超軽量!エスビットの固形燃料の上手な使い方と保管方法
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 調理器具・食器

    2023.05.04

    超軽量!エスビットの固形燃料の上手な使い方と保管方法

    エスビットを使用したクッキングセットが並んでいる様子。

    徒歩キャンプや登山を快適に楽しむためには、荷物の軽量化は欠かせません。

    そして、荷物を軽量化する際に使えるものの一つに、固形燃料があります。

    固形燃料をベースにしてクッキングセットを組むと、ガスを燃料とするシングルバーナーのクッキングセットと比べて非常に軽くコンパクトになるからです。

    そこで、今回はEsbit(エスビット)社の固形燃料をベースにして作る、ソロ用のクッキングセットを紹介します。荷物をより軽量化したいときの参考にしてみてください。

    エスビットの固形燃料とは?

    手に乗せた固形燃料の様子。

    エスビットミリタリータブレット1個。

    今回紹介するのは、ドイツのアウトドア製品会社であるエスビット社の固形燃料を使ったクッキングセットです。

    エスビット社の固形燃料は非常に有名で、キャンパーの間ではそのまま「エスビット」と呼ばれて親しまれています。

    角型の形状が特徴。マッチやライターで火をつければ発火し、専用の五徳の上で火を点け、その上にクッカーを置いて使用します。

    エスビットは火力や燃焼時間が限られるため、お湯を沸かしたりスープを温めたりする程度の簡単な調理に適した燃料です。

    エスビットの特徴

    まずは、エスビットの特徴をお伝えしていきます。

    (1)燃料の調節ができる

    固形燃料は、一度火をつけると消すのが難しい燃料です。ガス缶を使用する火器のように、簡単に点けたり消したりはできません。

    その点、エスビットは手で割ることで、好きなサイズにして使用ができます。これは、100円ショップなどで販売されている固形燃料にはあまりないメリットです。

    調理途中にエスビットが燃え尽きそうな場合、適切な大きさに割ったエスビットを追加すれば、燃焼時間を引き延ばせます。

    また、一度に数個のエスビットを使用すれば、火力を強火にすることもできますよ。

    (2)引火点が高く安全な燃料

    エスビットは引火点が高い(=引火しにくい)ため、安全な燃料です。

    アルコールストーブの燃料となるアルコール(エタノール)の引火点が約12~13℃なのに対し、エスビットは約400℃。つまり、エスビットはライターの炎などを直接当てない限り、発火することはまずないということです。

    エスビット以外の固形燃料では、主な材料にアルコールが使われていることがあります。その点においても、エスビットは他の固形燃料よりも安全であると言えるでしょう。

    OD缶に入ったガスのように容器の破損に気を使う必要もなく、一般的な固形燃料よりも安全にアウトドアに持ち出せるのがエスビットの特徴です。

    エスビットの使い方は?クッキングセットの組み方

    固形燃料の周りに風よけの風防が設置されている。

    クッキングセット一式で、190mlの缶コーヒー1本と同じぐらいの重さです!

    前述のとおり、エスビットの固形燃料を火器にすることで、クッキングセットをコンパクトにし、軽量化ができます。

    一例として、筆者のクッキングセットを紹介し、エスビットを使った組み方のコツをお伝えします。それぞれのアイテムの特徴を理解し、これから紹介する写真のようにクッカーセットを組み立ててみてください。

    クッキングセットの中身が机の上に並んでいる。

    セットの全てが左側のジップロックの容器に収納できるため、非常にコンパクトです。

    燃料

    今回用意した燃料は、エスビットの「固形燃料ミリタリー」です。

    エスビットの固形燃料にはいくつか種類あり、燃焼時間が異なります。

    「ミリタリー」という種類は1個で12分ほど燃えるので、1食分のお湯を沸かすのには十分な量です。

    そのため、筆者は基本「ミリタリー」を1つ持って行っています。

    五徳

    エスビットのチタニウムストーブが机に置かれている。

    エスビットの「チタニュームストーブ」。折りたたみができるため、コンパクトになります。

    クッカーを乗せる五徳はエスビットの「チタニュームストーブ」。

    チタン製のため、同社の「ポケットストーブ」よりも軽量。したがって、究極の軽量化を目指したい人には特におすすめです。

    折りたためばコンパクトになり、開くとクッカーを乗せる五徳になります。

    風防

    固形燃料が風防で囲まれている様子。

    風防で風の影響を少なくしてから使用しましょう。

    エスビットの固形燃料には、風防の併用が欠かせません。

    筆者が使用しているのは、チタン製の軽量な薄いホイルからできている風防です。円形にした後、クリップで端を止め、ストーブとクッカーの周りに巻いて風を防ぎます。

    クッカー

    クッカーの周りに風防が巻かれている様子。

    風防を巻いたクッカー。

    クッカーは、EVERNEWの「Ti 570 Cup」。こちらもチタン製の軽量なマグタイプのクッカーです。最大容量は570mlとなっています。

    クッカーは、500mlほどの容量のものを筆者はおすすめしています。

    というのも、フリーズドライの味噌汁(製品によるが必要湯量160ml)とアルファ米(必要湯量160ml)、食後のインスタントコーヒー(必要湯量140mlほど)に必要なお湯が一度に沸かせるからです。

