でも、強い日差しの下、ユタ州の荒野をオフロード車で走る日だけは別。そんな日は迷わず、YETIのハーフガロンジャグとボトルを積み込みます。
YETIは、アメリカ・テキサス州生まれのアウトドアブランド。クーラーボックスでよく知られていますが、保冷力と丈夫さを備えたドリンクウェアも、外遊び好きの間で頼られている道具です。
今回は、長年使ってきたYETIの好きなところと、「重いなあ」と思う正直なところを、オフロード旅の風景といっしょにお伝えします。
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ユタの荒野へ出かける日は、水を多めに
ユタでオフロード遊びをする日は、朝から水を多めに用意します。暑くて乾いた土地を走る日は、思っている以上にのどが渇くからです。
わが家では、ひとり1日1ガロン(約3.8リットル)をひとつの目安にしています。もちろん、全部をYETIに入れるわけではありません。予備の水も車に積み、すぐ飲む分はYETIのジャグとボトルへ。この組み合わせが、わが家にはいちばん使いやすいのです。

予備には、コストコなどでまとめ買いしたペットボトルの水やスポーツドリンクを用意します。ただ、プラスチックごみのことや健康面が気になり、個人的にはプラスチック入りの飲み物をできるだけ減らしたいのが本音。
とはいえ、ストイックになりすぎると、それもまたストレス。できることは取り入れつつ、便利なものにも助けてもらう。今のわが家は、そんなゆるいバランスです。
ちなみに、BLM(米土地管理局)やユタの観光局も、暑い時期の公有地やバックカントリーでは、ひとり1日少なくとも1ガロンの水を持つよう案内しています。
砂地で車が跳ねたり、岩場でぐらんと傾いたり。走っている間は、次々と変わる景色から目が離せません。

そんな時間のあと、日陰でひと息つき、家の浄水器からYETIに入れてきた冷たい水を飲むと、「持ってきてよかった」と毎回思います。
オフロード・ドライブの途中だけでなく、キャンプ場でももちろん大活躍。夏はハエなどの小さな虫が飲み物に入ってくることもあります。そんなとき、容器にふたがあるのはありがたいのです。


揺れても転がっても、あまり気を使わなくていい
YETIドリンクウェアの好きなところは、冷たい水を長時間キープしてくれる保冷力。暑い日にぬるい水を飲むのと、キンと冷えた水を飲むのとでは、気分までずいぶん違うものです。
でもそれ以上に頼りになるのが、その頑丈さです。
たっぷり水を入れたジャグは、ランチのときにも便利です。ランチの最中にちょっとした岩場から転がり落ちても、壊れにくい。
ジャグから、カップやボトルに注いで水分補給。特別なことではありませんが、荒野の真ん中では、その当たり前がありがたく感じます。
オフロード車の中では、荷物もじっとしていません。走り方によってはあちこち揺れるし、休憩中に岩場へ置けば、うっかり倒れることもあります。
でもYETIなら、「傷がつくから、そっと置こう」と神経質にならずに使えます。
水を補給できる場所が限られたアメリカ西部の旅では、何度もその安心感に助けられてきました。
また、口が広いところも気に入っています。手を入れてしっかり洗えるので、オフロード・ドライブから帰ったあとのお手入れがぐんとラク。清潔に保ちやすいのは、外遊びで使うドリンクウェアには大事なことです。

出発前に氷を入れるときも、冷凍庫の製氷機にジャグの口をそのまま近づければ、あっという間。小さなことですが、準備のたびに感じる「ちょっと面倒」がないのは、思った以上に気分がいいものです。

アメリカには、「Need a vacation from your vacation(休暇のあとに、休暇が必要)」という言葉があります。楽しかったはずの旅なのに、帰宅後は片付けでぐったり……という意味です。
せっかくのバケーションなら、リフレッシュして帰ってきたい。だから、出発前のこまごまとした準備も、帰宅後の片付けも、できるだけ気楽に済ませたいと思っています。
YETIは、そんな小さなストレスを減らしてくれる道具。派手な魅力ではありませんが、片付け担当の私にとっては、旅に連れていきたくなる大切な理由のひとつです。
軽さより大事なものがある
正直に言うと、YETIは軽くありません。
空でもそれなりに重いし、水をたっぷり入れたジャグを車から運ぶときは、「よいしょ」となります。
余談ですが、実はYETIを買ったきっかけは、オフロード遊びではありませんでした。以前、事務職をしていたころ、健康のために自分がどれくらい水を飲んでいるか知りたくて使い始めたのです。
当時は米空軍基地内のオフィスへ、朝5時に出勤していました。冬はまだ辺りが真っ暗。駐車場からオフィスのある建物までは、信号を渡って50メートルほど歩きます。
ほかの荷物もある中で、この重いボトルを持ち運ぶのは、正直あまり便利とは言えません(笑)。
でもそのとき、「防犯用のペッパースプレーより、この重いボトルのほうが、いざというとき頼もしそうかも」と真剣に思ったことを覚えています。今思うと、自分でも苦笑してしまいますが……。
さて、話を戻しますね。YETIはどんな場面にも合う万能選手ではありません。歩く距離の長いハイキングには不向きです。そこは、軽い水筒の出番です。
でも、オフロード旅では話が変わります。車で運べること。水を買い足せる場所が少ないこと。荷物が揺れること。そして、予定どおりに帰れるとは限らないこと。
そう考えると、軽さよりも、「水をしっかり運べる」「多少ラフに扱っても大丈夫」という頼もしさを選びたくなります。
重さも含めて、オフロード旅にはちょうどいいのです。
傷もステッカーも、相棒のしるし
長く使っているうちに、表面には傷が増えました。坂を転がり落ちてへこんだ部分や、塗装がはがれて中のステンレスが見えているところもあります。
でも、不思議と気になりません。むしろ、砂漠を走った日や、岩場でランチをした日を思い出すきっかけになっています。
傷は、旅を重ねてきた証のようなもの。好きなステッカーを貼れば、さらに自分たちらしい一本になります。新品だったころより今のほうが、ずっと愛着があります。


YETIは、決して軽快な水筒ではありません。重い。でも、強い日差しの下、オフロード車で砂と岩のフィールドへ向かう日には、やっぱりこの相棒を選びます。




