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【道央】北海道のおすすめ温泉
北海道の中央部に位置する道央エリアには、湖畔が目の前に見える秘湯や標高1,300メートルを超える山の「ニセコアンヌプリ」が望める温泉がある。自然を身近に感じながら温かい温泉に入るのはまた格別だ。
奥札幌の秘湯 湖畔の宿支笏湖 丸駒温泉旅館
支笏湖と同じ水位! 絶景温泉を堪能。

岩場で湖と隔てられた温泉は、まるで支笏湖に浸かっているよう。全国でも珍しい足元湧出の野湯だ。貸切できる湖畔のサウナで、湖の水で極上のととのいを。


日帰り入浴営業日/毎週金・土・日曜日
利用時間/10時~14時(15時退館)
料金/大人(中学生以上)¥1,200、子供(小学生)¥600、幼児(3歳以上)¥300、3歳未満は無料。
※構成/須藤ナオミ 撮影/二木亜矢子
(BE-PAL 2025年9月号より)
▼参考記事
ニセコ五色温泉

標高約750mの位置に建つ秘湯宿。露天風呂からはニセコアンヌプリを一望できて、眺望・泉質共に◎!
※構成/渡辺裕美 写真提供/ニセコ町、やまがた山(https://yamagatayama.com/)、(一社)こもろ観光局
(BE-PAL 2024年6月号より)
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オートリゾート苫小牧 アルテン
北海道有数の高規格で知られる。電源付きサイトもあり、宿泊棟も種類が多い。併設の「ゆのみの湯」は徒歩約5分(大人600円、小人300円)。雪の少ないエリアなので、雪キャン初心者にもオススメだ。

雪は少なめ。冬季はお得に利用できる。温泉は湯冷めしにくいと地元でも人気。

料金:4,400円~(冬季は半額)
※料金は大人2名+小学生2名でテントサイトに1泊する際の目安。
※構成/渡辺裕美、松村由美子 写真協力:岸川真由美
(BE-PAL 2024年3月号より)
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【道南】北海道のおすすめ温泉
北海道の南西部「道南」エリアからは温泉併設のキャンプ場と、自然の中から湧き出す温泉「野湯」が楽しめるスポットを紹介する。
Fun Garden りもキャンプ場
駒ケ岳を一望。天然温泉も併設!

パークゴルフ場跡地に2022年春に誕生。駒ケ岳を望むテントサイトは、5名向け、3名向け、2名向け、未就学児がいる家族用向けなどに分かれていて、さまざまなニーズに対応。設備は水洗トイレ、お湯の出る水場とシンプルだが、温泉施設と隣接。カフェもある。

設備はシンプルだが、水場では温水が使える。寒い時季も快適!
営業:4月~11月
予約:3か月前の1日より
テントサイト:34
その他の宿泊施設:0棟
モデル料金:3,300円~
(BE-PAL 2025年9月号より)
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知内温泉 野湯
温泉ファンに定評のある「知内温泉 ユートピア和楽園」が所有する広大な敷地内に存在している野湯。約60年前、偶然、裏山で自噴しているのを発見したという。その後、愛好家たちが訪れ「展望台の湯」との呼び名で親しまれた。
「より多くの人に温泉に入ってほしい」と和楽園の従業員たちが約3年かけて野湯までの山道や湯船を整備。源泉は高温なので、夏は熱いが、外気温が下がる冬には入浴に適した温度となる。野湯までの山道は短いが、基本は除雪がされていないので冬はスノーシューがあったほうが歩きやすい。入浴前に和楽園にひと声かけよう。

森の中に佇む露天風呂。新鮮な湯が楽しめる足元湧出だ。

波打つほど豊富な湯があふれる「和楽園」の露天風呂。

※構成/渡辺裕美、松村由美子 写真協力:岸川真由美
(BE-PAL 2024年3月号より)
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【道北】北海道のおすすめ温泉
北海道の北部を指す「道北」エリアからは、キャンプ場に近い温泉や道の駅に併設している温泉など温泉以外にもキャンプや観光を楽しめるスポットがある。無料で入れる温泉もあるので要チェック!
和琴温泉
和琴湖畔キャンプフィールドから徒歩数分の露天温泉(無料/混浴)!

※構成/高橋庄太郎 撮影/國分知貴
(BE-PAL 2025年9月号より)
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道の駅 風Wとままえ
日本海側を南北に走る国道232号沿いに位置する道の駅が風W(ふわっと)とままえ。風力発電が苫前町のシンボルであることから命名された、ユニークな名前の道の駅だ。
施設内にある温泉からは、天売島・焼尻島とが眺められる絶好のロケーション。心も体もリラックスできる。「夕日丘オートキャンプ場」や、白い砂が魅力の「夕日丘ホワイトビーチ」が隣接しているのも魅力。アウトドア好きも満足できる環境だ。
▼参考記事
道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉
帯広駅から車で約20分の距離にある道の駅。施設内にあるスパは、水着を着て入るスタイルの温泉だ。家族やカップルで一緒にゆったりと体を休められる。
体験工房では地元の食材を使用したアイスクリームやチーズ作りなどの加工体験が通年開催されている。子どもと一緒に参加するのもいいだろう。併設するドッグランには、犬専用の足湯がありワンちゃんも大喜び。
ちなみに、十勝川温泉は世界的にも珍しい「モール温泉」。一般的な鉱物性温泉よりも、植物性の有機物を多く含んでいる。温泉自体に希少価値が高いため、温泉好きならばぜひ立ち寄ってほしい道の駅だ。
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みさき台公園オートキャンプ場

