宝を探しに森の中へ

2018.12.26

     

私が書きました!
アウトドアプロデューサー
長谷部雅一
アウトドアイベントの企画運営を手がける『 Be-Nature School 』に所属。人と自然をつなぐインタープリターとしても活動しています。著書『 ネイチャーエデュケーション 』1300円+税 みくに出版 他

日本のミライを明るくする! 園児野生化計画 vol.67

「幼児が秘密基地をつくると何が起きる?!」の続編です。前回の記事はこちらから

秘密基地づくりに没頭した子供達。あまりに熱中して継続的に活動を続けるあまり、とうとう材料が無くなってしまいました。そこで、今回は急遽森の中に素材探しへでかけることになりました。

天気はあいにくの雨…。「今回は残念ながら室内での活動かな?」と思いつつ園に着くと、担任の先生も子供達もカッパ持参で戦闘準備が完了しているではないか!僕たちは室内で作戦会議を終わらせ、森の中へ出発しました。


いつでも出られる服装になり、まずは作戦会議
今日の議題はどんな木が欲しいか?

車が通る道を渡り、雨に濡れた森を抜けて早速素材採取にとりかかる。今回は、望む素材の形状や用途が違うため男女分かれての作業に入ることに。男の子はとにかく大物と変わった素材を採取しに出発し、女の子は厳選された大きさと形の木を確保しに行きました。

共通点は、どっちらも雨に負けることなくアグレッシブに採取作業に取りかかっていたこと。男の子達は、「うりゃーー!」「これ重いぞー」と叫び声を上げながら次々と素材を掘り出していく。


積まれた間伐材の奥の方に手を入れながら素材を探す
常に気にしているのは、奥の方に住んでいる”大蛇”の存在らしい

一方女の子達の方は、はじめは濡れた木に触れることに抵抗を感じつつも手際よく素材採取を行っていく。

「○○ちゃん運ぶの手伝って!」
「もう少し人が必要だよ!○○ちゃん来て〜!」

エンジンがかかるのは遅かったが、コミュニケーションが円滑でその後の作業が驚くほど早く進んでいった。園への素材の運び出しも、しっかりと組まれたフォーメーションで大きな木が園の方に流れていく。大きな木を運んでいるだけなのに、彼女たちはなぜかとっても楽しそうだ。


腰が入った運び方は、もはや幼児の領域を越えている?!
大きな木が次々運び出された


なにやら嬉しそうに小走りで枝を運ぶ女の子
今、彼女は魔女で魔法のほうきに乗っているそうだ

園庭に運び込まれた材料達は、間髪入れずに秘密基地の一部へと変わっていた。
秘密基地を作るうえで、「どんな長さ」で、「どんな太さ」で、「どんな形」の素材が必要なのか?これらがちゃんと頭の中に浮かんでいたこともあり、拾われた素材は秘密基地に余すところなく活用されていった。彼らにとって、森の中で見つけた間伐材はもはや宝物にも等しい存在なのだ。


「これは屋根の方がいいんじゃない?」
ビジョンが共有されているので賛成派も多い

この勢いだとまたあっという間に素材が無くなってしまうだろう。素材はまたすぐに拾えばいいが、今ここで起きている子供達の熱量を失ってしまえばその後で色々大切な事が失われてしまう…。

どうやら心配しすぎていたのは僕だけのようで、子供達や先生方の話を統合するとこれからもっと園庭の色々な所に秘密基地を誕生させる予定らしい。そのために必要な素材は他でもいろいろ見つけてみるとのこと。子供と先生の素敵な空間は、果たしてどのように進化していくのだろうか?次にまた見せてもらうのが楽しみなのだ。

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長谷部雅一
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