キャンプの準備を限界まで楽にする”魔法の持ち物リスト”の作り方 | アウトドアの知識 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

アウトドアの知識

2022.11.23

キャンプの準備を限界まで楽にする”魔法の持ち物リスト”の作り方

キャンプの準備を限界まで楽にする「魔法の持ち物リスト」の作り方

私は最近、BE-PALではキャンプの「準備」や「片付け」を楽にする方法をよく書いていて、ありがたい事に毎回好評を頂いております。

2022/11/17付のアクセスランキングで「片付け」の記事が1位でした。

2022/11/17付のアクセスランキング。「片付け」の記事が1位でした。

「キャンプの準備や片付けをどうにか楽にしたい」というのは(私を含め)多くのキャンパーの切実な願いのようです。

ということで今回は、キャンプの準備が極限まで時短できる「魔法の持ち物リスト」の作り方を紹介。

このリストがあれば、何かと段取りを要求されるキャンプの準備で、まったく頭を使わなくてよくなります。

1度作ってしまえば、それ以降のキャンプ人生が永遠に快適になるので、作るのが早ければ早いほどお得なリストになっています。

前準備:まずは「キャンプBOX」をつくろう

前準備としてキャンプBOXをつくろう。

前準備としてキャンプBOXをつくろう。

リストを作る前の準備として、まずは「キャンプBOX」というものを作りましょう。これは以前の記事の「準備が30秒で終わる?キャンプBOX」で紹介したものです。

キャンプBOXとは、簡単に言うと”キャンプで使うギアのみ”を収納ボックスにつめたものです。

キャンプBOXを作れば、それを車やバイクに積み込むだけでキャンプの支度をほぼ終わらせることができます(徒歩キャンプであればBOXの中身をザックにパッキングするだけで準備完了)。

そして、キャンプが終われば自宅の物置きにBOXをそのまましまい込み、また次のキャンプが来たらBOXをそのまま車に積載しさえすればOK、という流れで、キャンプの準備が非常にスムーズになるというシステムです。

キャンプBOXを補助するリストをつくろう

では、ここからが本題です。

キャンプBOXはキャンプの準備が一瞬で終わるという夢のような箱ですが、中身を完全にほったらかしにできるかというと、そうではありません。以下のような特徴のある道具については、キャンプ当日までに中身を微調整する必要があります。

  1. 日常生活と兼用している道具
  2. 補充が必要な消耗品・充電が必要な道具
  3. 冷蔵・冷凍が必要なもの

よって、これらについてはそれぞれ「日常生活兼用リスト」「消耗品・充電リスト」などの名目で別途リストアップをしておき、入れ忘れがないように管理します。

それぞれのリストの作り方や使い方は以下のようになります。

日常生活兼用リストをつくろう

メスティンでの炊飯。

日常生活でも使うキャンプ道具をリスト化しよう。

以前の書いた記事でも紹介したように、キャンプギアは非常に高機能なので日常生活でも大活躍します。

関連記事「むしろ家で毎日使ってるキャンプギア4選

日常生活でも使っているものをキャンプでも使う場合、キャンプBOXに入れたままにしておく事ができません。キャンプBOXを作ったからといって安心して気を抜いていると、これらのギアを持参するのを忘れてしまいます。日常生活用とキャンプ用で同じものを2つ揃えられれば管理する必要がなくなって楽ですが、中にはそうする事が難しい道具もあるでしょう。

そういうわけで、普段の生活でも使う道具は別途、日常生活兼用リストという名目でリストアップしておきましょう。

著者の「日常生活兼用リスト」

著者の「日常生活兼用リスト」

そして、キャンプの日が近づいたらリストにあるものをパッキングします。リストアップしておくことで何が必要なのか思い出す必要がなくなるので、ものの数分でパッキングが終わる、という優れたシステムを構築できます。

消耗品補充・充電リストをつくろう

もう1つほったらかしにできないのが、「消耗品」と「充電が必要な道具」です。

毎回使い切るようなものなら補充のし忘れもないでしょうが、「マッチ」「調味料」などまれにしか補充が必要でないものは、記憶に頼るとうっかり補充し忘れてしまいます。

また、LEDランタンやモバイルバッテリーなどの充電が必要なものも、あらかじめリストアップしておくことで忘れずに充電することができます。単なる補充であれば出発前までに気付ければ問題になりませんが、充電の場合気づくのが遅くなると出発までに間に合わないということになりかねないので、とくに用心が必要です。保冷剤や氷の準備も同じことが言えるので、このリストに入れておきましょう。

また、補充ではありませんが、キャンプ後にメンテナンス(洗浄、乾燥、研磨など)が必要なものもこのリストにいれておきましょう(キャンプ専用クッカー、寝袋、シーズナイフなど)。メンテナンスのために一時キャンプBOXから出すことになるので、メンテナンス後にBOXに戻し忘れるリスクがあります。

タイミング別アクションシート

ここまでで必要なもののリストアップができました。

次はさらに一歩進んで、リストアップした持ち物を準備のタイミング別に以下の4つに分類し、整理します。

  1. 帰宅後〜当日までに行う準備
  2. 近日〜当日までに行う準備
  3. 前日までに終わらせなければならない準備
  4. 当日にしかできない準備

1.帰宅後〜当日までに行う準備

1.帰宅後〜当日までに行う準備

1.帰宅後〜当日までに行う準備(著者のリストより)

1は帰宅直後からすぐに取りかかれるタイプの準備です。例えば、着火剤やマッチの補充などの作業は帰宅後、やろうと思えばいつでもやれる準備です。後回しにせずに早めにやっておくと前日の準備が楽になります。

2.近日〜当日までに行う準備

2.近日〜当日までに行う準備

2.近日〜当日までに行う準備(著者のリストより)

