沖縄県の北部、恩納村や金武町から北と周辺の離島、伊江島、伊是名島、伊平屋島は、古くから「やんばる」の愛称で親しまれている地域。美しい海があるのはもちろん、森林が広がっているのも特徴で、ヤンバルクイナやノグチゲラなど世界的にも珍しい生物が暮らしています。「沖縄美ら海水族館」がある本部町もこの地域です。
今回旅をしてきたのは、やんばるの「本部半島」と呼ばれる、名護市の西エリア、本部町、今帰仁村と伊江島の4か所。このエリアは、沖縄の農山漁村の原風景が残っていて、街を歩くと、どこか懐かしいにおいを感じます。
夏だけじゃない。この季節でも楽しめる、むしろ冬だからこそ楽しいやんばる「本部半島・伊江島エリア」の自然遊びをご紹介します!
まず我々が訪れたのは、「もとぶ円錐カルスト」。
石灰岩が分布するやんばるでは、石灰岩が雨水や地下水などで溶かされてできた「カルスト地形」の宝庫。とくに、山里・大堂(本部町)から今泊(今帰仁村)にかけて「円錐カルスト」という珍しい地域。窪地と丘の高低差が特徴で、丘が円錐形をしているため、そう呼ばれています。
山口県の秋吉台など、日本にはたくさんのカルスト地形がありますが、円錐カルストが見られるのは、本部半島だけなんです!
その円錐カルストには、整備された遊歩道があり、誰でも気軽に散策ができます。約1時間のコースで、本部富士と呼ばれる「ミラムイ」やライオン岩のある「デーサンダームイ」など名前も地形も珍しい山に出会えますよ!
チャレンジしたい、という方には、今回我々が歩いた「トミザトムイ」までのトレッキングコースがおすすめ。
やんばる特有のジャングルのような道を歩いていきます。コースには、赤のテープが貼ってあるので、その通りに進めば大丈夫。
ジャングルを抜けて開けた場所に出ると、急坂に。ロープをつかんで登るような場所も!
約30分で頂上到着!ぴょこっと遠くに尖った山が見えるのが伊江島です。
往復1時間の短いコースではありますが、ジャングルあり、急坂あり、山頂には最高の展望ありと、盛りだくさんな内容。本州の山にはないアスレチック感が楽しめます!
詳しいコースは、本部町観光協会にお問い合わせを。
本部町観光協会
0980-47-3641
http://www.motobu-ka.com/