    また、火にはかけられませんが、ジップロック「スクリューロック1パイント」(容量473ml)というタッパーも食器兼クッカーとして用意しています。このタッパーは耐熱性があり、沸騰したお湯を注いでも変形しません。

    筆者は、タッパー用のカバーも使っています。カバーはタッパーの中にお湯を注いで調理する際などに、保温する役割があります。

    その他

    その他に必要なものは、点火用のライターと食事用のスポークです。スポークは折りたたみ式ならば、クッカーの内側に収納できます。

    クッカーを持ちてでつまんでいる。

    持ち手があれば、熱くなったクッカーを手でつまんで持ち上げられる。

    また、筆者はシリコン製の持ち手を愛用しています。シリコン製の持ち手を使えば、高温になったクッカーを持ち上げられます。

    熱を通さない厚手の布や、革の切れ端などでも代用ができます。

    実際にクッカーセットを使用してみた

    ここからは、上記のクッカーセットを実際に使用している様子を紹介します。

    尾西の白米とフリーズドライの野菜たまごスープ。

    クッカーセットと今回の食材。

    今回調理するのは、アルファ米とフリーズドライのスープ。以下が調理の手順です。

    1.水平な場所に五徳を設置し、エスビットのミリタリーを1個置きます。

    2.風防を設置し、エスビットにライターで火を点ける。その後クッカーに必要量の水を入れて五徳の上に乗せ、沸騰するのを待ちます。

    3.あらかじめ「スクリューロック」の中にアルファ米を入れておき、お湯を注いだら蓋を閉めて、できあがるまで10分ほど放置します。

    4.残ったお湯の中にフリーズドライの味噌汁を入れて溶かします。

    できあがった白米。手に容器に入った白米を持っている様子。

    できあがった白米。「スクリューロック」にカバーを巻いていたためほんのりと温かい。

    完成した白米には、イカ昆布のふりかけをかけて食べました。

    エスビットの保管方法

    最後に、エスビットの保管方法についてです。

    包装から一度取り出したエスビットは、ジップロック等に入れ、湿気を避けて保管しましょう。エスビットが湿気を含んでしまうと火が点きにくくなってしまうためです。

    また、エスビットはタブレット状で白色です。見た目は大きいラムネのようです。小さな子どもが勘違いして誤飲しないよう、必ず子どもの手の届かない場所に保管しましょう。

    ちょっとしたアウトドアでの調理にはエスビットがおすすめ

    固形燃料は煮物などの時間がかかる調理には向いていませんが、お湯を沸かすのには十分な火力があります。

    フリーズドライの食品や、カップラーメンなどのちょっとした調理にはぴったりの燃料ですよ。

    軽量でかさばらないため、工夫次第でクッカーセットの重さをかなり軽量化できます。徒歩キャンプや山登りに出かける方は、ぜひご検討ください。

    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

    NEW ARTICLES

    『 調理器具・食器 』新着編集部記事

    キャンプ飯を飯盒でもっと楽しく!形状別におすすめ11選を紹介

    2024.12.06

    煮る・焼く・蒸すなどの調理に対応!鍋にもお皿にもなる直火OKの「HEGE」って?

    2024.11.30

    キャンプ用の鍋の選び方は?鍋の種類やおすすめの商品6個を紹介

    2024.11.22

    ボタンひとつで抽出OK!アウトドア用の全自動エスプレッソメーカーがLOGOSから出たっ

    2024.11.19

    メスティンの使い方とは?下準備・炊飯・お手入れ方法を徹底解説

    2024.11.17

    自宅で使える燻製器おすすめ5選|室内で簡単に燻製ができる!IH対応モデルも紹介

    2024.11.12

    炊飯、茹でる、揚げる、煮るが全部できる!ロゴスの「LOGOS フィールダーケトル1500」は一生モノだ

    2024.11.12

    ジェットボイルのおすすめの選び方は?全6モデルと周辺アイテムも紹介

    2024.11.11