阿蘇・リトルカントリーの暮らし【第1回】 まるでターシャの世界! お金に頼らず、豊かに生きる。 | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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  • 阿蘇・リトルカントリーの暮らし【第1回】 まるでターシャの世界!  お金に頼らず、豊かに生きる。

    2016.07.29

    世界最大級のカルデラを有する熊本県・阿蘇。北部に位置する小国町で森を切り開き、「理想の国」を作り上げた夫妻がいる。その暮らしぶりは、憧れの田舎暮らしを世界に紹介した絵本作家、ターシャ・テューダーそのものだ。お金をかけずに夢を叶えた「究極のスローライフ」をシリーズでご紹介したい。

    1993年に福岡から熊本の阿蘇・小国町へ移住した上野敏夫さん・奈美さん夫妻

    1993年に福岡から熊本の阿蘇・小国町へ移住した上野敏夫さん・奈美さん夫妻

    阿蘇くまもと空港から車で約1時間。小国街道こと国道442号から通称・ファームロードへ入ると、すれ違う車はほとんどない。しばらく山道を走り続け、「本当にこの道でイイの?」と不安になりかけたところで、ようやく手描きの木製看板が見えてきた。その名は、『リトルカントリー』。上野さん夫妻が20年以上かけて作り上げ、今なお創作中の「小さな国」だ。

    右も左もひたすら緑が続く山道。看板からさらに細まった道の先にある、新たな看板が目印

    右も左もひたすら緑が続く山道。看板からさらに細まった道の先にある、新たな看板が目印

    周囲は家一つない、森の中。主の敏夫さんは、敷地の一角で母屋の土台作りの真っ最中だった。7千坪もの広大な敷地が、かつて足を踏み入れる隙もないほどのジャングルだったとは想像しにくい。

    移住から3年がかりで手に入れた現在の土地を切り開き、敷地を整備してケヤキやクヌギなどの樹木を移植。井戸を掘り、電気を引いてレストランやオープンテラス、木工作業室、石窯パン工房、ロッジを建設してきた。現在は宿泊ロッジと土・日曜、祝日だけ営業するレストランを営み、積雪で客足の少ない12〜2月はロングバケーションと決めている。こうしたライフスタイルをオープンの1997年以来、続けてきた。

    親交のあるカナディアンインディアンにインスパイアーされ、奈美さんが絵柄を描いた作業小屋

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    敏夫さん主宰の家造り教室で生徒たちと造り上げたロッジ

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    中学生の愛息・大地くんがまだ幼い頃、遊び道具として作ったツリーハウス

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