キャンプの洗い物は「エコ洗剤」を使えばOKと思っていませんか?【知っておくべき最低限のマナー】 | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

キャンプの洗い物は「エコ洗剤」を使えばOKと思っていませんか?【知っておくべき最低限のマナー】

2022.01.25

キャンプの洗い物

環境に配慮したいキャンプでの洗い物

自然に癒されに行くアウトドア、環境に配慮したエコキャンプ場が増えてくる中で、キャンパーとして最低限のマナーは守って楽しみたいものです。

キャンプのマナー問題でたびたび登場する「洗い物」ですが、どんな配慮が必要なのでしょう。

「エコ洗剤=環境に優しい」というイメージがありますが、エコ洗剤を使うだけでいいのでしょうか?そして、なぜエコ洗剤を使用した方がいいのでしょうか?

今回はキャンプの洗い物に関する疑問について、考えてみようと思います。

キャンプ場でエコ洗剤を使う理由とは?

安価で手に入りやすく、油汚れも落ちやすいからと、キャンプ場でも普段家庭で使用している食器用合成洗剤を使ってはいませんか?

実は、合成洗剤は使用禁止とされていて、環境に配慮したエコ洗剤の使用を推奨しているキャンプ場が多数あることはご存知でしょうか?

キャンプ場の洗い場

キャンプ場によっては、指定された洗剤が販売されている場合も。

では、なぜキャンプ場では家庭で使用する合成洗剤を使ってはいけないのでしょうか?

それは、キャンプ場では一般家庭の排水設備と違って、下水にしっかりした浄化槽・排水設備が繋がっていない場合もあるからです。中には洗い物をした排水が、そのまま河川や海に流れてしまう場合も。

家庭用洗剤として使われる、合成洗剤は「石油系合成界面活性剤」が使われています。石油系合成界面活性剤は、河川や海に流れても分解されにくく、生態系に影響を与えてしまうと言われています。

エコ洗剤の多くは、ヤシ油や菜の花、亜麻、オリーブなどをもとにした天然由来の界面活性剤を使用し、界面活性剤の配合量も最小限におさえています。石油由来の界面活性剤に比べると洗浄パワーはやや劣りますが、自然分解されやすいので(生分解性)、環境に優しい洗剤だと考えられています。

キャンプ場によっては使用できる洗剤の指定がある場合もあるので、事前に確認するといいでしょう。指定がない場合でも、知らず知らずに美しい自然環境を壊してしまわないように、キャンプ場での洗剤選びには十分に注意したいものですね。

環境への配慮は、エコ洗剤を使用するだけでOK?

キャンプでの洗い物にエコ洗剤を使用するだけで、環境への配慮はできていると言えるのでしょうか?

そもそも、排水設備が十分に整っているとは言えない野外では、洗い物の量を減らすことも重要になってきます。

食器選びのコツ

プラスチック食器

食器選びにも気をつけてみよう!

キャンプ用食器に、割れないプラスチック製のものを使用しているキャンパーの方も多いのではないでしょうか。しかし、プラスチック製の食器やタッパーは、油汚れが落ちにくい性質があります。

何度洗ってもヌルヌルとした汚れが落ちず、洗剤を多量に使用した経験はありませんか?お湯のない環境で洗い物をするキャンプ場では、特に汚れが落ちにくいことでしょう。

キャンプで油を使用した料理を作る際には、アルミやステンレス、ホーロー製の食器が汚れも落ちやすく、おすすめです。

食器の汚れを減らすコツ

キャンプの洗い物

シリコン製のスクレイパーはひとつあると、普段の家事でも重宝しますよ。

皿や、調理器具に残ったソースや汚れはスクレイパーを使って集めることで、ある程度まできれいにすることができます。

皿をペーパーで拭き取る

ちょっとしたひと手間で、洗い物を減らせますよ。

スクレイパーで取りきれなかった汚れは、キッチンペーパーやウェットティッシュでふき取ることで、ほとんど汚れのない状態までになります。

そもそも自宅に帰ってから食器を洗い直す方は、この状態にした食器を持ち帰ってもいいでしょう。

スキレットを浸け置き

調理器具は浸け置き洗いがおすすめです。

スキレットや調理器具を使用した後は、スクレイパーで余分な汚れを取り除き、水やお湯を入れて汚れを浮かせてから洗いましょう。

環境に優しいエコ洗剤を使用することも、もちろん大事ですが、食器や調理器具の汚れをあらかじめ落とすことで、使用する洗剤の量や水の量を減らすことができます。

洗い物を通してエコキャンプについて考えてみよう!

環境に優しいエコ洗剤を使うだけでなく、洗い物を減らす努力や、洗い方も工夫をすることで、気持ちよくキャンプ場を利用することができます。

近年、自然に優しい心を育むことを目的としたエコロジーキャンプ場も増えてきています。キャンプでの洗い物を通して、環境への配慮をキャンプ仲間や家族と見直してみるきっかけにもなりそうですね。

美しい自然をいつまでもそのままの状態で守っていくため、キャンパーとして少しの配慮を忘れずにいたいものです。

私が書きました!
料理家
さとう あい
宮城県仙台市在住の料理家。フードコーディネーターや、学校講師など下積み時代を東京で過ごし、飲食業界に携わること20年以上。現在は国際中医薬膳師の資格を持ち、料理教室の運営や企業へのメニュー提案などをする傍ら、レシピライター としても活動中。2児の母でもあり、子どもと海や川、山などアウトドアへ出かけるのが日課
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