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ぶどうの木の特徴や育て方のポイント

まずは、ぶどうの木がどのような特徴を持つのかを見ていきましょう。また、育てるときのポイントも併せて紹介します。
落葉つる性の植物
ぶどうの木は、日本ではあまり多く見られない『つる性の植物』です。つる性の植物は木が自立せず、棚や支柱などにつるを巻き付けて成長します。巻き付けないと地をはうように枝が伸び、高温多湿の気候下では病気になりやすくなってしまいます。
花は5~6月ごろに見られ、黄緑色で花びらがなく、小さな花が集まっているのが特徴です。葉の形は、人間の手のひらに似ており、ふちがギザギザしています。
ぶどうの木の育て方
コツを押さえれば、自宅でもぶどうの木を栽培できます。栽培を開始する時期は、11~2月ごろが適しています。
最初は鉢に植え、水はけのよい土で乾かない程度に水やりをしましょう。植え付け直後は、枝が一本真っすぐに伸びますが、地表から40cm程度のところで剪定します。
2年目の春までに、一番発育のよい枝を主枝として残し、自立しなくなったら支柱に巻き付けましょう。自宅で育てる場合は、車庫や屋根、パーゴラなどにつるを誘引して楽しむ方法もあります。
実を付けるまで、栄養が分散しないよう余分な枝先を切るのがポイントです。うまく育てば、2年目の夏以降には収穫できるでしょう。
ぶどうの木にまつわる豆知識

ぶどうの木は聖書に登場したり、ワインの原料として愛されていたりと、人間にとって身近な存在です。最後に、ぶどうの木にまつわる豆知識を紹介します。
世界最古のぶどうの木はスロベニアにある
世界で最も古いとされるぶどうの木は、中欧スロベニアのマリボルの町にあるそうです。『スタラ・トルタ(古いぶどうの木)』と呼ばれるこの木は、樹齢400年超えとしてギネスにも認定されています。
このぶどうの木から取れたワインは、日本の上皇陛下に献上されたこともある貴重な代物です。
マリボルは、クロアチアの首都ザグレブから車で約1時間半の場所にあり、中欧旅行の際に訪れやすい観光地です。中欧を旅行する際は、ぜひ訪れてみましょう。
まとめ

ぶどうの木は、日本では珍しいつる性の落葉植物です。支柱や剪定が必要ですが、家庭でも育てられます。
スロベニアのマリボルには樹齢400年以上のぶどうの木があり、世界最古としてギネス認定されています。ぶどうの木の特徴や育て方、文化的背景を知ることで、ぶどうの味わい方が変わるでしょう。