
割りやすい木の見分け方とは?
通直(つうちょく)なものが多いスギなどの針葉樹は楔で割りやすいが、曲がりや節があるときれいに割れない。素直な部分を選んで使おう。
広葉樹は組織の構造がさまざまで、割りやすい木と割りにくい木がある。割りやすい木の筆頭はクリで、その特徴は縄文時代から知られていた。
とくに生のうちは割りやすく、石の楔でも加工できることから建築や土木の基礎などさまざまな用途に使われた。
スギ

クリ

【今月の里山クイズ】

若葉が茂る初夏、林縁に落ちている巻かれた葉。落としたのは誰!?
【答え】
答えは昆虫のオトシブミの仲間がつくる揺籃。ゆりかごの名の通り、くるりと巻かれた葉のなかには卵が入っている。
その名は平安時代に行われた置き手紙の「落とし文」に由来する。虫の巻いた葉を手紙にたとえるなんて、古人は風流!
※構成/鹿熊 勤 撮影/藤田修平
(BE-PAL 2025年5月号より)