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    2018.06.13

    少数民族の村から村へ。トレッキングでラオスを旅する

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    ラオスの旅6

    ラオス北部の古都ルアンパバーンから、さらに北へ向かうローカルバスを乗り継いで、1泊2日。中国との国境近くに位置する町、ムアン・シンに移動しました。この町の周辺には、アカ族やヤオ族、タイ・ルー族、タイ・ヌア族など、8、9種類もの少数民族の村々が点在しています。僕はムアン・シンの町でガイドを1人雇って、これらの村々をトレッキングをしながら訪ねて回ることにしました。

    最初に訪れたのは、パサンという村。アカ族の人々が比較的最近移住してきて作った、新しめの村です。

    村の家々は、そのほとんどが高床式の構造になっていて、雨水が地面を大量に流れる雨季でも快適に過ごせるように作られています。シンプルですが、風通しがよくて居心地よさそうです。

    カゴを編んだりするのに使う竹を、鉈を使って、シュッシュッと器用に細く割いている村の女性。

    何かブヒブヒ聞こえるなと思ったら、ちっちゃな黒ブタたちが、道端を走り回っていました。

    パサンの村を出ると、林の中に赤土の道が続いています。村から村へトラクターなどで行き来するのに使う農道ですが、雨季になるとドロドロにぬかるむので、その時期は移動するのも結構大変だそうです。

    急に視界が開けると、結構大規模なバナナ園が目の前に現れました。中国資本によって作られたもので、中国本土へ輸出するのが目的だったとか。

    大規模な割には、あまり手入れされているように見えないバナナ園。ガイドの説明によると、バナナの栽培時に大量に散布されていた農薬で体調不良を訴える地元住民が続出したため、ラオス政府は農薬を多用するバナナ栽培を基本的に禁止。中国人のオーナーたちは撤退を始めているそうです。

    「このバナナ園はどうなるの?」とガイドに聞くと、「土地はアカ族のものだから、彼らが切り払って、サトウキビ畑にでもするんじゃないかな」とのこと。サトウキビも中国に輸出されているそうです。大国との関わりは、少数民族の人々の暮らしにも大きな影響を与えています。

    ——

    ◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
    著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)『ラダック ザンスカール スピティ 北インドのリトル・チベット[増補改訂版]』ほか多数。
    http://ymtk.jp/ladakh/

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