ビジネス街から里山まで~2拠点生活にも使えるレクサス RXをレビュー | 試乗記 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • ビジネス街から里山まで~2拠点生活にも使えるレクサス RXをレビュー

    2022.12.29 佐藤篤司

    黒いグリルとボディとの境界線をグラデーションにして連続性を持たせた新世代のレクサスのフロントデザイン。

    トヨタ自動車の高級車ブランドとして、1989年に北米でスタートしたレクサス。日本でも2005年に展開されて以来、世界中でプレミアムブランドとして定着し、現在は確固たるポジションを確立している。

    人気の理由は、トヨタ流の丁寧な品質管理によるクルマ作りと、プレミアムにふさわしい上質さや極上の快適さをプラスした点。しかもセダンやスポーツカー、そしてSUVと、ラインアップも豊富に揃う。なかでもスタイリッシュなデザインとフォーマルな雰囲気のSUVRXは人気モデル。一見、都会派とも思えるモデルだが、実は以外とその守備範囲は広く、アウトドアのフィールドでも十分に活躍が期待できそうな仕上がりなのだ。

    レクサスRXってどんなクルマ?

    オンでもオフでも、豊かなライフスタイルを実現してくれるプレミアムSUVとして、ブランドのスタート当初からラインアップされたRXSUVの本場、アメリカでの人気を皮切りに現在まで、約95の国と地域で累計約362万台を販売してきたレクサスの主力モデルだ。

    今回の新型はその5代目で、3タイプのモデルをすべて4WDで準備した。スポーティさを最優先とした2.4LターボHEV(ハイブリッド)の「RX500h」、つぎに2.5LPHEV(プラグインハイブリッド)の「RX450h+」、そしてベーシックな2.4Lのガソリンターボエンジンの「RX 350」には4WDと前輪駆動(FF)モデルも揃えている。その中でもっともアウトドアフィールドでの可能性を見せてくれたのが、200Vの普通充電も可能なPHEVRX450h+だ。

    力強く盛り上がったリアフェンダーが印象的。従来型と全長は変わらないものの、低くワイドな印象を強調したデザインに。

    今回、3タイプのパワートレーンを準備したのは多彩なユーザーニーズに応えるためと、カーボンニュートラルへの貢献が理由。環境を配慮しながら、混み合った市街地からビジネスエクスプレスとして都市間を高速で駆け抜け、そしてあるときは郊外やリゾートでの足として、つねに安全で快適なドライブを実現するためにHEVPHEVを充実させた。

    中でもRX450h+は、総電力量18.1kWhという、PHEVとしては大容量で高出力のリチウムイオンバッテリーを搭載し、「EVモード」を選択するとクラストップレベルのEV走行可能距離、86kmが可能となる。これなら早朝や暗くなってからのキャンプサイトへの乗り込みも、静かなモーター走行だけで十分にこなせる。

    直列4気筒エンジンとモーターによるPHEVのハイブリッドシステム。通常走行でもモーターが積極的にサポートに入る印象で静粛性が高く、燃費もいい。

    4WDのシステムはトヨタやレクサスの電動車で実績のある、前後にモーターを配した電気式のAWDE-Four」を採用。これがとてもよくできていて、発進時や通常走行時に、さまざまなセンサーからの情報を判断し、FF(前輪駆動)走行状態から4WD走行状態まで、自動的に駆動力を制御する。滑りやすい雪道や雨天時、さらに悪路走行での安定感は高く、実に心強い走りになっている。当然ながら大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載したことで、低重心となり、コーナーを抜けるときなどはフラットで安定し、安心感はさらに高まる。

    そしてもうひとつ、頼りになるのが「AUTO EV」あるいは「HVモード」という走行モードを選んだときにスタートする「先読みエコドライブ」という機能。ナビで目的地を設定することで、駆動用バッテリーの残量や、設定されたルートとなる道路の属性・特性に応じ、自動的にEV走行とHV走行を切り替えながら、エネルギー効率のよい走りをサポート。省燃費ドライブにとっても、心強いシステムである。

    ドライバー中心の思想でレイアウトされたコクピット。クルマとより深く直感的につながり、運転も楽しめ、疲労感も少ないという。

    前席はオートエアコンと連動してシートヒーター、シートベンチレーション、ステアリングヒーターを緻密に自動制御。乗員にとって最適な心地よさを提供。

    リクライニング可能な後席には、乗員の快適性を確保するためシートヒーターを採用。ウィンタースポーツなど、冬場のドライブで心地良く過ごせそう。

    ラゲッジの使い勝手は?

