寒い季節の内房といえば「夕陽ハント」と「水仙」。春先取りの千葉県鋸南町を旅してきた | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.01.19

    寒い季節の内房といえば「夕陽ハント」と「水仙」。春先取りの千葉県鋸南町を旅してきた

    大黒山展望台の夕景

    澄んだ夕陽が美しい内房の冬、「大黒山展望台」にて。

    年越しは暖かな「南房総」で

    毎年、外房にある家で年越しをするのが、わが家のルーティンです。せっかくキャンピングカーで動くのだし(わが家の自家用車はキャンピングカー1台体制です)、外房に行くまでにどこか寄り道するのも、ここ数年のルーティンでもあります。

    今年は「銚子」か「内房」か出かける寸前まで迷いまして(こういう決断のゆるさもキャンピングカー乗りアルアル)、やっぱり少しでも暖かいところがいいなー! と、内房を選びました。そう、このあたりは「鋸山(のこぎりやま)を越えると肌着が一枚いらない」なんて言われるほど、冬でもポカポカしているんです。

    内房といえば「夕陽ハント」

    西を向いている内房です。ということは、美しい「夕陽」が楽しめます。とくに今のように空気がカラカラな冬の時期は富士山もよく見えます。今回の「夕陽ハント」は鋸南町の勝山海岸の近くにある小高い「大黒山展望台」を目指しました。

    大黒山展望台の駐車場

    10台ほど停められる無料駐車場。私たち以外クルマ無しヒト無し、もうすぐ陽が暮れますよ。さっそく登りましょう!

    世田谷のわが家を14時半過ぎに出て、駐車場に着いたのは16時過ぎ。この日の日没が16時37分ということで、ちょっと急ぎ気味で山頂を目指しました。

    大黒山展望台入口の看板

    住宅街を進みます。

    整備された山道の階段

    突如現われた山道はきちんと整備。でも意外と勾配がキツい~。

    大黒山展望台まで山歩き

    海の傍とは思えないほど鬱蒼とした山中です。

    10分ほどで登頂の場所で夕陽がみえた

    10分ちょっとで登頂。みごとな夕陽が見られました。

    夕陽でも眺めながらゆっくりしたかったのですが、外灯のない山道、陽が暮れたら真っ暗になります。急いで下山しました。こんなきれいな夕陽があるのに、誰ともすれ違いませんでした。穴場!

    下山途中

    下山します。

    大黒山展望台

    • 所在地:千葉県安房郡鋸南町勝山字地先
    • 駐車場:あり

    このあと、空はどんどん色を変えていきました。黄色、橙、赤、ピンク、紫、青、濃紺…。
    この町で暮らす人々に、なんだか思いを馳せてしまいます。いいことがあった日も、パッとしなかった日もこの素晴らしい夕陽がいつも傍にあって、彼らはどんな気持ちでこの景色を眺めているんだろうと。それよりも海の向こうに瞬く東京の灯りの方が魅力的だったりするのかな。…なんて(笑)。

    夕方、東京湾の向こうに見える富士山

    銭湯の駐車場から見えた富士山。

    さて、お風呂にギュッと浸かって、さっきスーパーで買ったシマアジの刺身をいただいて、お酒でも呑もうか!

    翌朝は「道の駅保田小学校」からスタート

    道の駅保田小学校

    キャンピングカーが停めやすいフラットで広い駐車場。内房の旅でいつも拠点にしている大好きな道の駅です。

    2014年3月31日で廃校になった保田小学校の校舎を再利用し、2015年12月にオープンしたのが「道の駅保田小学校」です。旧校舎の教室に泊まれる宿泊施設、温浴施設、直売所、懐かしい給食を再現した料理が食べられる食堂、地元のご馳走が味わえるレストランなどがあり、あちこちに学校や教室の面影が残っています。

    里山市場きょなん楽市の前

    体育館を利用した直売所、「里山市場きょなん楽市」で地元のお野菜ゲット!

