ミヤマクワガタは寿命が短い!長生きさせる方法! - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 自然観察・昆虫

    2025.07.26

    ミヤマクワガタは寿命が短い!長生きさせる方法!

    ミヤマクワガタは寿命が短い!長生きさせる方法!
    子どもにも大人にも人気のミヤマクワガタ。夏の期間だけの短命の印象ですが、飼育環境を工夫すれば寿命が延び、秋や冬まで生き延びることもあります。

    本記事では、ミヤマクワガタの基本情報とあわせて、飼育時の注意点や長生きさせるための具体的なポイントを紹介します。

    ミヤマクワガタは寿命が短い!

    ミヤマクワガタは、美しい大アゴと力強いフォルムで人気のある昆虫ですが、成虫の寿命は非常に短く、自然界ではおおよそ1〜2ヶ月程度といわれています。暑さや湿気に弱く、日本の夏の蒸し暑い気候は大きな負担になります。せっかく手に入れても、すぐに弱ってしまうケースも少なくはありません。

    家庭での飼育には正しい知識が必要になり、丁寧に適した環境づくりをすることで、寿命を長く保つことができるのです。

    ミヤマクワガタの基本情報

    ミヤマクワガタとは

    ミヤマクワガタの和名は深山クワガタ。その名の通り、日本の山間部や高原に多く生息するクワガタムシです。体長は40〜75mmほどになり、大きく湾曲したノコギリ状の大アゴと、体全体にうっすらと生えるビロード状の毛が特徴です。その美しさから、昆虫採集でも常に人気のある種類で、子どもから大人まで幅広い層に愛されています。

    ミヤマクワガタの生育時期

    成虫の姿が見られるのは、主に6月から8月にかけての夏季。標高の高いエリアでは7月中旬〜8月がピークとなります。ミヤマクワガタの幼虫期間は2〜3年にも及びますが、成虫になってからの命はわずか数週間〜2ヶ月と非常に短いため、観察できる期間は限られています。

    ミヤマクワガタの捕まえ方

    夜行性のため、日中よりも夜間の採集が効果的です。特に、クヌギやコナラなどの樹液が出ている木を探すと高確率で発見できます。標高の高い林道や涼しい山地が狙い目で、ライトトラップを使ったり、夜明け前の時間帯に出かけると、捕獲の成功率が上がります。

    木の高い位置にいることが多いため、長めの伸縮タイプの虫あみを用意しておくと便利です。日中は木の枝や葉の上の日陰で体を休めている場合もあり、木を揺らしたり、蹴ったりすると、頭上から落ちてくるミヤマクワガタをゲットできることもあります。

    ミヤマクワガタは飼育が難しい昆虫

    寿命が短いため

    ミヤマクワガタは、成虫の寿命が1〜2ヶ月と非常に短いため、飼育できる期間も限られています。手に入れたタイミングによっては、あっという間に寿命を迎えてしまうこともあります。早めの時期に採集・購入し、飼育開始のタイミングを工夫することで、少しでも長く観察を楽しむことができます。

    飼育環境を選ぶため

    ミヤマクワガタは暑さに弱く、高温多湿の環境ではすぐに弱ってしまいます。特に平地の夏はミヤマクワガタにとって過酷な気候です。そのため、涼しい環境を保つことが飼育の鍵になります。

    一般的なクワガタよりも飼育に手間がかかるため、「飼ってみたけどすぐに死んでしまった」という声も多いのが実情です。冷房管理された室内や、温度変化の少ない場所で、飼育環境を整える必要があります。

    ミヤマクワガタを長生きさせるコツ

    ミヤマクワガタは、生まれてからの寿命が1〜2ヶ月とお伝えしましたが、飼育下でも条件を整えることで、より長く生きることは可能です。実際に、温度管理をしっかり行い、エサ切れを起こさないように配慮することで、年明けまで元気に生きたという事例もあります。

