人生一度はロングトレイル!カナダ・セントクエンティンからパースアンドーバーへ、ひたすらハイウェイを歩くが…!? | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル - Part 2
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 海外の旅

    2017.03.13

    人生一度はロングトレイル!カナダ・セントクエンティンからパースアンドーバーへ、ひたすらハイウェイを歩くが…!?

    Text

    〇カールトン国立公園エリア

    ハイウエイ180から、オールド・ハイウエイに変わる。舗装路からダートロードに変わり、また舗装路に変わる道のり。マウントカールトンは、観光で訪れる人も多く、一定の交通量があるが、路肩は少ない。セントクエンティンから、プラスターロックまでの約140kmはこの舗装路を通過する。

    マウントカールトン国立公園マウントカールトン国立公園

    マウントカールトンを超えてもテントを張る場所もない道マウントカールトンを超えてもテントを張る場所すらない道が続く

     

    マウントカールトンへの分岐からのオールド・ハイウエイを歩く。テントを張れる場所は相変わらずありませんでした。マウントカールトン国立公園の入り口のキャンプ場で泊まるかどうか悩んみましたが、残りの距離を考えると、先に進むしかありませんでした。多くの観光客に「乗せていくよ」と声を掛けられたのですが、それを断って歩き始めましたが、どこまでも続く舗装路とテントが張れない状況でした…。

    マウントカールトンエリアを越え、下りの道に差し掛かったとき、ダートロードと交錯する場所で水場を見つけ、少しテントが張れそうな場所を見つけたので思い切ってテントを張ることにしました。

    夜中も行き来するトラックから、明かに僕に向けて鳴らしたクラクションが聞こえます。それは、早朝テントを撤収するときには、より一層増えていました。

    今までは、ハイウエイであれトレイルだから歩かなくてはならないと考えていました。
    それがわずかな距離であればいいのですが、今回のように長距離のハイウエイが続く中でテントを張る危険性やハイカー
    として、ハイウエイを歩くことについて疑問が。

    僕たちハイカーは、生活排水が流れ込んだ水をろ過するような浄水器は持っていません。町が近くなれば土地の問題もあります。ここは車道であって人が歩くようには出来ていない。まして、泊まることを前提には出来ていません。
    長いハイウエイを歩く中で、色々と考えました。

    民家が近くなったころ、ハイウェイをひとり歩く僕のもとに、1台の車が止まってくれました。林業をしている2人の若者で、仕事帰りに僕を見かけて心配になって声を掛けてくれたそうでした。

    このまま歩いても、またハイウエイでテントを張らなくてはならない距離です。僕の心境は複雑でしたが、乗せてもらうことにしました。

    窓の外を眺めると、残りの道のりも民家が多く、いくつかの小さな集落を通過していました。狭い路肩に交通量の多い道、とても飲めそうにない水源。キャンプが不可能と思われるハイウエイ沿線にただ愕然としたのでした。

    この頃から4コマ日記はおろか、写真すら撮らなくなりました。
    カメラのファインダーを覗くと、どこで撮影してもハイウエイの同じ景色がただ広がるだけだったからかもしれません。

    僅かにあるキャンプサイトのクローズわずかにあるキャンプサイトもクローズ…

    プラスターロックのキャンプサイトプラスターロックのキャンプサイト

    つづく

     

     プロフィール

     

     

     

    【Profile】 斉藤正史 

    山形県在住
    LONG TRAIL HIKER
    NPO法人山形ロングトレイル理事
    トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。

    ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
    山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail

    【関連記事】

    >全米ナンバーワン自然歩道「アパラチアン・トレイル」に続編があった!【その先のアパラチアン・トレイルへVol.1】

    >海外ロングトレイルに挑戦!「歩くルート」「行程の計画」をどう立てるか?【その先のアパラチアン・トレイルへVol.2】

    >海外ロングトレイルを歩くための「旅ギア」10選 【その先のアパラチアン・トレイルへVol.3】

    >まるで映画「ロングトレイル」! カナダのフランス語圏でトラブル続出…【その先のアパラチアン・トレイルへVol.4】

    >ロングトレイルの旅は「食」が重要!「インターナショナル・アパラチアン・トレイル」を歩くための食料計画。【その先のアパラチアントレイルへ Vol.5】

    >人生一度はロングトレイル!カナダ「インターナショナル・アパラチアン・トレイル」を歩く旅ついにスタート。【その先のアパラチアン・トレイルへVol.6】

    >人生一度はロングトレイル!カナダ「インターナショナル・アパラチア・トレイル」でムースに出会う。【その先のアパラチアン・トレイルへVol.7】

    >「俺はもう歩けないよ。心も体も限界だ…」ロングトレイルを歩き続けるモチベーションとは!?【その先のアパラチアン・トレイルへVol.8】

    >地図もないし案内板も怪しい…ってときはどうするか?カナダ・ケベック州ロングトレイルの旅【その先のアパラチアン・トレイルへVol.9】

     

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    アメリカ・オレゴン州クレーターレイク国立公園だから楽しめるウソみたいな透明度の湖とご機嫌トレイル

    2025.12.02

    2025年版!【ヨーロッパ秘境・絶景トレイルベスト6】24カ国を訪れたバンライフ夫婦が厳選!

    2025.12.02

    ニホンザルに似てる?フランスの森林公園に暮らす、アフリカ原産の「バーバリー・マカク」の生態

    2025.11.27

    アウトドア派の海外旅行コーデをご紹介!標高2,000m超のメキシコ高地を旅した国井律子のミニマム荷物術

    2025.11.27

    【ヨーロッパ名峰登山記】ルーマニア最高峰「モルドベアヌ」へ。険しい山岳地帯でのワイルドキャンプな2日間

    2025.11.25

    ユネスコ無形文化遺産「死者の日」へ。国井律子がメキシコで見た、色彩と信仰の境界線とは?

    2025.11.24

    【海外登山初心者必見】100本以上の海外トレイルを歩いてわかった!現地ルートの探し方とおすすめ便利アプリを紹介

    2025.11.20

    南アフリカでの貴重な体験!ビーチタウン「バリート」で満喫する初心者にもおすすめな乗馬トレッキング

    2025.11.19

    ネイチャーパークと雪原ハイキング。考えさせられた「地球温暖化」について【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】

    2025.11.11