耐久性に優れたメッシュを用いた、軽量コンパクトながらしっかりと焚き火を楽しめる焚き火台ばかりだ。アウトドアライターによる解説や、BE-PALスタッフが実際に使ってみたレビューもあわせてチェックしよう。
- Text
CONTENTS
モノラルの焚き火台「ワイヤフレームシリーズ」の魅力
モノラルの焚き火台の特徴や魅力を、アウトドアライター・ホーボージュンさんに解説してもらった。
(BE-PAL 2024年12月号より)
ユニークでコンパクトな「連れて歩く焚き火台」
僕は無人地帯では直火も使うが、ニンゲンの出入りがある場所では極力焚き火台を使うようにしている。最大の目的はもちろん景観保護だが、焚き火台を使ったほうが火力をコントロールしやすいし、炎の位置が上がるので調理や暖を取るのに便利なのだ。
もう30年以上焚き火をしているから焚き火台もいろいろ持っているが、人力旅で一番よく使うのはモノラルの「ワイヤフレーム」という製品だ。
これはステンレス製の4本脚フレームにワイヤーを使って耐熱クロスを吊り下げるユニークな構造をしている。薪をくべるとクロスが立体的に変形して箱状になるため、熾火が落ちたり風で飛んだりせず安定して燃焼する。
また折りたたむと長さ30cmほどの筒状になり、コンパクトに運べるのもいい。

この焚き火台を考案した角南健夫さんは僕の弟の友人で、2010年に“連れて歩く焚き火台”を作ろうとこのアイデアを思いついた。
僕は当時からもう15年近く使い続けているが、現在のワイヤフレームシリーズは重量100gの超軽量モデルからダッチオーブンをのせられる大型モデルまでバリエーションが広がり、人力移動の旅人だけでなく、オートキャンパーにも大きな人気を得ている。
撮影/中村文隆
▼参考記事
燃焼効率を追求したワイヤーメッシュ「ワイヤフレームライトII」
特殊なワイヤーメッシュを使用した焚き火台。軽量コンパクトながら、安定して焚き火が楽しめる。
(BE-PAL 2025年10月号より)
MONORAL (モノラル) ワイヤフレームライトII
ステンレス製のX字フレームに、耐久性の高いステンレスメッシュを引っ掛けるだけのシンプル構造。軽量かつ安定感ある焚き火台だ。
●サイズ:W37×H19.5cm
●収納サイズ:16×34×15cm
●重量:800g(本体)
撮影/三浦孝明
▼関連記事
重いスキレットも載せられる「ワイヤフレームソリッド」
モノラルの人気モデルをBE-PALスタッフがテスト! 重いスキレットも直接火にかけられる頑丈さに注目だ。
(BE-PAL 2023年5月号より)
MONORAL (モノラル) ワイヤフレームソリッド
デイパックに収まる人気作をベースに本体重量を増やすことなく対荷重をUPさせた焚き火台。メッシュ火床には鋳物の調理道具をのせられる。携行性抜群で、自転車やカヌー、カヤックのような人力の旅を志向する人にもフィットする。
●サイズ:幅37×奥行き37×高さ27.5cm
●収納時サイズ:7×9×26cm
●重量:1.05kg
●積載重量:10kg

アルミ合金製フレームは一体構造の可変式で、アームを開閉するだけで35cm角の正方形火床を簡単に収納・設営できる。気軽に焚き火を楽しみたいという人にもおすすめだ。
収納は長さ26cmの棒状のため、バックパックにも容易に入れられるほどコンパクトながら、フレームの耐荷重は10kgと、重いスキレットダッチオーブンの使用も可能。料理も楽しめる!

別売りの五徳を使えばダッチオーブンものせられる。

レンチひとつで分解可。アームを交換してサイズを拡大できる。
撮影/山本 智
▼関連記事
▼参考記事
ミニマリストにもおすすめ「ワイヤフレームソリッドラージ」
より大きな火床を備えた焚き火台。耐久性もバツグンだ。
(BE-PAL 2023年10月号より)
MONORAL (モノラル) ワイヤフレームソリッドラージ
アルミ合金製で軽く頑丈な脚を採用し、長い薪もそのまま使える45cm角の大きな火床を持つ焚き火台。火床は耐久性バツグンなステンレスのリングメッシュ。
●サイズ:W47×D47×H27.5cm
●収納サイズ:W7×D9×L35cm
●重量:1.4kg
リングメッシュはワイヤーを丸く溶接して閉じながら編んだ特殊な金属メッシュで、クシャッとコンパクトにたためる。

付属のゴトク(耐荷重10kg)をセットすれば、重いダッチオーブンで調理を楽しむこともできる。
撮影/永易量行
▼関連記事
▼参考記事




















