達人直伝!おいしい焚き火料理のレシピと極意
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    2020.12.17

    達人直伝!おいしい焚き火料理のレシピと極意

    焚き火料理は火加減が大事なポイントでもある。達人たちの料理の極意を、レシピと一緒にご紹介!

    イラストレーター 本山賢司さん

    野宿や焚き火の達人で、アウトドアに関するイラスト、エッセイ、小説などを手がける。名著『図解 焚火料理大全』(新潮文庫)の著者。

    ゴルゴンゾーラチーズと生クリームでコクのある逸品に!

    ゴルゴン海老

    〈材料〉(2人分)
    無頭のブラックタイガー・・・5尾
    ゴルゴンゾーラチーズ・・・大さじ1杯程度
    生クリーム・・・適量
    好みの食用油・・・適量

    〈作り方〉
    (1)無頭ブラックタイガーの殻、背ワタをとる。フライパンに油をひき、味つけなしでエビをソテーしたら、皿にとりだす。
    (2)ゴルゴンゾーラチーズに生クリーム(塩味をみて適量)を加え、ソースを作る。
    (3)ゴルゴンゾーラが溶けたら、エビをさっとからめる。

    極意 ソース作りは弱火で!

    ソースは焚き火の熾火で、フライパンを火にかけたりはずしたりしながら、弱火をキープ。焦がさないように注意。

    ばりっ、じゅわぁ~、トロリ、三位一体食感が楽しめる

    ゴールデントースト

    〈材料〉(1人分)
    トースト・・・1枚
    卵・・・2~3個
    バター・・・適量

    〈作り方〉
    (1)トーストの片面をこんがり焼いて、バターをたっぷりしみ込ませる。
    (2)焼いていない片面を、こんがり焼く。
    (3)フライパンに溶き卵を流し入れ、弱火でゆっくりかき混ぜる。
    (4)溶き卵が好みのトロミになったら、トーストのバターの面にたっぷり載せる。

    極意 焦がさないよう熾火で!

    トーストは焚き火が安定して、たまってきた熾火で作ると、おいしく焼ける。

     

    屋久島カヤックツアーKAZE代表 今野正幸さん

    屋久島在住20年のカヤックガイド。ツアー中は野外料理人としても大活躍。素潜り魚突きが得意で、今回もメインの魚は自ら調達。

    現地調達で、イタリアの漁師めしを再現!

    ズッパ・ディ・ペッシェ

    〈材料〉(4人分)
    釣ってきた魚・・・1尾 
    伊勢エビ、ゾウリエビ、アサリ、カメノテなど、好きな魚介類・・・ふんだんに
    タマネギ、ジャガイモ、ピーマンなどの野菜・・・適量
    トマト缶・・・1缶
    ニンニク・・・3かけ
    オリーブオイル・・・適量
    白ワイン・・・適量
    水・・・適量
    塩・コショウ、ローズマリーやバジルなどの香草・・・適量

    〈作り方〉
    (1)使いたい魚介類を準備する。
    (2)ダッチオーブンにオリーブオイルを多めに入れ、ニンニクを低温からローストし、オイルにニンニクの香りをつける。
    (3)火の通りにくい野菜から順に入れ、軽く炒める。
    (4)魚、魚介類などを入れ、白ワインを注ぎ入れる。
    (5)トマト缶、水を具材が浸るくらい入れ、塩、コショウ、香草を加えてコトコト煮る。

    極意 煮込みすぎないのがコツ

    白ワインのアルコールは煮込む前に飛ばそう。魚が煮崩れしないよう、火入れはほどほどに。

    屋久島発!塩釜+焚き火で新鮮な魚のうま味を凝縮!

    コショウダイの塩釜焼きニンニク香草レモン風味

    〈材料〉(4人分)
    魚(20~40cmくらい)・・・1尾
    塩・・・1~3kg(魚のサイズで調整)
    卵白・・・1~3個
    ニンニク・・・3かけ
    レモン・・・1個
    月桃の葉・・・数枚(笹の葉でも可)
    飾り用のミニトマト&パセリ・・・適量
    ローズマリー、フェンネル、タイム、スイートバジルなどの香草・・・適量

    〈作り方〉
    (1)食べたい魚を釣る!(もしくは買う)
    (2)魚の腹に香草を詰める。
    (3)身に切り込みを入れ、切れ目にもニンニクと香草を詰める。魚の表面にたっぷりの香草、刻んだレモンの皮をちらしたら、月桃の葉で包む。
    (4)卵白で練った塩で全体を包み、鉄板などに載せ、熾火でじっくり蒸し焼きに。
    (5)塩釜の表面全体がキツネ色に焦げてくれば完成(約1時間)。
    (6)塩釜をハンマー等で割り、魚の上にミニトマト、パセリを飾る。

    極意 下火を強くしすぎないこと

    上火8下火2くらいでOK。熾火をうまく作り、遠赤外線でじんわりと焼こう。

     

    ※構成/松村由美子 撮影/今野正幸

    (BE-PAL  2020年11月号より)

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