「世界25の不思議」のひとつ、ブルーラグーン温泉も!アイスランドのワイルド温泉2選 | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.09.07

    「世界25の不思議」のひとつ、ブルーラグーン温泉も!アイスランドのワイルド温泉2選

    「世界25の不思議」のひとつ、ブルーラグーン温泉も!アイスランドのワイルド温泉2選
    みなさま、こんにちは。ポルトガル在住の東リカです。

    3月末にアイスランドへ出かけてきました。アイスランドといえば、大自然、オーロラ、バイキング文化、氷河……、それになんといっても温泉です! アイスランドは火山が多く(先日も噴火してましたね)、家庭のシャワーでも蛇口をひねれば温泉が出てくる温泉大国なのです!そんなアイスランドで出かけた2つの温泉についてご紹介します。

    「世界25の不思議」のひとつ、ブルーラグーン温泉

    ブルーラグーン
    ブルーラグーン温泉。

    アイスランドで一番人気の温泉が「ブルーラグーン」。2012年に『ナショナルジオグラフィック』が選ぶ「世界25の不思議(25 wonders of the world)」に加えられたほどの注目スポットです。

    ブルーラグーンへの道
    湯煙が期待を掻き立てるブルーラグーンへの道中。

    アイスランドの首都、レイキャビクから南西約50kmの場所にあり、クルマだと1時間弱で到着します。

    ブルーラグーン温泉スパ付近の様子。

    ブルーラグーンの特徴は、名前の通り、その青いお湯の色! 月面のような黒い玄武岩と白く濁ったターコイズブルーのコントラストはとても幻想的です。しかも深くて広い! 温泉の面積は、なんとサッカー場の約1.2倍に当たるんだとか。

    このブルーの温泉は、地下約2000メートルの灼熱かつ異常な圧力のかかる地殻で海水と淡水が7対3の割合で合流して生まれた地熱海水が源泉です。水温240度にも上るあっつい地熱海水ですが、地上へと湧き出す頃には入浴にちょうど良い 38度ほどになるそうです。

    私たちが訪れたのは3月半ばでしたが、寒くもならず、暑くもならず、ゆっくり長く入っていられました。

    シリカ
    美肌効果が期待できるシリカ(シリカラグーン)。

    しかも、温泉には、美肌・骨強化効果で知られるシリカや藻類、ミネラルが豊富に含まれているため、癒し、若返り、そして肌や体を健やかに養う効果があるそうです。

    温泉の底には、白い泥状のシリカが溜まっているのですが、こちらは美肌泥パックとして定評があります。3種類の泥パックを試せるキオスクもあり、たくさんの顔に泥を塗りたくった人々と出会うはずです。ちなみにこちらは商品化もされていて、美容雑誌のお墨付きも獲得しています。

    ビールとブルーラグーン
    冷たいビールx温泉! 最高です。

    さらに! 温泉内にはドリンクバーがあって、ビールや青色をしたオリジナルフローズンカクテル、ジュースなどを楽しむこともできます。

    でも、もしかすると人気がありすぎて、落ち着かない、という方もいるかもしれません。

    私たちが訪れた時は、なんせ温泉自体が広いのでそれほど苦にはなりませんでしたが、それでもバーなどは並びました。ハイシーズンだともっと混んでしまうかもしれません。

    シリカホテル
    シリカラグーンに面したシリカホテル。

    そんな時の裏技ともいえるのが、ちょっと奮発してブルーラグーン内のホテルに宿泊すること! 実は宿泊客だけが使えるミニブルーラグーンともいうべき「シリカラグーン」温泉があるのです!

    シリカラグーン
    静かなシリカラグーン。
    ブルーラグーンへも玄武岩の間を通って歩いて行けます。

    ブルーラグーンに比べると小さいですが十分な広さで、ゆーっくりと贅沢に不思議な温泉を満喫できます。温泉内に一人きりの時間さえありました。しかも泥状シリカの入ったバケツが置かれていて、自由にパックもできます。

    シリカラグーンの夕焼け
    夕焼け時のシリカラグーン。

    それにしても、シャンパン片手に夕陽を見ながらターコイズブルーの温泉につかるなんて、なかなかできることじゃありません!

