ふらり急いで那須高原
先日のこと。栃木県那須町で蕎麦屋を営む友人夫婦が、なんと今年いっぱいで店を閉めてしまうとのこと。これは絶対食べに行かねば。雪が降る直前の週末、急きょキャンピングカーで那須高原に向かったのでした。
今回は那須に精通する蕎麦屋の友人夫婦、そして私が主宰するオンラインサロンで、その地に詳しい会員様からアレコレ情報を教えていただき、ステキでおいしい那須を堪能してきました。今日はその話題を。
那須立ち寄りスポット4選
すっかり紅葉も終わった那須でした。だけど冬直前のピンと張り詰めた高原の空気が気持ちよかったです。散歩したり野趣あふれる露天風呂を楽しみました。
1.木の俣渓谷
今回一番始めに訪れたのは「木の俣渓谷」でした。蕎麦屋のお嫁さんが教えてくれた景勝地。スマホの電波が入らないほどの山奥でした。紅葉は、ほぼ終わっていたけれど、なんてきれいな山の空気、澄んだ川の水! このところの私は、少し心を亡くしていたので(「忙」という意味です)、めちゃくちゃ癒されました。
わが家はだいたい2週間ごとに旅しています。旅に出て、家の用事をこなして(長男の土曜授業とか友人との寄り合いとか)またまた旅へ、と。
そんな隔週の癒しは本当に必要な時間なんだと、今回改めて思いました。落ち葉を踏むシャリシャリした感覚も気持ちよかった! どんな季節でも自然は楽しめるんですね。雪景色の那須もいいだろうなぁ。
木の俣渓谷
- 場所:栃木県那須塩原市百村地内
2.殺生石(せっしょうせき)
大丸温泉に向かう途中、「ここ寄るか?」と夫。那須湯元温泉付近に「殺生石」と書かれた看板があり、駐車場にはわんさとクルマが停まっていました。
このあたりは火山性ガスが噴出し、昔の人々は「生き物を殺す石」だと信じたことから「殺生石」と名づけられたとか。ガスの噴出量が多いときは立ち入り規制もあるそう。硫黄の匂いがキツそうだったので、ボストンテリアの”豊”はクルマで待たせておきました。
硫黄の臭いが立ち込めている場所にありがちな、荒涼な風景とお地蔵さんのセット。ときおり「臭っさ~!」と言い合いながら「殺生石」に到着。
なにこれ、どれがソノ石なの?頭に「?」をたくさん浮かべながら、クルマに戻りました。
あの「九尾の狐」伝説ゆかりの地
うちの次男はビビりのくせに妖怪とかお化けとか大好きなのですが、ここの殺生石には「九尾の狐」伝説があるそう。それとは、9つの尾を持つ狐の妖怪が美しい女性に化け、権力者を続々たぶらかせて最後は退治される、という話。その狐は大きな石となり(それが殺生石)、その怨念でこの場所に近づく者を殺し続けたそう。怖っ…。
そんな九尾の狐を次男はとても好きで(なんで?)、まさかその伝説の場所がココだったとは。子どもから教わることも多いですね。変な雑学に(笑)。
この日の晩、蕎麦屋のお嫁さんから聞いたのですが、私たちが「?」と思った殺生石、2022年3月、突然自然現象で真っ二つに割れたそう。もともとは大きな石だったそうで、いやはや「九尾の狐」が復活しないといいですね…、なんて思ったり。
殺生石
- 場所:栃木県那須郡那須町大字湯本
3.大丸温泉
私たちはずっと「ダイマル」と言っていたのですが、正しくは「オオマル」温泉です。蕎麦屋のお嫁さんに「デパートちゃうから」と突っ込まれました(笑)。
その温泉は那須の最奥地にあり、とても見晴らしの良い場所でした。標高は1,250mだそう。クルマは町営の駐車場に停めるのですが、そこからしてめちゃくちゃ景色がきれいでテンション上がりました。
この温泉、施設の脇を流れる「温泉の川」をせき止めた、大小5カ所のワイルドな露天風呂があります。そのうちなんと3カ所は「混浴」で…、安心してください! フロントに混浴露天風呂を利用したい旨を使えると「湯浴み着」代わりのバスタオルを貸してもらえます。ふだんはバラバラに入浴する夫や息子たちと一緒にロケーション抜群の温泉が楽しめる。最高でした!
日帰り入浴は、11:30から15:00(受付終了14:30)まで。土曜日なのに時間的になのか、そんなに混んでいませんでした。私たちのほかにあと3組とか。冬期は積雪が多いため、露天風呂の一部は12月中旬~4月中旬まで閉鎖するそうです。いやー、こんな場所に泊まってみたいな~。雪見酒したい。そういえば「全国旅行支援」が延長されましたね! 大丸温泉旅館に宿泊、選択肢のひとつとなったのでした。
大丸温泉旅館
- 日帰り入浴料:大人1,000円、3歳~小学生700円
- 日帰り入浴ができる時間:11:30~15:00(14:30で受付終了)
- 営業日:「日帰り入浴休業日」があるので、お出かけの際は必ずHPをチェックしてくださいね!