2はキャンプ決行日が近くならないとできないような準備です。

例えば、日常生活兼用リストにあるギアは普段使いもしている道具なので、キャンプが近くならないとパッキングできません。また、ウォータージャグで水を持参する場合なども、充填するのが早すぎると不衛生なので、これに該当します。

3.前日までに終わらせなければならない準備

3.前日までには終わらせなければならない準備

3.前日までに終わらせなければならない準備(著者のリストより)

3は充電や冷凍などの準備に長時間を要するものが該当します。

着火剤やマッチの補充は最悪当日の朝でも間に合いますが、充電や冷凍はそうはいきません。少なくとも前日までに仕込んでおかないと、当日にやっていては出発時刻が大幅に後ろ倒しになります。

このリストが最も効果を発揮するのは、忙しくてキャンプ前日までに準備が完全に終わらないときに、最低限やらなければならない事を確認したい、という場面です。

4.当日にしかできない準備

4.当日にやる必要がある準備

4.当日にしかできない準備(著者のリストより)

4は例えば、当日の朝まで自宅でも使うもの(歯ブラシ、その他アメニティ類、など)や冷蔵・冷凍品のパッキングなどです。

この4つの分類・整理作業を行うことで、キャンプの準備が小分けにできるので、作業が劇的に楽になります。

パッキングマニュアルを作る

パッキングマニュアルをつくろう

パッキングマニュアルをつくろう。

パッキングの方法もマニュアル化しておくことで、準備の負担が劇的に軽くなります。

荷物のパッキングを雑にやってしまうと、前回のキャンプと同じ荷物量なのに荷物がうまく収まらないことがあります。また、例えば、キャンプ場でいざガスバーナーが必要になったときなどに、収納BOXとバックパックのどちらに入れたのか、あるいはバックパックの中でもどの収納部に入れたかがわからなくなるときがあります。どちらも、荷物の多いキャンプではよく起こるトラブルの1つです。

これらを防ぐためにパッキングマニュアルを作成します。

パッキングマニュアルは、

  • 荷物をどこに入れるか?
  • どの順序で入れるか?

を書き留めることで作成します。

著者の「パッキングマニュアル(ザック版)」

著者の「パッキングマニュアル(ザック版)」

どこに入れるかについては、私の場合は、

  • キャンプBOX
  • バックパック・メイン収納部
  • バックパック・ウエストベルトポケット
  • バックパック・フロントポケット上
  • バックパック・フロントポケット下

というレベルで分類しています。

どの順序で入れるかは、キャンプ場ですぐ使うものが上に来るようにパッキングするのが望ましいです。ただ、理想はそうなのですが、私の場合そうしようとするとBOXにきれいに収まらないので、荷物を収納できることを優先したパッキングの順序でマニュアル化しています。

このリストを作れば、うまくパッキングできなくて何回もやり直すことがなくなりますし、キャンプ場で「あのギアどこにあるんだっけ?」と探しものをする手間もなくなります。

リスト化するのが面倒であれば、キレイにパッキングできたときの様子をスマホなどで動画撮影してもいいでしょう。

状況別持ち物リストを作る

必要な荷物は状況によって異なる。

必要な荷物は状況によって異なる。

ここまでのリストを作れば、あなたのキャンプの準備は劇的に早くなっていることでしょう。

ただ、最後の最後に1つ落とし穴があります。

それは、キャンプは状況によって持っていく荷物が変わるということです。

ここでいう状況というのは、次のようなものを指しています。

  • 宿泊の有無、日数
  • 季節
  • 天気・気候
  • 海か山か
  • 人数
  • 交通手段

つまり、ここまで作ったリストを、これらの状況の数だけ作ることであなたにとって完璧なキャンプリストが完成します。

と言うと「いやいや、それはさすがに時間がかかりすぎるだろう」と思われる方が大半だと思います。

大丈夫です。安心して下さい。

自分の中で最も頻度が高いシチュエーションで1度リストを作ってしまえば、あとはそれを微調整するだけでほかの状況のリストもすぐにできます。

多くの人にとって一般的なのはやはり春〜秋の1泊2日のキャンプではないでしょうか。私の場合は「1泊2日」「秋」「山」のバイク・ソロキャンプがベースとなっています。

いつもと状況が違うキャンプをするときは、最初に作ったリストをテンプレートにして、そのときの状況に合わせたリストを作成します(そういう意味ではリストは手書きよりデジタルデバイスを使ったほうが複製がしやすいのでおすすめです。)。面倒がらずにこの作業を行っておくと、それ以降のすべてのキャンプの準備が劇的に早くなります。最初の投資を惜しまず、賢くキャンプしましょう。

余談ですが、この記事で紹介した持ち物リストをNotionというメモアプリで作成すれば、キャンプの準備がさらにありえないほど爆速になります。

イメージ的には、アプリに「日数:1泊2日」「交通手段:電車」「人数:ソロキャンプ」などの条件を入力すると、「必要な持ち物」「前日までに準備すること」「当日にやること」「パッキングの順番」などの必要な情報が自動で表示される、といった具合です。

今回の記事が、キャンプの準備を少しでも楽にして、あなたのキャンプに行く回数が1度でも増えれば嬉しいです。

それでは、次はキャンプ場でお会いしましょう。

ワタナベ
私が書きました!
ライター・編集者
渡邉彰大
元製薬企業研究職・農家生まれの自然を愛するサイエンスライター。独立後、自然豊かな千葉県外房・海岸エリアに移住し、週1~2回ソロキャンプにでかける日々。多くの人が気軽にキャンプを始められるように、初心者向け記事の執筆やイベントの企画などを行っています。キャンプにも役立つ?料理のYouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCaOa3n0KOx7X741m7-CYjkA)もやってます。

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