    ちなみに最近噴火したのはこの近くの火山です。我々の滞在中も、火山活動が活発になってきているとのことで、チェックインの際に「火山が噴火して退避が必要な場合は、携帯に連絡するから番号を教えて」と書類を渡されました。

    ちょっとドキドキしましたが、スタッフの人はなんだか慣れているようで、毎回、みんな無事に避難できているとのことでした。

    海の温泉、フヴァムスヴィーク

    続いてご紹介するもうひとつの温泉は、クヴァールフィヨルズル海岸にあるフヴァムスヴィーク(Hvammsvík)温泉です。レイキャビクからは北東、約45kmの場所にあり、車だと1時間弱で到着します。

    フヴァムスヴィーク温泉への道
    フヴァムスヴィーク温泉への道中。

    以前ご紹介したアゾーレス諸島・サンミゲル島の海の中にあるフェラリア温泉は、ワイルド&スリリングでしたが、フヴァムスヴィーク温泉は施設も整っていてリラックスもできる温泉でした。

    温泉と虹
    ラウンジプールから望む虹。

    海岸沿いに広がる486ヘクタールの敷地内には、サイズや水温の違う8つの地熱温泉があります。最も高温の温泉は40度。38度の「ラウンジプール」温泉にはバーがあって、こちらでも温泉に入りながらお酒を楽しむことができます。

    潮のプール
    黒いビーチにある「潮のプール」。

    でもやっぱりハイライトは海と一体化した温泉!

    大西洋の中に作られた「潮のプール」温泉は35度。ただし潮が満ちてくると海水が入り、満潮時には海の下に消えてしまうという自然任せなものです。

    海に入る観光客
    海に入る入浴客。

    アイスランドの海は相当冷たいはずですが、地元には、温泉やサウナで温まったら海にダイブ、というワイルドな習慣があるようで、観光客でもトライする人がちらほら……。

    私たちが訪れた日は小雨のパラつく初春。この時期はスキージャケットが手放せないほど寒いです。

    それでも8つの温泉を全て制覇する気で来たのです。

    温泉の客
    ああ、寒そうです。

    ……とはいえ、丘の上にある熱めの温泉から海に入る人々を見下ろしていると、かーなーり寒そうで、なかなか勇気が出ません。夫は早々にラウンジプールで待つ、となんの迷いもなく脱落。

    残された私は「ここで行かねば、トラベルライターを名乗れまい」と自分を鼓舞してサウナに行って、海の温泉へ走ります。すれ違った、なんだか余裕の歩調で海からやってきた青年は「大丈夫!いけるよ!」と励ましてくれました。独特の連帯感に勇気をもらっていざ!

    大西洋と一体になった温泉。

    結果、外も寒いけど、潮のプールの中はもっと寒い……これ、温泉なんですか? 冬の海ですよね? って感じでした……。

    でも、他の温泉に戻るととっても温かい。なんならホットカクテルを飲んで、体の中からも暖かくなれます。やり遂げた感がありました。

    ちなみに、この潮のプールの付近で、ギリシャ神話の「天を支える巨人」アトラスになぞらえた、地球のように丸い重たい石を肩まで持ち上げられたら、お酒や温泉1年間フリーパスをプレゼントするという「アトラスチャレンジ」を開催しているようです。力自慢の方、いかがですか?

    また、こちらの温泉も宿泊施設を併設していて、なんと冬場の夜は、「温泉での雪見酒」に加えて「温泉でのオーロラ酒」という夢のようなひと時が体験できるかもしれない模様です。

    温泉好きの方、ぜひぜひご検討くださいませ。

    東 リカさん

    フリーライター

    アウトドアが盛んなオレゴン州ポートランドからポルトガル・リスボン近郊へ移住したフリーライター。著書に「好きなことして、いい顔で生きていく ~風変わりな街ポートランドで、自分らしさを貫く15の物語~ 」(イカロス出版)など。旅行、お酒、食事、キノコ狩り、カヌーなどが大好きです。

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