    長生きさせるためには、まず飼育温度を20〜25℃に保ち、できれば20℃に近づけることが望ましいです。25℃でも生存は可能ですが、暑さに弱いため、特に真夏は冷房や保冷剤を使って安定した環境を整えましょう。

    エサとしては、新鮮な昆虫ゼリーを与え、毎日チェックして常に食べられる状態を維持することが基本です。発酵系ゼリーは特に好まれる傾向がありますので、反応を見て与える種類を調整するとよいでしょう。

    また、ケースは直射日光を避けた暗所に置き、光や熱によるストレスを減らすことも大切です。

    湿度の管理にも注意が必要です。乾燥しすぎると体力を消耗してしまうため、虫かご内のマットの湿り気を保ち、必要に応じて霧吹きで調整してください。

    さらに、ミヤマクワガタは樹上性が強いため、ケース内には転倒防止のために落ち葉や止まり木、小枝などの障害物を設置し、ひっくり返ったときに自力で起き上がれるようにしておくと、体力の浪費を防ぐことができます。

    加えて、雄と雌を同時に飼育する場合は注意が必要です。雄が雌を攻撃してしまうケースもあり、最悪の場合は死亡に至ることもあります。ペアで飼う場合は必ずケースに仕切りを設け、物理的に接触しないようにしてください。一時的に同居させる際も、常に様子を観察し、異変があればすぐに隔離する判断が求められます。

    このように、温度・湿度・エサ・レイアウト・飼育方法に配慮することで、短命と思われがちなミヤマクワガタを長く健康に飼育することは十分に可能です。自然界での生態を踏まえたうえで、丁寧な飼育を心がけてみてください。

    ミヤマクワガタは憧れのクワガタ!上手に育てよう!

    ミヤマクワガタは、その希少性と魅力的な姿から、昆虫好きにとって憧れの存在です。しかし、寿命が短く、飼育も簡単ではないため、しっかりとした準備と日々の観察が必要になります。

    自然に近い環境を意識し、温度や湿度、エサ、飼育スペースに気を配ることで、少しでも長く健康な状態を保つことができます。正しい飼育方法を学び、ミヤマクワガタと過ごす貴重なひとときを、ぜひじっくりと味わってみてください。

    のまどうさん

    アウトドアライター

    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

    あわせて読みたい

    クワガタが集まる木ってどんな木?王道の木から意外と知られていない木まで紹介!

    クワガタが集まる木ってどんな木?王道の木から意外と知られていない木まで紹介!

    カブトムシやクワガタに会いたい!知っておきたい「甲虫採り」3つの基本とは

    カブトムシやクワガタに会いたい!知っておきたい「甲虫採り」3つの基本とは

    コナラの木にはカブトムシ・クワガタが集まる!特徴や見分け方を解説

    コナラの木にはカブトムシ・クワガタが集まる!特徴や見分け方を解説

    クワガタの種類別寿命一覧と長く飼うためのコツを教えます!

    クワガタの種類別寿命一覧と長く飼うためのコツを教えます!

    NEW ARTICLES

    『 自然観察・昆虫 』新着編集部記事

    キャンプでできるカラス対策!寄せ付けない方法や対策グッズを紹介

    2025.07.24

    関東の蛍スポット5選!キャンプや釣りも楽しめる施設も

    2025.07.19

    カブトムシが集まる木がある!捕まえる手順も公開

    2025.07.19

    ゆりの季節は夏!月別の種類や花言葉も紹介

    2025.07.18

    除草には7月がベスト!雑草と薬草の境界線上の植物・ツユクサのトリセツ

    2025.07.17

    日本百名山・霧ヶ峰で夏の鳥ノビタキに会おう!オス、メス、幼鳥も写真で紹介

    2025.07.15

    桔梗の季節はいつ?夏に咲く秋の七草の魅力と関東の名所を紹介

    2025.07.14

    タンポポ、ヤブカンゾウ、ヨシ…未来の子供たちに伝えたい!昔なつかし草花遊び7選

    2025.07.03