低山だからってなめちゃダメ! いつものギアに追加したいものは携帯浄水器、そして… - 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.07.04

    低山だからってなめちゃダメ! いつものギアに追加したいものは携帯浄水器、そして…

    低山ハイクが注目されている。なかでも駅近でアクセスのよい山はバスへの乗り継ぎを考えずにすむので人気が高い。ただし、身近な山なので装備が少なくひとりでも気軽にはじめられるとはいえ、油断は禁物だ。

    警察庁のまとめによると、遠足のイメージがある高尾山(標高599m)でも毎年100人以上の遭難があり、富士山より年間遭難者が多い年もあったという。

    5月末、スイスの携帯浄水器ブランド「カタダイン」と代理店「スター商事」がメディアを集め、新作「ビーフリーAC」の体験イベントを開催した。

    そこでは「ビーフリーAC」の安全性と利便性とともに、山の中での”万一”に備える神ギアも紹介。いつもの装備にプラスしたい道具を教えてもらった。

    携帯浄水器があれば沢や湧き水を口にしても安心

    まず最初はなんといっても携帯浄水器。1本あると湧き水スポットで給水できるのでより身軽になるし、万一のときも頼りになる。登山上級者が持っているイメージが強いが、ハイキング初心者でも使えるアイテムなのだ。

    「ビーフリー」はフィルター付きのソフトボトルで、握るだけでボトルに入れた水を濾過できるコンパクトさがウリだ。ライバルよりも軽く、濾過スピードが早いためファンは多いが、濾過した水ににおいが残るという指摘もちらほら。

    白い繊維が0.1μm以上の細菌や原生生物をキャッチするホロファイバーフィルターで、黒い円柱状のものが活性炭フィルター

    2025年登場の「ビーフリーAC」は従来のホロファイバーフィルターに活性炭(Activated Carbon)フィルターを追加し、水のにおいや塩素を軽減することに成功。

    カタダイン社のアジア・オセアニア担当、ヨハン

    どこでも安全でおいしい水を得られるようになったカタダインの自信作だ。

    使い方は単純。
    ソフトボトルで水を汲み、フィルターを取り付けてボトルを握ると最大2L/分のスピードで濾過する。ライバルよりも軽い力でスムーズに濾過できるのが特徴だ。

    沢の水を濾過して飲んでみたところ、まろやかでおいしい。できるだけ濁りのない水を汲むのがベストだが、多少濁った水でもクリアになる。思っていたような泥臭さはないし、後日、体調が悪くなるということもなかった。

    帰宅後は、きれいな水をボトルにいれてシェイク。フィルターもやさしく10秒ほどすすげばよく、しっかり乾燥させて保管するだけ。メンテナンスに分解や専用器具は不要だ。

    片手に収まる収納サイズ

    容量は0.5L(72g)と1.0L(76g)の2種類。写真は青いボトルの容量0.5Lだが、容量1.0Lにはソフトボトルが二重構造でよりタフに扱える「ブラック」(85g)もある。

    キャップは片手で開閉できるフリップキャップで、キャップを閉めておけば多少力が加わっても水が漏れることはまずないが、中の水が少なくなるとバックパックのサイドポケットには差しづらい。カラビナで吊すような使い方が正解だ。

    発見率100%捜索サービス

    道迷い、ケガにより動けなくなることは標高が高かろうと低かろうと、そしてベテランでもビギナーでもあり得るトラブルだ。そんなときに天候が悪化すると絶体絶命。

    バックパックに発信器を装着

    ココヘリ」は、入会すると発信器が貸与され、本人または家族から捜索依頼があるとヘリコプターやドローンを飛ばして発信器の電波(プランによりGPS搭載モデルも選択可)を追跡、居場所を探してくれる日本で唯一の民間ヘリ捜索サービスだ。

    2024年には200件の捜索が行われたそうで、過去3年間の発見率は100%。そのうち86%が3時間以内に遭難者を発見しており、スムーズに救助活動に移行できたという。入会に必要な費用は入会金(3300円)と年会費(6600円)。

    現在、特定の登山用品を購入すれば「ココヘリ」入会金と年会費が無料になるセット販売も展開中。カタダイングループのオプティマス「123Rスベア」も対象のひとつだ。

    Mt.TAKAO BASE CAMPでレンタルOK。COCOHERI TAKAOにて6月15日までカタダインのポップアップストアを展開

    東京・高尾山「Mt.TAKAO BASE CAMP」や北海道・旭岳ビジターセンター、群馬・丸沼高原スキー場など現地レンタルが可能な場所もあるので試してみては。

    森の中で効果絶大な現代版のろし

    「ココヘリ」、そして地元消防や警察がヘリコプターで出動したところで、木々に囲まれた低山では上空から発見されづらい。

    山岳用発煙筒「ポッケム」は70秒以上赤い煙が立ち上るので周囲の人へのアピールになる。ヘリコプターなど救助の音が聞こえてから煙を上げるのがポイントだ。

    機内持ち込み・手荷物預けできないので飛行機利用のときは現地で入手しなければならないが、「ポッケム」はお守りとしてかなり有効。

    ちなみに「ポッケム4本セット」も「ココヘリ」セット販売の対象だ。

    地形図とコンパスの使い方をおさらい

    街歩きではスマホ頼りになるが、山道では低山であっても電波が通じないことはままある。コンパスと地形図は昔も今も必携アイテムだ。

    ただ、山歩きビギナーや久しぶりに手にした登山復活組は、どうやって使うか迷うのでここでおさらい。

    • ①コンパスの回転盤矢印を真上にセットしてから、地形図の磁北線とコンパスのプレートを合わせる
    • ②北を示す赤い針が回転盤矢印と重なるように地形図の向きを調整
    • ③沢の分岐や高低差、地形など目印になるものを探して自分の位置を確認

    これでどちらに進むべきかがわかる。

    「ビーフリーAC 0.5L」72g、「ココヘリ」受信機45g、「ポッケム」1本40g。マストアイテムの回転盤付きコンパスが30gほどで、おまもり3種とあわせても200gほどだ。

    沢が多いコースであれば「ビーフリーAC」の出番が増え、その分、ペットボトル飲料を減らせるのでこの200g分は解消できる。

    「どうせ自分が行くのは初心者向けの低山だから」という考えは捨て、この夏は登山届とともに3つのお守りを携えて出発すべし。そう考えさせられたイベントだった。

    大森 弘恵さん

    ライター

    フリーランスのライター、編集者。主なテーマはアウトドア、旅行で、ときどきキャンピングカーや料理の記事を書いています。

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