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越後釣り道中
ブリに沸く新潟県サーフ
2026年の春、新潟県周辺の釣果は過去にない異常事態といえる状況となっていました。80cm級、時には90cmを超える大型のブリが大接岸し、サーフ(砂浜)や足場の良い管理釣り場でもルアーを遠投できれば誰でも簡単に食いつかせられる、釣り人誰しもが興奮してしまう状態になっていました。
釣果が集中するメジャーなポイントは連日物凄い人混みで、深夜から朝の釣りに備えていないと入るスペースすらない状況です。
人混みを避けてカヤックで沖へ

そこで活躍するのが、ボートより遥かにハードルが低く、ちょっと沖に出られるカヤックやSUPといったアイテムです。海岸線で釣りをする場所がなくても、数百メートルだけ沖に出るだけで360度どこにでも竿を出せるので、釣り場は無限大といえます。私は昨年からカヤックを導入し、手探りのなか1年の経験を経て、今年はいよいよ本番といった意気込みです。
朝イチ暗いうちがら準備を進め、安全のため周囲を見渡すことができるようになる日の出のタイミングに合わせて出艇です。海面にナブラ(大型魚が水面に小魚を追い詰めて水しぶきがあがる様子)がないか、(魚探)魚群探知機に大型魚の影が映らないかをよくチェックしながら、沖へ漕ぎ出しました。
全く反応なし!諦めかけたその時……

朝イチのナブラは発生しなかったため、水面付近を攻めるキャスティングタックル(ルアーを投げて使用する釣り道具)を仕舞い、海底までの水深すべてにアプローチできるジギングタックルで釣りをすることにしました。魚探を注視しつつ、魚のシルエットが映ったら、それを狙い撃つような形でメタルジグを投入するスタイルです。
……が、魚探に何の反応も映らないまま、釣りを開始してから既に4時間以上経過しました。この日は夜明け前からの準備で、海は凪で気温も快適、穏やかに揺られ続けるカヤックの上は、眠くなる要素が全て揃っています。眠気と戦いながら、魚探に映らなくても居るであろうヒラメやマゴチといった海底に潜む魚を狙い、深場でメタルジグを動かしていると……。
突然の強烈なアタリ!

急にタックルを丸ごと持っていかれるような強烈な手応えがおそいかかりました! 先ほどまで感じていた眠気は一気に吹き飛びます。あまりにも強烈な引きに竿は完全に曲がりこんで、次の瞬間折れるのではというやり取りが続きました。
ドラグ(負荷に応じてラインを送り出すリールの機構)は強めに設定したはずですが、時折ジジジとラインを出されます。強い負荷でプレッシャーを与えないように柔らかいやり取りを意識し、じわじわと海底から巻き上げてきた魚は……。
ついに出た大型ブリ

カヤックに載せるのもひと苦労な、重たく大きなブリでした! こういった回遊魚がいる場合、いつもであれば派手に泳ぎ回る魚のシルエットが魚探に映るのですが、今回は何もいないとしか見えない状況からの突然のヒットで、腰を抜かすようでした。
魚探はカヤックやボートの真下付近を探るようにできているのですが、もしかしたら遠くからメタルジグを発見したブリが猛追してきて食いついたのかもしれません。魚探に頼りっぱなしだった今までの釣りを見直すいい機会となり、帰路につくことにしました。
絶品すぎる!ブリトロに舌鼓

今回は釣れたブリを持ち帰り、定番料理の照り焼きと、シンプルな刺身で頂くことにしました。照り焼きは間違いない定番の食味で、刺身のほうはというと自身で釣ったという強みを活かして、赤身に加えて、贅沢に大トロ部分を存分に味わいました。
食欲をそそる薄いピンク色の見た目もさることながら、上品なうま味のなかに青物特有の風味が感じられる、まさに絶品といえる味わいでした。
まだまだ続く!? 新潟のブリ祭り
既に夏といえる季節ですが、ブリをはじめとする青物はまだ釣れ続いている今年の新潟の海。主に春と秋がシーズンの青物ですが、夏を跨いでこのまま秋シーズンに繋がってしまうかもしれません。青物を狙って、またカヤックフィッシングに行ってきたいと思います。