    道の駅の市場で購入した立派な野菜

    立派な野菜がものすごく安く売られています。道の駅での買い物は旅の楽しみ。

    本日のアクティビティは「江月水仙ロード」散歩

    さて、今日のアクティビティはどーしょかな~というとき急浮上したのが、鋸南町にある「江月水仙ロード」でした。鋸南町は水仙の「日本三大群生地」のひとつだそうで、ちょうどいまが見ごろらしい。江月水仙ロードは保田小学校から歩いて行ける場所にあるそうで、情報収集しに案内所「まちのコンシェルジュ」にお邪魔しました。

    観光案内所で情報収集

    いちいちかわいくデコレートされています(笑)。施設内を見て回るのが楽しい道の駅「保田小学校」です。

    水仙の開花情報

    案内所には水仙の開花情報が掲載されていました。

    案内所の女性に水仙についてたずねてみると、インターネットには載っていないアレコレをとても親切に教えてもらいました。寄ってよかった。
    今回は時間的にあきらめましたが、水仙の名所を求めて鋸南町周辺をぐるりと周遊する「スタンプラリー」が今年は2月5日まで開催。スタンプを集めるごとに指定のレストランなどが割引になったり、7つすべて制覇したらプレゼントがもらえたりするとか。

    道の駅 保田小学校

    • 所在地:千葉県安房郡鋸南町保田724
    • 営業時間:9:00~17:00(施設によって異なるのでWEBをチェック)
    • ホームページ:https://hotasho.jp

    江月水仙ロード

    水仙ロードの看板

    「水仙ロードこちら」の看板があちこちにありました。親切!

    案内所の女性にすすめられたとおり、道の駅保田小学校の「第2駐車場」にクルマを置いて、そこからテクテク歩き始めました。

    江月水仙ロード

    館山道の高架をくぐったあたりから、道ばたに咲き始めました。

    花畑が近づいてくるとフワッと甘く香る水仙。こんなにいい匂いするんだーと、驚きました。江月水仙ロードの道沿いには約3kmにわたり咲き誇っていました。また、道沿いでは水仙の切り花が売られていました。

    水仙の里の地図

    ところどころに地図がありました。

    地図のおかげで「いまこの辺」というのがわかってよかったです。先が見えないと子どもたちが不安になるので…。また、地図によるとトイレもあるようで安心しました(使用しなかったけど)。

    咲き誇る菜の花

    菜の花も咲いていました!

    2022年12月28日時点で水仙は5分咲きといったところ。1月中は一面の水仙が見られそうですね。斜面の向きによって開花のばらつきもあったので、長く楽しめそうです。また、頭上には梅のつぼみも膨らんでいました。鋸南町は本当に暖かいんですね~。

    電気柵

    都会ではまず見ることのない「電気柵」やイノシシの「罠」などもあり、息子たちは大興奮でした。

    もし行かれるなら、ぜひ道の奥まで足を運んでみてください。少し勾配がキツい山道の先では急に景色が開けて、よりたくさんの水仙が咲いていましたよー。

    水仙群生地

    山の奥が一番きれいでした。

    水仙てどちらかというと地味な花で、菜の花畑とか、一面のひまわり畑とか、インパクトのある「わかりやすさ」はないけれど、江月水仙ロードはほのぼのとして「散歩道」として優秀だなぁと思いました。

    案内図によれば富士山も見えるらしい

    この日は暖かかくややガスっていましたが、富士山も見えるらしい!

    里山の風景

    「里山」ってなんか好きなんですよね。いい感じに「人の気配」を感じるところが。

    ベンチで軽食

    あちこちにベンチがあり休憩もできました。おにぎり食べてチャージ中。

    水仙の咲く丘

    水仙の花言葉は「うぬぼれ」だよなーなんて、大昔習っていた東大卒の塾講のあだ名を思い出したりして(笑)。

    江月水仙ロードで散歩をしたあとは、道の駅保田小学校で買い物やグルメを楽しむのもいいですね! 道の駅で新鮮な野菜をたんまりと買った私たちは、このあと房総半島をまたぎ、外房の家で年越ししたのでした。

    水仙祭り

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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