- Text
欠品しても売れ続ける、リカバリーウェア「MEDIHEALⓇ」が絶好調
ワークマンのリカバリーウエア「MEDIHEALⓇ」シリーズについて、前回の新製品発表会では「欠品撲滅宣言」を掲げていました。しかし、残念ながら今回もまた欠品が発生しています。特に半袖Tシャツは、2026年の3〜4月から欠品が続いている状態です。実際に筆者も店舗に行ったところ、ショートパンツは購入できましたが、半袖Tシャツは在庫切れでした。
発売から半年を経過したいまも、売れ行きは衰えるどころか加速しています。2026年上半期(1〜7月)の実績は約1,200万着。リカバリーウエアは秋冬にピークを迎えるため、下半期(8〜12月)は最大2,200万着まで増産を計画しており、年間では最大3,400万着、金額にして最大500億円規模を見込んでいます。これはワークマン全体の売上の2割に相当する数字です。

会場内でも大きくスペースを確保していたMEDIHEALⓇのコーナー。

過去の実現に向けては、備蓄体制も大幅に強化しました。国内は群馬・高崎の倉庫で最大500万着、中国は江蘇省・山東省の倉庫で最大720万着を確保し、合計で1,220万着という「絶対に欠品させない」備蓄体制を構築しています。この体制を実現するため、テレビCMも2種類放映するなど、ワークマンとして本気の投資を進めています。
客観的な調査データでもMEDIHEALⓇの躍進ぶりは裏付けられています。ブランド認知度・使用率ともに、昨年は2位でしたが今年は1位に浮上。しかも2026年9月時点ですでに累計3,400万枚を突破し、2位以下に1桁台の差をつけて独走している状況です。かつて業界最大手のフリースブームが2,600万着だったことを踏まえると、MEDIHEALⓇはそれを上回る規模に達しつつあるといえます。
買い替え意向の調査でも、高価格帯ユーザーの満足度は非常に高く、71%が「次もワークマンを購入したい」と回答。乗り換えか併用かは今後の分析次第ですが、リピーターとしての支持基盤が着実に形成されていることがうかがえます。
「1,900円で大丈夫?」の声に応えた最上位モデル「メディヒールコスモス」
これまでワークマンのリカバリーウエアは、長袖・長パンツ上下1,900円という価格が売りでした。しかし、お客様から寄せられる問い合わせで最も多かったのは「この安さで本当に大丈夫なのか」という声だったといいます。
この声に対し、ワークマンが選んだ答えは「値上げ」ではなく「機能の追加」でした。そこで採用されたのが、NASA向けに開発された宇宙服由来の温度調節技術「Outlast」です。宇宙空間はプラス・マイナス数百度という過酷な環境。そこで宇宙飛行士を守るために開発された技術が、家庭用のリカバリーウエアに応用されました。
Outlastの仕組みはこうです。生地に加工されたマイクロカプセル内の物質が、暑い時には余分な熱を吸収し、寒い時には蓄えた熱を放出します。これにより、季節の変わり目のような気温差の大きい時期でも、衣服内の温度を快適に保つことができます。寒暖差がある日でも、1枚のウエアで対応できる点が特徴です。
他社でもOutlastを採用した肌着は販売されていますが、Tシャツで4,950円、パンツで5,500円ほどが相場です。一方、ワークマンはOutlastに加えて縫い目を平らにする「フラットシーマー」縫製も採用しながら、上下合わせて2,900円という価格に抑えました。実験データでも、フラットシーマーによって縫い目による着用ストレスが大幅に軽減されていることが確認されています。
これらの機能を備えた「MEDIHEALⓇCOSMOS」は、ワークマンのリカバリーウエアシリーズにおける最上位モデルとして位置付けられています。


ラインナップは長袖クルーネックとロングパンツ 他モデルとの見分け方はワンポイントのロゴ
「MEDIHEALⓇCOSMOS」のラインナップは、メンズ・レディースともに長袖クルーネックとロングパンツの2アイテム展開です。

一般医療機器としての届出もされており(医療機器製造販売届出番号27B3X00359000002、販売名「MEDIHEALリカバリーウェア ポンチ」、一般的名称「家庭用遠赤外線血行促進用衣」)、身体から放出される遠赤外線を、独自技術で繊維に練り込んだ高純度ナノカーボンが輻射することで血行促進を図る仕組みが土台になっています。

見分け方としては、パッケージに描かれた地球と宇宙をイメージしたデザインの中に、Outlast採用を示すロゴマークが入っている点がポイントです。店頭でシリーズの中から探す際には、パッケージのこの目印を覚えておくとほかのモデルとの混同を防げます。




宇宙飛行士・野口聡一さんが体現する「宇宙」というキーワード
記者会見のステージには、「MEDIHEALⓇCOSMOS」を盛り上げるスペシャルゲストとして、宇宙飛行士の野口聡一さんが登壇しました。野口さんは新たなブランドアンバサダーとしてCMにも登場しています。

「MEDIHEALⓇCOSMOS」は、NASA技術という裏付けと、宇宙飛行士という象徴的な存在を得て、ワークマンのリカバリーウエアを新たなステージへと押し上げようとしています。
9月21日の敬老の日のプレゼントとしての需要も想定されている本品、リカバリーウェア市場の新たな注目アイテムになりそうです。




