マンネングサの仲間達
ひとくくりにマンネングサの仲間といってもピンとこないかもしれません。そこで、街中でよく見かけるものを中心に紹介していきます。きっと、近所にも生えているはずです。
マンネングサとは?


ベンケイソウ科のマンネングサは、セダムとも呼ばれています。セダムと書かれたラベルをホームセンターの園芸コーナーで見かけた方も多いのではないでしょうか?
マンネングサの仲間は小型で、見た目もきれいなので園芸用として売られていることがあります。乾燥や高温に強く、ビルの屋上緑化に使われることもありますが、湿気に弱かったり、背の高い雑草に覆われてしまうなどの弱点もあります。葉が分厚いのも特徴です。
また、群生した姿がコケと間違われたりしますが、マンネングサの仲間は5月頃に黄色い花を咲かせるので、簡単に見分けることができます。
マンネングサの仲間①‥メノマンネングサ


メノマンネングサは、道路の脇や石垣の隙間に生えています。道路の脇といっても、土がほとんど無くて、よく乾燥するような場所に群生しています。他の雑草もほとんど生えていないので、一面に広がっていることがあります。初夏になると黄色い花を咲かせるので、よく目立ちます。
見た目の似ているコケは触ると、フワフワした触り心地ですが、メノマンネングサは葉がとても肉厚なので、触ると弾力があります。
今回、メノマンネングサとして紹介した雑草はモリムラマンネングサと呼ばれることもあり、判別にすごく悩みました。モリムラマンネングサはメノマンネングサの原産地不明の品種として分類されているらしく、似ているのも当然なのですが‥今回はメノマンネングサと表記しました。
マンネングサの仲間②‥メキシコマンネングサ

海外からやって来た雑草で、名前にメキシコと付いていますが、実際は原産地がよく分かっていません。園芸種として販売されていることもあり、花壇の中にひっそりと生えていたりします。野外では、道路脇などのよく乾燥する場所に生えています。
マンネングサの仲間は横に伸びるタイプが多いのですが、メキシコマンネングサは直立します。また、他のマンネングサの仲間と同じく5月頃に黄色の花を咲かせます。
マンネングサの仲間③‥ツルマンネングサ


メノマンネングサと同じく道路の脇の乾燥しやすい場所でよく見かけます。名前の通り、ツルが周囲に伸びていきますが、上にはあまり伸びません。このため、群生していると絨毯のように見えることがあります。5月頃になると黄色い花を咲かせるので、とてもきれいです。
韓国ではナムルにして食べるようですが、日本で食べる機会はほとんど無い雑草です。雑草を食べてみたいと考えている方も多いと思いますが、小さい雑草でも、中毒をひき起こすことがあるので、名前の分からない雑草は絶対に食べないようにしてください!
基本放置でOK!メノマンネングサを植えてみよう
雑草は取り除かれることがほとんどですが、育てることもできます。大きくなる雑草を増やしてしまうと後で大変なことになりますが、メノマンネングサは小型なので栽培に向いています。
まずは苗を探そう


多くの雑草は種子から増えますが、メノマンネングサは苗から増えていきます。つまり、種子を土に埋める代わりに、メノマンネングサの上に軽く土を被せてあげれば、写真のようにどんどん増えていきます。
採集のコツ

メノマンネングサは、他の雑草でさえもほとんど育たないような乾燥した場所に生えています。道路のアスファルト部分やブロック塀の下に多く、湿気の多い土地や他の雑草がたくさん生えている場所には生えていません。
このため、普通の雑草が多い河川敷や農地よりも、住宅地の方が見付けやすくなっています。5月頃になると黄色い花を咲かせるので、花を目印に探すと簡単です。
メノマンネングサは、1本ずつ抜き取るのではなく、小さなかたまりごと採取すると移植しやすくなります。根が浅いので葉の部分を軽くつまむだけで取れますが、慎重に採取する場合はスコップで土ごとすくい取ります。ただし、スコップを使うと広範囲で根こそぎ取れてしまうため、一部は残すようにしてください。そうすれば、残された部分からまた自然に増えていきます。
時期ごとの適温と成長サイクル(季節別の日当たり管理)
メノマンネングサは寒さに強いので、冬を越すことができます。暖かい時期は濃い緑色をしていますが、秋から冬にかけては黄色や赤色に変色します。
採取する時期はいつでも大丈夫ですが、寒い時期はほとんど成長しないので、暖かくなる4から6月頃に植えれば、増えていく様子を観察することができます。
屋内か屋外か?テラリウム・インテリア・ガーデンでの配置ポイント

メノマンネングサは屋外で育てるのが基本ですが、室内に飾ることもできます。ただ、室内では光量が不足しがちな上に、空気が循環しにくく病気になりやすいので、たまに外に出すとよく育ちます。野外であれば、家の軒下でも育てることができます。
メノマンネングサの花壇づくり
ここから、メノマンネングサを活用した簡単な花壇づくりを紹介していきます。
秘密兵器を紹介

先ほど紹介したように、メノマンネングサは、雑草の中でも乾燥に強いのが特徴です。このため、乾燥しやすい環境を人工的に作れば、他の雑草が入ってこずにメノマンネングサだけを増やすことができます。
そこで登場する秘密兵器が、カインズホームで販売されている「撒くだけで防草できる人工砂」という商品です。雑草が必要とする水分を人工砂が奪ってしまうという原理で雑草を生えにくくしています。
実は、こちらの資材が世の中に出る前に雑草抑制の効果を調査したことがあったので、店頭で見つけた時はびっくりしました。
花壇に植える

まず、厚みが5㎝くらいになるまで、人工砂を入れていきます。その後、人工砂に埋め込むような感じでメノマンネングサを植え付けていきます。人工砂の表面は乾燥しやすいので、少し深めに埋めるのがポイントです。その際、メノマンネン草の一部が人工砂に埋もれてしまっても大丈夫です。
そして、植えた直後は水を多めにあげてください。植木鉢で育てる場合も同様です。
水やり・肥料など、管理のテクニック

外で育てる場合は、植えた直後と、植えてから1週間程度は水をあげるようにしてください。その後は、雨水だけで育ちますが、夏の乾燥が続く時だけ水をあげれば万全です。
肥料は、メノマンネングサの葉が黄色っぽくなった時に、野菜用の粒状肥料を少しだけ与えてください。
また、管理は基本的に何もしなくて大丈夫ですが、ジメジメした天気が続くと病気が発生してメノマンネングサが急に枯れ始めることがあります。放置すると病気が拡大するので、その時は、病気になった部分を取り除いてください。
テキトーに管理をするのがコツ
今回は、雑草らしくない雑草のマンネングサの仲間と、メノマンネングサの育て方をご紹介しました。
マンネングサの仲間は、乾燥にとても強い反面、普通の植物と違って水を与え過ぎると蒸れて腐ってしまうので、適度に乾燥させながら育ててみてください!乾燥と湿気のメリハリがとても重要です。
もしかしたら、小まめに世話をする人よりも、水やりを忘れていつも植物を枯らしている人の方が向いているかもしれません!?




