「カオ」はタイ語で山、「カロック」は頭蓋骨という意味なので、その名はなんと「頭蓋骨山」!
ちょっと怖い名前ですが果たしてそこには何があるのか? 海外書き人クラブ新会員でタイ在住の大島彩がこの穴場スポット「カオカロック」をご紹介します。
「頭蓋骨山」の名前の由来とは
まず気になるのが、このインパクトのある名前。「頭蓋骨」と聞くと、何かいわく付きの場所なのかと思ってしまいますが、実際はかなりシンプルです。
少し離れた所から見ると、岩山のシルエットが「頭蓋骨の横顔」のように見えることから、この名前がついたといわれています。冒頭の写真の山の右側に写っている岩のくぼみがちょうど目のようで、空に向かって大きく口を開けたゾンビの横顔みたいに見えてきませんか。
いずれにしても、怖い噂や伝説のある場所というわけではありません。むしろ、気軽なショートハイキングコースとして楽しめる、ちょっと面白い岩山です。

近くに寄ってみると、岩肌が骨のようにも見えてきました。
この辺りはカオカロックビーチと呼ばれ、タイの休暇の時期にはたくさんの人で賑わいますが、平日は人もまばらでまるで秘境のようです。

実際にここはバンコクからそれほど遠くないので、タイ人には割と知られていますが、欧米からの観光客の姿はそれほど多くありません。
すぐそばに森林公園の看板もあってこっちのほうが立派です。

カオカロックにはここからビーチに入っても登れるのですが、今回は道路沿いのもうひとつの入り口に回ります。

登り始めるとまたすぐに看板。営業時間が書いてあります。この看板のタイ語の翻訳が面白かったので載せておきます。ピット・ファラとは。

いざビューポイントへ
大体こんな感じのところを登っていきます。結構急です。

平日はほとんど人とすれ違う事もありません。順路も矢印で書いてあり親切です。

って、え、これって…?

この隙間を通れって事ですか?仕方ありません、他に道らしい道もないので、かかんでなんとか通り抜けると…。

ここから出てきました。矢印が書いてなかったら絶対迷子になりますね。
通り抜けた先は洞窟のようになっています。

登り始めてからここまで5分くらいです。アドベンチャーとしてのコスパが良すぎる。ここからまたさらに5分くらい歩くと、到着しました!

ビューポイントです。木が邪魔なので覗き込んでみるとこんな感じ。

たった10分登っただけとは思えない素晴らしい眺め。ですがあまりに暑いので早々に退散することに。
今度はビーチ側に下りる道を下っていきます。

ここでヨーロッパ系の方とすれ違い、サワディーカーとタイ語で挨拶をされました。普段から私はまず間違いなくタイ人と思われるので、レストランでもタイ語のメニューが出てくるし、現地のタイ人からもタイ語で話しかけられます。

分岐点に着きました。ここからビーチにも下りられますが、今日はこのまま裏に回る道を歩いて行きます。
サボテンまみれ
ところでカオカロックにはサボテンがたくさん生えているのですが、このように実をつけているものもよく見られます。

これって食べられるんですよ。実際にパック詰めされて売られている事もあります。味はドラゴンフルーツみたいな感じです。よく考えたら同じ仲間ですね。
ただひとつ注意!このサボテンの実、毛が生えているように見えますよね?これ、めちゃくちゃチクチクする上に、手や服に付くとなかなか取れません。(経験談)素手で触るのは絶対にやめましょう。

さて、気を取り直して山の裏側へ向かうと、途中こんな橋のような構造物が現れます。もちろんここを渡るのですが、かなりの急勾配で足元も安定しない上に、この鉄製の手すりがものすごく熱い!
私が行ったのは午前中だったので触れないほどではありませんでしたが、それでもぐっと握るのはためらわれるほどの高温だったので、火傷をしたくない方は朝の早い時間か夕方以降に行くと良いかもしれません。ちなみにこの橋のようなもの、ちょっと壊れかけていている所もスリリング。

この後も宙に浮く手すりなどを横目に歩いて行きます。


変わっていく景色と木陰に癒されながら進んで行くと、さっきの分岐からたったの15分でこんな素敵な砂浜が現れます。

このビーチ、どこを撮ってもフォトジェニックで、こんなファッション誌の撮影で使えそうないい感じのスポットがいっぱい!


写真を撮る手が止まりません。と思ったらここで問題発生。

スマホが熱くなりすぎて警告が表示されるように!
仕方ないのでさっきの映え岩陰で少し休憩してから散策を再開。潮溜りに生き物を発見しました。

手ですくっただけで簡単に捕獲成功。

透明なちっちゃいエビ?でした。ちなみにこの写真の中に3匹います。
砂浜のつぶつぶの正体
ところでこの砂浜中に広がるつぶつぶの正体をご存知ですか。


写真の中央に小さなカニがいるのがわかりますか。この5mmくらいのカニが一日中穴を掘りながら砂を丸めては出し、丸めては出し、を繰り返すことで一面のつぶつぶが出来上がっているのです。
他にも波打ち際をよく見るといろんな生き物がいます。


素早すぎたり遠すぎたりで写真には収められませんでしたが、ここにはたくさんの海鳥や小魚なんかも暮らしています。
帰ります
暑いし満足したので帰路につく事にしました。途中タイ人グループとすれ違って「あとどれくらいか」とタイ語で聞かれました。咄嗟に英語で返すと、「なんだタイ人じゃないのか」というあからさまに残念そうな顔をして去って行ってしまいました。
タイ人は愛想の良い人も多いけど、こういうぶっきらぼうな所も飾らない感じがして好きです。
カオカロック裏のビーチは干潮時でないと現れないので行く前に確認しましょう。表のビーチが広くて浅瀬になっている時なら大丈夫です。歩くのが嫌な人は船かSUPで行くという手もあります。
タイは寺院やリゾートのイメージが強いかもしれませんが、自然の中で遊べる所もたくさんあります。くれぐれも熱中症対策はお忘れなく。ご自身も、スマホもね。




