場された皆さんにとても喜んでいただいたようです。

    調理する風景

    UMIGOYA のオーナー、ムラポンが茄子を焼く。

    ビール、焼き茄子、海、音楽…人間の夏の終わりに、これ以上何が必要だというのでしょうか。

    御用邸の真横にありますから、一色海岸は湘南エリアでも特に落ち着いた雰囲気を放っています。UMIGOYAの並びにある「Blue Moon Hayama」という海の家も同じく素晴らしい。来年の夏はぜひ訪れてみてください。

    海の家が姿を消した、秋の静かな一色海岸を散策するのもいいかも知れません、いや、きっと良いでしょう。

    湘南から静岡へ

    湘南を後にしてね、僕は静岡へと走りました。その頃僕のハイエース100系は総走行距離36万キロに達することになります。いや〜よくここまで旅を続けて来られたものだと、改めて心ある人々との出逢いとトヨタ自動車に感謝したものです。全くの余談ですが。

    御前崎の手前、相良エリアにある相良サンビーチを目指します。毎年ここで「WIND BLOW」という野外フェスが行われていましたが、今年は舞台を「BEACH GARDEN」という広々とした海の家に移しての開催復活です。

    静岡の相良Wind Blow 海賊祀りでの一コマ

    KEISON、LEYONA、それからその日縁のあったミュージシャンのみんなと、和気藹々としたライブステージを、一日中楽しみました。20年近い歴史を持つ野外フェスでしたのでね、海と音楽を愛する人々が久しぶりに全国各地から集まって、それはそれは最後のセッションまで盛り上がりましたね〜、いや〜最高でした。

    今回は大掛かりな音響機材は使わずに、僕も含めミュージシャンそれぞれが持っている機材を持ち寄ってのアコースティックライブ。手作り感溢れる、親しみやすい新しいフェスの形が生み出されたような気がします。この日のライブは僕にとってこの夏のクライマックスでしたね、間違いなく。

    須々木エリアの波に乗る東田トモヒロさん。

    クライマックスといえば、このライブ翌日の波もまた素晴らしかった。相良から少し西にある須々木エリアのとあるポイントでは、台風のウネリからもたらされた美しい波がいくつもブレイクしていました。
    ライブ関係者、ミュージシャン、お客さん入り乱れてのサーフセッションは実に楽しかった。僕も何本か気持ちのいいライディングができましたのでね、本当に満足しました。

    満足といえばね、お腹具合を満たすことも忘れてはなりません。
    静波海岸の近くにあるカレーとハンバーグのお店、「ケンケンカレー」にぜひ行ってみてください、ランチタイムに。これ以上ないってほどの丁寧な接客で、美味しいカレーやハンバーグを提供してくれます。

    僕は海上がりの昼下がり、ケンケンカレーで和風おろしハンバーグを頂きました。僕の音楽のファンでもいてくれているケンケンが繰り出すプレートの優しい味わいは、旅の疲れを癒してくれることでしょう。

    ケンケンカレーはこの看板が目印。

    自分だけのサーフトランクスをオーダー

    ところで今回の旅ではもう一つ素敵な出会いがありました。その出会いのおかげでね、僕は生涯初のオリジナルサーフトランクスをオーダーすることになったのです。

    「Ka Lipoa Surf Trunks(カ リポア サーフ トランクス)」は鎌倉の西の玄関口、腰越にあります。134号線沿いに佇むグレーのコンテナハウスがお店兼工房。オーナーのあっちゃんは25年以上、一つ一つ手作業でサーフトランクスやショーツなどを作り続けていらっしゃいます。

    国道134号沿いに佇むカリポア。

    こちらでは自分にピッタリと合う腰回りサイズはもちろんのこと、長さや幅、生地や色柄、ポケットの有無やサイズなど、ありとあらゆるディテールを自分なりにアレンジすることができる、完全なるフルオーダーが可能。つまりは世界に一本だけのショーツを作ってもらえるのです、はい。

    サーファーでなくともオーダーしてみたい自分だけの水着。もちろんコーディロイやコットンで、普段履きのショーツもいけちゃいますから、本当最高です。飛び込みでのオーダーも受け付けてもらえるみたいですのでね、あっちゃんはとても優しい方なので、ぜひいつか皆さんもその扉を開いてみてください。

    カリポアでは自分だけのトランクスがオーダーできる.

    僕はあえてオーソドックスかつクラシカルなボードショーツをオーダーしました。
    この冬スリランカに行く予定なのですが、Made in Kamakura のカリポアのショーツで、ライブや撮影に臨みたいと思っています。あー楽しみ!

    とまあこんな具合に一期一会の夏を楽しませてもらいました。全ては母なる海がもたらしてくれた恵みですね、ありがとうございます。

    今回のアウトドアにオススメ一曲

    Gotts Street Park,Rosie Loweの「Everything
    海に浮かぶ月を眺めながら、瓶ビールと一緒に味わいたい一曲です。

    東田トモヒロNEWS

    2023.12.6(Wed) 東田トモヒロ20周年「Rough Morning 」リリースツアー 46日スリランカ編】

    詳しい情報はライブスケジュールをご確認ください。

    http://live.higashidatomohiro.jp/

    私が書きました!
    シンガーソングライター
    東田トモヒロ
    1972年生まれ熊本市在住。ニューヨークでのレコーディングを経て2003年にメジャーデビュー。旅とサーフィン、スノーボーディングをこよなく愛し、そのオーガニックなサウンドを通して「LOVE&FREEDOM」を発信し続けるシンガーソングライター。

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