ビーチ王国!オーストラリア・タスマニア島で「世界最高の秘境ビーチ」へ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2026.05.05

ビーチ王国!オーストラリア・タスマニア島で「世界最高の秘境ビーチ」へ

ビーチ王国!オーストラリア・タスマニア島で「世界最高の秘境ビーチ」へ
オーストラリアのタスマニア島はビーチ王国。と書くとその位置を知っている人たちからは「そんなわけないだろ~」というツッコミの集中砲火を受けそうな気がします。

で~も。それは「先入観」というものです!

どうも、オーストラリア在住ライターの柳沢有紀夫です。
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【柳沢有紀夫の世界は愉快!オーストラリア・タスマニア旅その2】

前回はこちら↓

アウトドアの楽園!人気急上昇中のタスマニア「ブルーニー島」へ | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

タスマニア島があるのはオーストラリア大陸の南。北半球で「南の島」というと「熱帯の楽園」でしょうが、オーストラリアは南半球ですからそれはつまり「より南極に近い場所」です!

「だったらビーチで泳ぐのなんて無理じゃん!」というツッコミ集中砲火の二次攻撃が来そうですが、はい、そのとおり! 真夏でも水温は前回のガイドのアンドリューによると「18度くらいだよ~」とのことなので、「寒中水泳レベル」は言い過ぎにしても快適とは言えません。

ちなみに東京に近い湘南のビーチにおける8月の水温はだいたい25度以上なのだとか。

でもビーチは必ずしも泳ぐためだけのものではありませんよね。ビーチの最大の魅力、それはもちろん「ナンパ」です! …いや、違う。笑

ビーチの楽しみには「さざ波の音を聞きながら青い海を眺めてリラックスする」とか「人がほとんどいない広大な砂浜を独占した気分になる」とか、「泳ぐ」以外に様々なものがあります。

そんな「泳ぐ以外の楽しみ」を満たしてくれる最高のビーチがタスマニア、特にフレシネ半島にはたくさんあるのです!

「ビーチを独占」感を満喫できる「リチャードソンズビーチ」

まずはそのフレシネ半島への場所。ハート形をしているタスマニア島の東海岸の北の端から3分1くらいのところにこの半島の付け根はあります。

州都ホバートからだと車で約2時間半。第2の都市で空港もあるローンセストンからだと約2時間。そこからこの半島で最も人気のある観光地である「ワイングラスベイ(湾)展望台」近くの駐車場まで約25分。つまりホバートから片道3時間なので日帰りでも充分楽しめる距離です。

というわけでこの日も前回同様「タジーツアーズ(Tassie Tours)」というツアー会社が催行するその名も「ワイングラスベイでの1日(A Day At Wineglass Bay)」というツアーに参加しました。

ツアーバスです。

フレシネ半島に入ってまず立ち寄ったのが「リチャードソンズビーチ」。

砂浜と大海原だけでなくフレシネ半島の山々も見えるのがアウトドア好きにはポイントが高い。

たまたまかもしれませんが、到着したときには我々のツアー参加とガイドを含めた8人しかいなくて、まさに「ビーチを独占」状態でした! サラッサラの砂浜。青い海と空。遠くに見える山々。本当に美しいビーチなのですがなんだか物足りない気が…。

で、ハタと気づいたのが「駐車場から徒歩30秒」というアクセスの良さ。というか良すぎるアクセス。別の言い方をすると「秘境感」が乏しい。それで逆に損をしている感じがしました。

でも車を降りてサクッと行けて、「ビーチを独占」という気分を味わいたいなら超オススメです。

まずは絶景の「ワイングラスベイ展望台」へ

次に向かったのが「ワイングラスベイビーチ」です。今回参加したツアーの名称が「ワイングラスベイでの1日(A Day At Wineglass Bay)」ということからわかるようにここが本日のメインイベント…かというとじつはそうではありません。その理由はおいおい説明します。

駐車場のそば、ハイキングコースの入り口にあった看板。

「タスマニアの60ヵ所のグレートショートウォークコース」の一つと書かれていますね。

そのアップです。「現在地」は地図の上、中央に書かれた「START」地点。

で、今回は地図の右下部分の「ワイングラスベイ」のビーチと左下部分の「ハザーズ」ビーチを紹介しながら、グルッと一周して帰ってくるつもり。つもりだったのですが…。

駐車場に到着したのが10時半。ここでガイドがこんなひとこと。「ゆっくり歩きたい人は私がガイドしながら展望台まで行って戻ってきます。その先のワイングラスベイのビーチまで行きたい方はご自由にどうぞ。ただし13時10分までに戻ってきてください」

私以外は若いカップルと中年カップル、そして30代くらいの中華系女性とそのおかあさん。若いカップルはワイングラスベイビーチまで行くそうですが、残りの4人はガイドといっしょに展望台までの往復とのこと。上の地図のグリーンの点線のコースです。

そしてガイドが1人参加の私に対して「ユキはどこまで行くの?」と質問してきました。「いや、ハザーズビーチサーキットを一周してくるつもりだけど」。そう答えた瞬間、ガイドの顔色が変わりました。「それはたぶん無理。平均所要時間5時間だから約半分の時間で回らなきゃダメだから」

「マジか~」です。「ハザーズビーチ」まで行きたくてこのツアーに参加したのに…。でもここでめげる私ではありません。

「じゃあ、ハザーズビーチ往復は?」「それも時間的にはかなり厳しいけどそれならまだ可能性はあるわ。無茶苦茶速く歩くならね」。ということでとにかく行けるところまで行くことにしました。

まずは地図の「Wineglass Bay Lookout」を目指します。じつは私が参加したツアーだけでなく、ここに来る観光客の大部分がこの展望台までの往復だけを歩くようです。とはいえおそらく海抜10メートルくらいの駐車場から約220メートルの展望台まで登っていくので、「足腰が弱い人でもお気軽に」といったレベルのコースではありません。

この立体的に描かれた地図のほうがわかりやすいかも。左下の「You Are Here」からかなり登ります。

山のてっぺんではなく、中腹に展望台はあります。

展望台です!