- 駐車場:大丸県営駐車場30台
- ホームページ:http://www.omaru.co.jp/
4.手打ち蕎麦 雅山
今回、那須高原に向かった一番の目的「手打ち蕎麦 雅山」は、令和元年に、この地でオープン。コロナ渦などありましたが瞬く間に大変な人気となり、雑誌、テレビで紹介されたら、店主の腱鞘炎が悪化。2022年いっぱいでお店を閉めることとなりました。残念すぎる…。
通常は週末のランチ営業のみですが、今回はわれわれのため、特別に夜もお店を開けてくださいました。お邪魔したときにはご馳走がずらり。出汁巻き玉子、サラダ、かまぼこ、味噌キュー、塩ゆで落花生。息子たちがバクバク食べまくり、「ちょっとちょっとこれは大人のおつまみだからー」。あー、ここに来る前パンでも食べさせておけば良かった(育ち盛り外食アルアルですよね?)。
息子たち、一旦休憩! 蕎麦来たら声かけるからアッチ行ってて~(大人はのんびり食べたい)。
兄弟は思い思いの時間を過ごしていました。これも貸し切りだからなせる(行儀の悪い)力業。蕎麦屋のお嫁さんも、子どもたちとたくさん遊んでくれました。
常に辛口な夫が、唸っていました。「今まで食べた蕎麦のなかで一番ウマイ」と。小さい目をさらに細めながら蕎麦をすする夫。つるつる、しこしこ。もっと蕎麦を噛んで味わいたい、でもノド越しも楽しみたい。葛藤しながら、あっという間に平らげていました。いやぁ想像以上のおいしさでした!
お店は2022年いっぱいやっています(週末のみ)。運が良ければ味わえるかも!?
手打ち蕎麦 雅山
- 所在地:栃木県那須郡那須町高久乙802-39
- 電話:0287-74-2517
- 営業日時:HPで最新の情報をご確認ください
- ホームページ:https://www.soba-gazan.com/
那須で買うべきお土産3選
那須に詳しい近しい皆さまから教えていただいた「間違いない」お土産を紹介します。
1.「とちぎの地酒 月井酒店」で買える地酒
知る人ぞ知る栃木の銘酒にこだわる「地酒専門店」。以前、私のオンラインサロンの会員様に教えていただきお取り寄せした幻の日本酒「百」の、取扱店でもあります。
日本酒以外にも、地ビール、ワインやリキュールや焼酎など栃木の魅力的なラインナップがずらりと。
とちぎの地酒 月井酒店
- 所在地:栃木県那須郡那須町大字湯本200-28
- 電話番号:0287-76-2825
- 営業時間:9:00~20:00 ※季節により変動あり
- 定休日:水曜日
- ホームページ:https://ytsukii.stores.jp
2.「那須高原今牧場チーズ工房」のチーズ
某航空会社のファーストクラス機内食に、何度も採用されているという絶品チーズ工房だそうです。
ヤギのチーズといえば少しクセがありますが、こちらは4歳次男でも爆食いするほどスルスル食べられるフレッシュなモノ。パスタに載せたり、蜂蜜をかけて甘めにしていただいたり。フレッシュチーズは「THEミルク!」といった味わいで、サラダに載せました。おいしかったー。ネットでも購入できます。
那須高原今牧場チーズ工房
- 所在地:栃木県那須郡那須町大字高久甲5898
- 電話番号:0287-74-2580
- 営業時間:10:00~17:00 ※季節により変動あり
- 定休日:水曜日
- ホームページ:https://imafarm.xsrv.jp/
3.「道の駅 那須高友愛の森・ふれあいの郷直売所」の野菜類
「雅山」でいただいた野菜がとてもおいしくて、どこで買えるかたずねたら、こちらを教えてもらいました。那須ICからも近く、帰りに立ち寄り。ものすごい種類のお野菜。とくにサラダ系が充実。わさび菜、ルッコラ、お花がかわいい「オータムポエム」など、ざっぷり購入。
毎週スーパーで1週間分の食材を買っているわが家ですが、この週の野菜はここですべて買いました。みずみずしい白菜も、この日は丸ごと1個で230円。毎晩の鍋にいただきました。
道の駅 那須高友愛の森・ふれあいの郷直売所
- 所在地:栃木県那須郡那須町大字高久乙593-8
- 営業時間:9:00~16:00
- 休館日:12月~2月の木曜日、年始
- 電話番号:0287-78-7166
- ホームページ:https://www.yuainomori.com/facilities/facilities_02.html
海はないけども、那須には魅力的なモノ・コトがたくさん。 今年の冬は那須高原の雪と遊びにまたお邪魔したいと思います。