目に見えない素敵なチカラが満ちる場所──それがパワースポット。ここでは一度は行ってみたいニッポンのパワースポットを紹介します。
1.北海道 二風谷(にぶだに)
アイヌ民族誕生の聖地が伝える儀式を体感
現在、もっともアイヌの文化が残っているといわれる聖地。毎年、8 月20 日に聖地で行なわれていたチプサンケと呼ばれる、丸木舟を沙流川に浮かべ、魂を入れるこの儀式には、アイヌの伝統が今も生きている。
2.青森県 恐山
死者の霊を呼ぶイタコがいる霊山
鼻をつく硫黄のにおいに、噴き出るガスが漂う光景は、あの世の地獄を連想させる。恐山へ向かう街道には、1杯飲めば10 年、2 杯飲めば20 年、3 杯飲めば死ぬまで若返るという「冷水」(ひやみず)と呼ばれる湧き水もある。
3.栃木県 日光東照宮
江戸の町を守るための風水パワーに満ちた神社
徳川家康が祀ってある神社。江戸時代、風水学に基づいて設計され、江戸の町を守る役割を持って建立された。「見ざる・聞かざる・言わざる」で知られる猿の彫刻をはじめ、26 種類もの動物や霊獣が各所に装飾されている。
4.長野県 分杭峠(ぶんくいとうげ)
地球のパワーが凝縮されているスポット
中国の元極堂のように、世界有数の良好な「気」が出ているという分杭峠。地球のパワーがぶつかり合う日本最大、最長の断層地帯「中央構造線」の上にあり、プラスの磁場とマイナスの磁場が調和し、磁力はゼロだという。
5.静岡県 富士山
日本一の霊峰から神秘的なパワーをもらう
標高3776m、日本一高い山である霊峰・富士の優美な風貌は、日本の象徴でもある。古来、富士は不死とされ、竹取物語に登場するほか、宇宙からのパワーを受けているなど数々の不思議な謎がある。
6.三重県 伊勢神宮
日本人の心のふるさとで心身を清める
太陽神である天照大神を祀った日本神道の総本山として、昔から篤い信仰を捧げられてきた聖なる場所。風水的にも最高の位置にあるといわれており、横を流れる五十鈴川(いすずがわ)が清らかな空気を運んでくれる。
7.和歌山県 高野山
空海が伝えた真言宗の聖地で安らぐ
816 年、空海が真言密教の根本道場として開いた聖地で、全国に広がる高野山真言宗の総本山。8つの峰々に囲まれているその地形は、「蓮の花が開いたような」と形容され、仏教の聖地として最高の場所であるといわれている。
8.島根県 出雲大社
全国から八百万の神々が集まる神社
出雲では10 月を「神在月」といい、各地方から八百万の神々が末社の東西19社に集まり神議を行なう。縁結びの神様でもある。
9.愛媛県 石鎚山(いしづちさん)
西日本最高峰を誇る山岳修行の場
標高1982m、西日本最高峰を誇る峰。日本七霊山のひとつにも数えられ、信仰の山として昔から崇められてきた。かつては、弘法大師も修行したといわれている霊験あらたかな山岳修行の場でもある。
10.鹿児島県 牛床詣所(うしどこもいしょ)
屋久島で古くから伝わる山岳信仰の場
屋久島は宮之浦岳をはじめとする険しい山が多く、古くから山岳信仰の島。数十年前まで山は女人禁制だったため、男たちの帰りをこの場で待った。安全祈願などの約60 基の石塔が奉納されている。