いま、アイスクライミングがアツいらしい。
アイスクライミングって、重装備背負って、雪と氷で閉ざされた山奥深くへ入って、命綱つけて氷の壁をよじ登るアレでしょ? もしくは、数々の山岳映画で主人公が白い息を吐きながら、永久凍土にピッケルを打ち込む壮絶なイメージ。
私には無理だろうけど・・・なんかかっこいいよな~と思っていたところ、夜のニュース番組で、
「駐車場からすぐ行けるアイスクライミングが人気」
という趣旨の特集が組まれて、放映されているではありませんか。
紹介されていたのは人口の氷壁で、山小屋の前などに専用の足場を組み、水をかけて凍らせ…を繰り返し、人工的に氷を「育てた」、立派な垂直の氷壁が出来上がっていました。
そしてそこにはカラフルな最新鋭の真冬装備に身を包んだみなさんが楽しそうに壁に挑んでいる姿が。
「駐車場からすぐで、道具もレンタルできるし、手軽に楽しめるのが魅力」なんだとか。
限られた人だけの、というか「覚悟を決めた人」だけの趣味だと思っていたのに、な~んだ! 意外に簡単に挑戦できるんだ~!
と早速、登山インストラクター同伴の日帰りツアーに申し込みました。
ちなみに、当日までいちばん心配だったこととは…
寒さはどれくらいなのだろうか?ということ。
冬山を歩くアクティビティでは、基本的に歩き続けているため、重装備で着込んでいるとすぐに暑くなりますが、アイスクライミングではほかの人が登っているあいだ、じっと立って待っているので冷え込みやすいという心配が出てきます。
もしもの時、登山インストラクターに自分の体を暖めるケアまでは期待してはならないと思い(あたりまえだ)、思いつく限りの防寒対策をしました。アウターは防水のハードシェルとパンツ、インナーは重ね着+フリース、そして現場到着30分前に背中にカイロ4枚を貼り、水筒にお湯を入れて持参です。
持っている方はアウトドア用のガスバーナーもあると尚GOOD! 温かいお茶やスープを作れると心強いし、体もすぐ温まります(バーナーを使ってはいけない山域もありますので、登山インストラクターに事前に確認しましょう)。ザックの中には、濡れたときにすぐ交換できるように予備の手袋+インナー手袋と靴下も入れます。