子供が大人を叩いても許される特別な日!?世界遺産の街”スイス・ベルン”のタマネギ市がおもしろすぎる | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

子供が大人を叩いても許される特別な日!?世界遺産の街”スイス・ベルン”のタマネギ市がおもしろすぎる

2021.12.13

奥に見える時計台は1218年から1220年にかけて作られた「ツィトグロッケ 」。

冬を告げるベルン伝統のお祭り

スイスの首都であるベルン。ここでは毎年11月の第4月曜日に「タマネギ市」が開催される。なんと600年以上も続く伝統的なお祭りだ。屋台には紐でつないだタマネギやニンニクが吊り下げられ、パンやお菓子、チーズなどが販売される。約50トンものタマネギとニンニクが運ばれるそうだ。

2020年は規制がかかり中止となったが、2021年は11月22日の月曜日に2年ぶりに開かれ、待ちに待った多くの人で賑わった。今までと異なるのは感染症対策のためにお酒の販売がないこと。

日本では考えられないようなおもしろいポイントがあったのでご紹介しよう。

スイスベルンのタマネギ市

ドライフラワーで飾られたタマネギ。お店によってデザインが異なる。

美しいタマネギのオーナメント

タマネギ市の由来は1405年まで遡る。ベルンで大火災が起こり、木造で作られた街は約3分の2が破壊されてしまった。その際に近隣都市フリブール州の農民たちが復旧作業を手伝ってくれたことから、彼らにベルンで農作物を販売する権利を与え、そのときから始まったといわれている。

その後、ベルンの街は砂岩で建て直され、街のトレードマークとなるアーケードが完成。雨でも濡れずに街を歩きショッピングを楽しむことができるようになった。

タマネギを吊った屋台

タマネギの吊るし方はお店によって違い、目で見ても楽しい。

ベルン旧市街とベルン駅の間にある連邦議事堂前のブンデス広場にタマネギのオーナメントと様々な屋台が出現する。正式な時間は午前6時から午後6時まで。しかし実際には日の出前の午前4時から店が始まり、始発電車がベルンに到着する午前5時には人々が集まり賑わいはじめる。朝一番に行かないと午後には素敵なデザインのタマネギのオーナメントが残っていないのだ。

タマネギで作ったサンタクロース

表情豊かなタマネギの仲間たち!赤い帽子はクリスマスにぴったり。

写真のようなひょうきんでいきいきした表情のタマネギたちがたくさん。思わずおうちに連れて帰りたくなる!

タマネギ市あるある1:ピコピコハンマ―

ベルンの屋台に並ぶプラスチックハンマー

プラスチック製のカラフルなハンマ―。先端は笛になっている!

この日だけは、なぜかピコピコハンマーで子供が大人を叩いてよい日になっている。子供たちは屋台でハンマーを購入。

プラスチックハンマーを持ったスイスの子供

大人がおしゃべりを楽しんでいる間に、大人のお尻を狙い撃ちするキッズたち。

そしてこっそり大人のお尻を狙って・・!!!叩いても怒られない日なのだ。これは他のエリアのお祭りでは見ることのないベルンだけのスペシャル。

タマネギ市あるある2:飴ちゃんの首飾り

ベルンのタマネギ市につるされたキャンディーのツリー

いろいろな色の飴ちゃんの首飾りを重ねつけするのがお洒落。

ここでは、輪になっている飴を首に下げてお祭りを楽しむのが定番。味は赤がいちご、青がリフレッシュミント、オレンジは柑橘系、緑がペパーミントとなっている。

タマネギ市あるある3:紙吹雪

赤黄色緑の紙吹雪、コンフェッティ

袋に入った紙吹雪が、大、中、小と販売されている。下に落ちたコンフェッティをかき集めるのはNG!

スイスのお祭りではコンフェッティと呼ばれる紙吹雪を見かけることが多い。カラフルなコンフェッティを子供たちが投げ合い、大人にもかけておおはしゃぎ!筆者の子供たちはコンフェッティを通りすがりの大人や子供にかけてエンドレスで楽しんでいた。

やがて街中がカラフルに染まっていく。しかしお祭り終了後にはしっかりと清掃が入り、翌日には元のきれいな街に戻るのがスイズの素晴らしいところだ。

連邦議事堂前の屋台

連邦議事堂前にも屋台がずらりと並ぶ。

なんと連邦議事堂前の地面も紙吹雪で埋め尽くされる。お祭り終了間際の午後7時頃が一番カラフルになる。

コンフェッティをまいて、はしゃぐベルンの中高生たち

コンフェッティをまいて、はしゃぐ中高生たち!

子供にコンフェッティをかけられてもピコピコハンマーで叩かれても、この日だけは大人たちも大きな心で受け止め、笑顔が絶えない一日となる。

ほっこりとする屋台の様子

ホットワインとジャガイモを添えたラクレットチーズの屋台

ホットワインとジャガイモを添えたラクレットチーズの屋台

冷えた体にしみるホットワイン

この日の気温は2度前後。スパイスの効いたホットワインを楽しみたいところだが・・。今年はお酒が禁止。ノンアルコールのホットワインやホットリンゴジュースで体と手が温まり幸せを感じた。

タマネギとチーズのパイ濃厚で美味しいタマネギとチーズのパイ。

軽食には名物の”タマネギチーズパイ”

ベルン中のパン屋さんは、タマネギとチーズのパイをたくさん作り販売する。お昼ごはんやおやつに最適。

ベルンの菓子屋台

カラフルなお菓子屋さんは子供たちに大人気。

子供たちがとりこになるお菓子屋さん

お菓子屋さんには、カラフルな飴やクッキー、チョコレートや綿あめが並び子供たちも大喜び。お店に吊り下げられている茶色いお菓子は、ハチミツやシナモンなどの香辛料、オレンジやレモンの皮、ナッツが入ったレープクーヘンのケーキ。聖ニコラウスの日(12月6日)やクリスマスによく食べるお菓子だ。

クリスマス用のリースなどを売る屋台

クリスマス用のリースなどを売る屋台もある。

いつかスイスのお祭りへ!

クリスマスが間近ということもあり、キャンドルやリースのお店も数多く出ていた。これからはクリスマス・マーケットも盛り上がる季節。大人も子供も楽しいベルンのタマネギ市。日本のお祭りとは変わった楽しいおちゃめな雰囲気が伝わればうれしい。コロナが収束したら、いつかスイス各地のお祭りにいらしてください!

スイス政府観光局サイト
https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/events/customs-tradition-events-in-summer-and-autumn/zibelemaerit-in-bern-be/

西村志津
私が書きました!
日本山岳ガイド協会認定登山ガイド&スキーガイド・ヨガ講師
西村志津
スイス在住、2児の母。スイスの山岳観光地やアクティビティ、ギア、トレンド、文化をお伝えします!ヨガを通して心と体のメンテナンス方法もお届けし、より快適な山行のお手伝いができれば嬉しいです。美味しいものとカフェ巡りが好き。スイスと日本の架け橋となる活動に努める。オンラインにて「スイスツアー」や「登山者のためのヨガ」を発信中!
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