キャンプ中にテントが故障!初心者が知っておくべき事前の対策と応急処置の仕方とは? | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.10.15

    キャンプ中にテントが故障!初心者が知っておくべき事前の対策と応急処置の仕方とは?

    テントが故障してしまった!キャンプ中にそんな痛い経験をしたことはありませんか?

    テントの中で故障しやすいパーツは、テントポールです。テントポールは風にあおられたりして、必要以上にテンションがかかってしまったりした場合に、折れてしまうことがあります。テントポールが折れてしまうと、テントが自立しなくなります。

    「1泊2日のキャンプの予定だったのに、デイキャンになってしまった。」そんな事態にならないために、キャンプ前に事前の対策をし、リペア道具の準備をして、テントの応急処置の知識を得ておきましょう。

    キャンプ先でテントの応急処置ができれば、慌てることはありません。ちょっとしたトラブルならば、キャンプを続行できますよ!

    出かける前に必ずテントを確認しよう

    キャンプに出かける前には、必ずテントを袋からだして、確認する癖をつけましょう。確認するポイントは主に3点です。

    テントの幕に異常はないか?

    テントの縫い目に貼られているシームテープ。

    久しぶりに使用するテントは、生地の経年劣化がすすんでいることがあります。生地が傷んで裂けていないか?縫い目部分のシームテープ(防水テープ)が剥がれていないか?を確認しましょう。

    テントポールに異常がないか?

    ショックコード。

    テントポールに亀裂がないか?ポール曲がりが無いか?を確認しましょう。

    また、テントポールはショックコードというゴムのロープで連結されています。ショックコードは経年劣化により、伸びてしまったり、ちぎれてしまったりします。ショックコードが切れた状態でもポールを繋げることはできますが、ポール破損の原因になります。ポールを実際に連結して異常が無いかを確認しましょう。

    設営に必要なすべての部品が揃っているか?

    ポールとテントの幕。

    故障とは直接関係はありませんが、意外とやりがちなのが、ポールやペグを忘れてしまうこと。ペグはどこかで購入することもできるでしょうが、ポールを忘れてしまうと、テントを設営することができません。ポールとテントの幕は、普段から一緒に保管するようにしましょう。

    ポールの破損を防ぐために、ストームガードをペグで固定しよう

    ストームガードをガイラインで引っ張っている様子。

    ストームガードとは、テントをより強く張るためのパーツです。ほとんどのテントは、ポールの近くや幕の面の中央部分にあります。

    テント設営の際は、ストームガードから、ガイラインを伸ばし、地面にペグで固定しましょう。

    ストームガードがポールにかかる力を分散するので、強風でもポールが曲がったり、折れたりするリスクを減らすことができます。

    また、テントの生地がピンと張ることで、水をはじきやすくなり、雨天に強くなります。

    海沿いや高原では、晴天の日でも、突風が吹くことがあります。めんどうに思わずに、全てのストームガードを固定するようにしましょう。

    テントポールが折れてしまった場合の応急処置

    必要な道具。

    必要な道具

    ・リペア用のパイプ
    ・ダクトテープ
    ・のこぎり

    リペア用のパーツとして、主にアルミ製のパイプが、テントのメーカーから販売されています。ただし、ホームセンターで販売されている塩ビ管でも代用が可能です。アルミ製のパイプ、塩ビ管共に使用方法は同じで、折れたテントポールを通して応急処置をします。

    塩ビ管を購入する場合は、テントポールの外径をあらかじめ測っておき、テントポールが入る内径の塩ビ管を購入しましょう。

    応急処置の方法

    折れたポール。

    折れたポールをテントから外します。折れたポールの先端が尖っており、テントの幕を突き破っていることがあります。その場合、テントの幕の穴を広げないように、慎重に外しましょう。また、自分の身体も傷つけないように注意して作業をおこないましょう。

    のこぎりで簡単にカットできます。

    リペア用のパイプ(画像では塩ビ管)を10cm~15cmにのこぎりでカットします。

    折れた部分が中央に来るまで、塩ビ管を通します。

    折れたポールを塩ビ管に通します。折れた箇所が塩ビ管の中央に来る位置まで、折れたポールを通しましょう。

    ダクトテープを巻きます。

    塩ビ管がズレないように、塩ビ管の左右にダクトテープを5~6回巻けば、応急処置が完了です。

    テントが破れてしまった場合の応急処置

    必要な道具。

    必要な道具

    ・テントリペアテープもしくはダクトテープ
    ・はさみ

    専用のテントリペアテープ、もしくはダクトテープのような粘着力の高いテープを使用しましょう。今回は耐水性と、非常に強い粘着力に定評のある、ゴリラテープを使用しました。

    応急処置の方法

    破れている個所。

    破れている個所を確認します。破れている部分に砂や泥、ゴミなどがあれば取り除きましょう。

    はさみで丸くカットしましょう。

    テープの四隅を丸くカットします。丸くカットすることで、貼った後に、はがれにくくなります。

    空気が入らないように貼りつける。

    テープを適切な長さにカットし、破れている個所に貼りつけます。

    裏側にも同様にテープを貼りつける。

    破れている個所の裏側にも、同じように四隅を丸くカットしたテープを貼りつけます。

    しっかりと力を加える。

    テントの両側から手で力を加え、テープをしっかりと圧着させます。

    さいごに

    応急処置をしたテントポール。

    ご紹介した修理の方法はあくまでも応急処置になります。家に帰った後に、製品のメーカーや修理業者に連絡をしましょう。そして、部品の交換や修理をし、次のキャンプに備えるようにしましょうね。

    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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