固形燃料を使ってメスティン炊飯するには?1合・2合・3合に分けてやり方を解説
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    2023.07.25

    固形燃料を使ってメスティン炊飯するには?1合・2合・3合に分けてやり方を解説

    メスティン炊飯の様子

    無骨だけどあらゆる場面で重宝するキャンプギア「メスティン」を使いこなそう!

    キャンプでごはんを炊くのに重宝するメスティン。皆さんは、どのような方法で炊飯していますか?

    メスティン炊飯には、固形燃料による調理と、ガスバーナーによる調理がありますが、今回は固形燃料を使った炊飯のやり方とコツをお伝えします。

    「普段はガスバーナー調理をしているけれど、ほかのやり方にも挑戦したいな」と思っている人も、この記事を参考に固形燃料を使ってみてください!

    固形燃料を使ってメスティン炊飯する方法

    じつは、固形燃料を使った炊飯はいたって簡単。火を付けてからほとんどほったらかしでごはんが炊けるのです!

    さっそく準備するものや、調理の手順を、1合の場合を例に詳しく解説していきます。

    準備するもの(1合の場合)

    以下は、1合のごはんを炊く場合の道具や材料です。

    • メスティン
    • お米(1合=約150g)
    • 水(180ml程度)
    • 固形燃料(1~3個)
    • ポケットストーブ
    エスビットミリタリーの実物とパッケージ

    ドイツ製の固形燃料、Esbit(エスビット)。キャンプ用品店やホームセンターで入手可能なメジャーアイテムです。

    今回使用する固形燃料は、ドイツ製のアウトドアブランド、Esbit(エスビット)のものです。

    「エスビットミリタリー」という1個14gの固形燃料を使用しました。14gで12分ほど持続して燃焼します。価格は770円(税込)。

    一般的に、15g程度の固形燃料が1~2個あれば1合炊飯ができると言われています。

    ▶こちらの記事も読む
    超軽量!エスビットの固形燃料の上手な使い方と保管方法

    手順(1合の場合)

    それでは、実際に1合のごはんを炊く手順を紹介します。

    これを読めば「なるほど!これはほったらかしで簡単だ!」と実感できることでしょう。

    メスティンで炊いたごはん

    ほったらかしでも、おいしいごはんが炊けます。炊けたときにはいい香りが漂います。

    ステップ1:お米を研ぐ

    家庭で炊飯するときと同様、まずはお米を研ぎましょう。お米を研ぐ工程はキャンプ場で行ってもいいですが、事前に自宅で済ませておいても大丈夫です。

    キャンプ場でお米をこぼさずに研ぐことが難しそうだと感じる人や、水場まで移動する手間をなくしたい人は、自宅で研いで持って行くのがおすすめです。

    ステップ2:浸水させる

    メスティン炊飯で大事な工程が、この「浸水」です。お米の中心部まで吸水させることで、お米がふっくら炊き上がります。

    また、しっかり吸水させないと芯が残ってしまう可能性があるので、メスティンを使った炊飯では必ず浸水させましょう。

    目安の浸水時間は30分~1時間です。夏は30分前後で充分ですが、春・秋は45分程度、冬は1時間以上浸水させてください。

    なお、アウトドアシーンで水を計量するのは面倒な場合が多いので、メスティンのどの位置まで水を入れるといいか、あらかじめ自宅で試しておくと便利です。

    メスティンの内側には持ち手の金具を固定するリベットがあるため、その位置を参考にして水位を覚えましょう。

    ステップ3:炊飯する

    ポケットストーブに火を付ける様子

    固形燃料に着火します。着火したらほったらかし炊飯でOK。

    浸水が完了したら炊飯しましょう。ポケットストーブに固形燃料を投入し、メスティンを五徳の上に乗せます。

    固形燃料がすべてなくなるまで、30分程度そのままにしておけばOK。いたって簡単です。

    ちなみに、複数の固形燃料を使う場合、前の燃料が燃え尽きたあとに次の燃料に着火するようにしてくださいね。

    今回試したのは風が強い日だったため、計3個の固形燃料を使用しました。最初の燃料に着火してから30分弱でメスティンの鍋とフタの間から水が滴りはじめました。

    その後、数分間燃焼し、合計30分程度で炊飯工程が完了しました。

    ステップ4:蒸らす

    タオルにメスティンを包んで蒸らす様子

    汚れてもいいタオルを用意し、メスティンをグルグルに包んで蒸らします。

    炊飯後の蒸らしも、重要な工程のひとつ。タオルで包んで15分ほど蒸らします。

    炊飯が終わった直後のメスティンは全体が高温になっているため、扱いに注意しましょう。

    2合の場合

    お米を浸水させている様子

    使用したトランギアのメスティンは、最大1.8合炊飯が可能。2合以上の炊飯では、ラージサイズのメスティンを使うのがおすすめです。

    2合のごはんを炊くときには、ラージサイズのメスティンを使うといいでしょう。水は、1合のときの倍の量(360ml程度)を用意すればOKです。

    2合炊飯であっても、炊飯時間は基本的には1合炊飯と同じで大丈夫。ただし、水の量が多くなるため沸騰するまでの時間は長くなります。その分の差くらい(数分程度)は1合炊飯のときよりも炊飯時間を長くした方がいいでしょう。

    何分長くすればいいかはそのときの環境にもよるので、何度か試して経験を積んでいき、腕を磨いていきましょう。

    3合の場合

    3合のごはんを炊くときは、1合の3倍の水(540ml程度)を用意します。

    3合炊飯でも手順に変わりはありません。ただし、2合炊飯のとき同様、水の量が多くなるため、火にかける時間はその分長くした方がいいでしょう。

    3合炊く、という場面はあまり多くないので、上手に炊けるとそれだけでキャンプ仲間から一目置かれるかもしれませんね。

    固形燃料を使った炊飯で失敗しないコツとは?

    固形燃料を使えばほったらかしで簡単に炊飯ができる、と言われても、初心者の方は失敗しないかどうか心配になりますよね。

    固形燃料はガスよりも風に弱いのがデメリット。風の強い日には、いつもより多くの燃料が必要になる場合があります。

    そのため、炊飯が失敗に終わることのないよう、予備の燃料を持って行ったり、風防を使ったりして工夫すると◎。

    そして、ポケットストーブを使うときには、ストーブの底にも炎がまわりこみます。ストーブを置いた場所に焦げ跡が付いてしまったり、最悪の場合火災の原因になってしまったりする恐れがあるので、置き場所には十分気を配りましょう。

    ポケットストーブでエスビットを燃焼させている様子

    ポケットストーブの底にも火がまわりこみます。テーブルなどの焦げ付きに注意しましょう。

    固形燃料とメスティンでおいしいごはんを炊いてみよう!

    今回は固形燃料とメスティンを使っておいしくごはんを炊く方法をお伝えしました。

    慣れてくると「この風の強さであれば固形燃料はこのくらい必要かな」といった具合に、必要な燃料の目安がわかるようになっていくでしょう。

    メスティン炊飯は想像よりも簡単にできるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

    私が書きました!
    フリーライター
    鈴川あかね
    夫婦でデイキャンプをメインに外遊びを楽しんでいるフリーライター。茨城県在住。趣味は旅行やアウトドア、カメラ、バイク、手作りギア作り。持っている道具やその場にあるもので外遊びを楽しむ方法を模索中。はじめて買ったキャンプギア「チェアワン」がお気に入り。もっとアウトドアを楽しみたい!という人が「いいかも!」と思えるような情報を発信していきます。

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