    リアフェンダーの力強い膨らみと、1,700mmというSUVとしては低めの全高のお陰で、ロー&ワイドな佇まいが強調され、スタイリッシュ。アウトドアでは何よりも機能が大事だが、その点もぬかりなし。全長は4,890mmで変わらず、全幅は従来型より25mm拡大されて1,920mm、ホイールベースは60mm延長されたことで、居住性は向上している。特に後席は足元にゆとりがあり、大人でも楽に足が組めるほど。そして最低地上高は195mmを確保。オフロードをがんがん走る使い方をしなくても、十分なロードクリアランスは「あと一歩」を可能にする。

    また、ラゲッジは左右幅が約1,410mm、床から天井までの高さが約730mm5人乗車時の床の奥行きが約1,043mmあり、スクエアな作りも相まって、カタログ値の容量は612Lを実現。さらに3分割式の後席を前方に倒すと奥行きは約1,945mmまで延び、テント&タープのポール類や長めのテーブルなども余裕で積載可能。そして横の壁にはAC100V1500Wまで使えるコンセントも装備し、家電調理品なども使えるように配慮してある。

    ラゲッジを使う際に助かったのは「ハンズフリーパワーバックドア」が装備されていたこと。キャンプ用品などで両手がふさがっている時でも、キーを携帯している状態であれば、リアバンパーの下に片足を出し入れすることでバックドアの自動開閉が可能なのだ。プレミアムSUVにはもはや必携とも言える装備は、やはり便利で実に使いやすかった。

    1メートルを超える奥行きのおかげで、リアシートの背もたれを立てたままでも3人分のキャンプ道具が積める。

    ラゲッジの床下にはあまり大きくはないが物入れのスペースが確保されている。オレンジ色のソケット(写真は梱包された状態)を使うことで外部に給電もできる。

    ラゲッジスペースの壁にも100V/1500Wのソケットを備え、電化製品も使用できる。

    外遊びをサポートする安全装備など

    このほか、ACC(アダプティブクルーズコントロール)などのADAS(先進運転支援システム)、さらにインフォテインメント等々、最先端技術が盛りだくさん。その中で注目したいのが並列駐車シーンにおいての支援だ。これまでなら駐車スペースに後ろ向きで駐車するときにアシストしてくれるのが一般的。しかし新型RXでは「前向き駐車」、「バック出庫」、「前向き出庫」が可能になった。よく駐車場に端にある植え込みなどを保護するため「前向き駐車で」と書かれていることがある。そんなとき、安全に前向き駐車や出庫を可能にする、とても役立つ駐車支援システムだ。

    ほかにも前後方のドライブレーコーダーや、冬場に重宝するステアリングヒーターなどの装備が標準というのも、さすがに871万円のプレミアムSUVならでは。簡単に手が届く価格ではないとはいえ、エコカー減税で約37,500円 、グリーン化特例で約32,500円の減税がある上に令和4年度予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」が550,000円あり、合計で約620,000円優遇が受けられることを考えれば、現実感は十分あるのではないか。

     ウイークディではビジネスやファーマルのシーンで活躍し、週末は自分だけの里山ライフのために華やかなキャビンとともにレクサスRXを走らせる。その対応力の高い走行性能は、ハイウエーでも一般路でも、もちろん荒れた路面状況でも難なくクリアしてくれる。いま注目の2拠点生活でも頼もしいパートナーになりそうだ。

    【レクサス RX450h+】

    • 全長×全幅×全高:4,890×1,920×1,695mm
    • 車両重量:2,160kg
    • 最低地上高:195mm
    • 最小回転半径:5.9m
    • エンジン:水冷直列4気筒DOHC 2,487cc
    • 最高出力:136kw185PS)/6,000rpm
    • 最大トルク:228Nm23.2kgm)/3,600-3,700rpm
    • エンジン:水冷直列4気筒DOHC 2,487cc
    • フロントモーター最高出力:134kw182PS)、最大トルク:270Nm27.5kgm
    • リアモーター最高出力:40kw54PS)、最大トルク:121Nm12.3kgm

    車両本体価格:¥8,710,000

     問い合わせ先:レクサス インフォメーションデスク
    TEL 0800-500-5577

     

    私が書きました!

    自動車ライター

    佐藤篤司

    男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行なう自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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