「やった~。到着~」という気分になっている人がたくさんいましたが、ここはまだ道半ばも来ていません。見えているのもワイングラスベイではなく「グレートオイスターベイ」という別の湾。

この思わずどて~っと座りたくなるベンチが見えたらゴールはすぐそこです。
ルートを左に折れるとこんなわかれ道。左の階段ではなく右から行くのが「順路」です。

10時55分 ワイングラスベイ展望台に到着!

眼下に展望デッキが見えるように、ここは展望台が何層かにわかれています。
これはこれでずっと眺めていたい風景なのですが…。

あちこちでパパッと写真を撮って11時出発。滞在時間たったの5分。涙

困難なぶんだけ喜びもひとしおの「ワイングラスベイビーチ」

元のルートに戻って「ワイングラスベイ」のビーチを目指します!

基本的には階段状の道をがんがんと220メートル下る感じです。

出発前にガイドに訊いたところによると2000段以上あるとのこと。所要時間は異なりますが丹沢の大倉尾根、通称「バカ尾根」を思い出します。

11時22分ワイングラスベイビーチとの分岐点に。左手に行くと10秒で海岸です。

展望台での5分を除くと駐車場からかなりガシガシと歩いて47分の道のり。通常なら1時間半。結構たどりつくのが大変なビーチですが…。

有名なぶんだけ人も多い。思ったより「秘境感」がない。笑

「リチャードソンズビーチ」とは異なる白砂が素敵なビーチです。でもゆっくりしている時間はありません。涙

そして世界最高の「ハザーズビーチ」へ!(※個人の感想です。笑)

すぐに「ハザーズビーチ」へと向かいます。立体的に描かれた地図でもわかるように、ここから先は割と平坦な道。でもみなさん、ワイングラスベイビーチで満足するのか、まったくと言っていいくらい人に会いません。

最後のほうには木道も登場。
そして足元が砂になるとゴールはすぐそこ!
この階段を登った先にあるのが…。

目的地のハザーズビーチです。いや、目的地はじつはハザーズビーチそのものではなく…。

ハザーズビーチを一望できる階段の上!

パノラマで撮影しなかったのですが左右にも海岸が広がります。以前来たときもこの階段の上から眺める景色が本当に素晴らしくて、自分の中では「世界一のビーチビュー」だと思っていました。だからこそもう一度来たかったのです。

その「以前」というのはこちらの記事

でも到着したのが11時43分。ワイングラスベイ展望台で費やした5分を差し引くとここまでの所要時間は1時間8分。帰りのほうがのぼりがほんの少し多いことを考えると1時間15分くらいは見ておいた方がよさそう。そして集合時間は13時10分。ということでわずか10分の滞在で出発です。涙

本当に短い時間だったのですが…それでもまったくこの景色を見られないことと比べたら何ギガ倍も幸せです!

ちょっと「木のトンネル」みたいな道。

ちなみにここから、というよりもワイングラスベイビーチから展望台までののぼりが本当にきつかったです。天気サイトでは体感気温は20度ほどですがそれは「日陰」の気温。ガイドによるとじつはタスマニアは世界一空気がきれいな場所に選ばれたこともあるとかで、その分太陽の光が空気中の浮遊物にさえぎられることなくガンガン降り注ぎます。よってただでさえ日陰よりもずっと高い「日向」の気温がさらに高くなるのだとか。

てなわけで展望台との分岐点までようやくたどり着いて、一瞬だけ木陰で水飲み休憩。もう一度展望台まで足を運んでワイングラスベイを上から眺める時間的余裕はなさそうです。

道が二手にわかれていますが左は上り専用ルートなので、右のほうを進みます。
落ちそうで落ちそうな岩。日本だと絶対に「弁慶伝説」が残っていそう。
こういう写真のモデルは「それなりの年齢のカップル」がいちばんですね。

集合時間の5分前、13時5分出発地点の駐車場に到着しました。5時間のコースを歩行時間2時間20分で戻ってくるのはやっぱりしんどいです。でもやっぱり行って良かった~。

番外編 「トゥアーヴィル岬」の絶景ウォーキングコース

さて今回の「タジーツアーズ」による「ワイングラスベイでの1日」ツアーではもう一か所、ビーチではないですが「トゥアーヴィル岬」というところのウォーキングコースにも寄りました。ここも「タスマニアの60ヵ所のグレートショートウォークコース」の一つです。駐車場脇の案内板には「600メートル。一周20分」と書かれていましたが、平坦なのでそんなに時間はかからないです。

途中でこんな感じのボードウォークになります。
で、ここから見る180度の大海原も絶景です。
トゥアーヴィル岬灯台。やっぱり登れません。

今回は本当に駆け足に近い形での紹介になりましたが、タスマニアはきれいなビーチが本当に多いです。次こそはたっぷり時間をかけて堪能したいな。

【柳沢有紀夫の世界は愉快!】シリーズはこちら

Tassie Tours(今回参加した「ワイングラスベイでの1日(A Day At Wineglass Bay)」以外にも、日帰りから数日間のものまでタスマニア州で様々なツアーを催行))
https://tassietours.com/

柳沢有紀夫さん

オーストラリア在住ライター (海外書き人クラブ)

1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係

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