北西部の留萌地方に位置する。公園は日本海を望む高台にあり、しょさんべつ天文台や温泉も園内に。キャンプ場のほうは無料(先着順)で利用できる。

住所:北海道苫前郡初山別村豊岬
営業:6月上旬〜9月下旬
予約:営業日 tel:0164(67)2077(オートキャンプ場)、休業日 tel:0164(67)2031(しょさんべつ温泉フロント)
テントサイト:33
その他の宿泊施設:9棟
モデル料金:3,500円
※構成/須藤ナオミ
(BE-PAL 2024年5月号より)
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吹上露天の湯
ドラマ『北の国から』で一躍有名になった無料の露天風呂。十勝岳山中標高1,015mに位置し、四季折々の景色が望めることからファンも多い。厳冬期は雪深いため、ほかの季節と比べて訪問者の数が少なくなり、秘湯感が一気に増す。
「吹上露天の湯」の駐車場からスノーブーツや長靴を履き高さ1mくらいある雪の壁を通り抜けながら歩くと、渓谷沿いに周りを雪に覆われながら、湯けむりを上げる露天風呂が上下2つ見えてくる。湯船からは真っ白な樹氷が見渡せ目を奪われる。
冬の外気温はマイナス10度Cを下回る厳しい寒さ。それでも、高温の湯が大量に注がれるので、湯船に浸かっている体はたちまちポカポカと温まる。なお、混浴なので女性は湯浴み着か水着を持っていくことを勧める。

酸性の硫酸塩泉で舐めると少し酸っぱい。

駐車場から下ると、目の前が開け樹氷が広がる。

湯船から見上げると、雪に埋もれる看板が見える。
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中岳温泉

難易度 ★★
●コースタイム:ロープウェイ姿見駅(1時間30分)-裾合平分岐(1時間)-中岳温泉
●アクセス:JR旭川駅から旭岳ロープウェイ山麓駅まで車で1時間10分。旭岳ロープウェイ姿見駅から徒歩約2時間30分。
チングルマの楽園の先にある秘湯
大雪山系の主峰旭岳の中腹・姿見駅から、中岳の中腹に湧く秘湯「中岳温泉」を目指すコース。途中、旭岳の噴気孔や、希少な動植物たちに出合うことができる。中でも心を奪われるのは、一面に咲く裾合平のチングルマだ。
7月下旬ごろまでは白い花を咲かせ、8月下旬ごろからは綿毛と紅葉した葉が真っ赤なじゅうたんのように輝く。目的地までは比較的平坦な登山道で、道標もあるため、登山初心者でも安心して楽しめる。登山道脇に作られた野天風呂は泉質も眺めも最高だ。

▼参考記事
【道東】北海道のおすすめ温泉
北海道の東部に広がる「道東」エリアからは、世界でも珍しいヨード泉が楽しめる温泉や、ワンコインでは入れるかけ流し温泉のほか、原生林に囲まれた露天風呂を紹介する。
晩成温泉
北海道の温泉で有名なのが麦茶色をしたモール温泉。さらに珍しいのが、ここ晩成温泉のヨード泉だ。太平洋が見える温泉施設にある芝生のキャンプサイトは、料金に温泉の入浴チケットが付く。
温泉に入ってからテントで寝るも良し、出発前に贅沢に朝温泉を楽しんでも良し。ほうじ茶色の泉質はとろみがあって最高。近くには砂浜が広がっているため、湯上がりにぼーっと散歩も楽しめる。食堂もあるので、テントと寝袋だけ持って気軽に行けるのもうれしい。

キャンプサイトからは海が見え、波の音が聞こえる。この日は偶然虹がかかった。

世界でも珍しいヨード泉。高濃度のヨウ素イオンを含み、湯冷めしにくい。
※構成/大石裕美
(BE-PAL 2025年9月号より)
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道の駅 パパスランドさっつる
日本有数の清流である斜里川や美しい湖、摩周湖など、豊富な水資源に恵まれた清里町に位置する道の駅。こちらの魅力は施設内に温泉があるところ。ワンコインでかけ流しの温泉が楽しめる。
エントランス横のテラスの一角には足湯があり、長距離ドライブで疲れた足の血行をよくして、ゆったりとリラックスできる。施設内にドッグランもあるため、愛犬も大喜び。また、全18ホールの本格的なパークゴルフ場も併設されている。
驚くことに、足湯・ドッグラン・パークゴルフ場はすべて無料で利用が可能! ホスピタリティ溢れる道の駅だ。
▼参考記事
ぬかびら源泉郷湯元館
糠平湖に佇む「タウシュベツ川橋梁」は、増水期に水没し、渇水期にのみ姿を現わすため「幻の橋」とも呼ばれる。その幻の橋を白樺の森や結氷した湖上を片道約2km歩いて間近まで見に行くことができる冬ならではのコース。橋の風化が激しいため、美しいアーチ型の姿を見られなくなる日もそう遠くはないといわれる。
途中、大雪山の山々や「アイスバブル」など自然がつくり出す造形を愛でることができるのも魅力。湖上歩きの後は、糠平湖畔にある「ぬかびら源泉郷湯元館」の露天風呂で原生林に囲まれながら体を癒やそう。すぐ下を流れる川のせせらぎが耳に心地よい。

厳しい風雪に耐えながら佇むアーチ型の橋。湖上を歩いて約1時間、たもとまで近づくと大迫力だ。

湖底のガスが氷結してできるアイスバブル。

ぬかびら源泉郷湯元館「神韻の湯」。
※構成/渡辺裕美、松村由美子 写真協力:岸川真由美
(BE-PAL 2024年3月号より)
▼参考記事















