【サハリン島の北の果てには、ナニがある?】 第1回 軽自動車で1,000kmの未舗装道路!

2018.02.01

軽キャンピングカー、アフリカへゆく!

世界一周12年の海外アウトドア夫婦です。2015年の夏、中古の軽自動車にベッドを取り付けて、稚内を出港。ヨーロッパ大陸を横断して、スペインからモロッコへ。アフリカの最南端を目指し、喜望峰にタッチしてから日本に帰る無期限・無軌道ドライブです。
ひと気のない荒野をひた走り、峠を越え谷をくぐり、吹雪に怯え、農村漁村で一宿一飯。人知れぬ絶景を独り占めして、「マイ秘境」と呼んで喜んでいます。一生ガイドブックに載らないであろう隠れ家的パワースポットや名物、美味を探して!

『銀河鉄道の夜』が生まれた島

稚内港からフェリーに揺られて、5時間半。たった42kmで、日本に一番近い外国サハリン島に上陸です。
夏だというのにロングコートを着た税関職員は、社会主義的官僚風情の横柄な態度。しかもイライラ顔。機嫌を損ねないように渾身の笑顔を振りまき、軽自動車の税関チェックを受けます。
いつ帰国できるのか見当もつかない世界半周ドライブは、雨のロシアから始まりました。

戦前、サハリン島の南半分は日本の元領土。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』が生まれた島です。朝鮮系の人が多く住み、あんた親戚?って顔のおじさんおばさんがいっぱい。
スーパーマーケットはどこにありますか?
英語で尋ねると、しっしっと手で追い払ってくれる照れ屋さんです。中級ホテルでは、Helloと挨拶した瞬間、「満室!」と返されるおもてなしを喰らい、スマホ用にSIMカードを買いましたが、インターネットに繋がりません。ボクらは旅中も仕事をしているので、ネットは生命線。命がけでアクティベート(※1)に励む夜です。

(※1)SIMカードのアクティベート(セッティング)は、国や地域によって違います。我が家の体感調べでは、観光客の少ない国ほど販売員は役に立たず、インターネットに繋がりません。四苦八苦した末にたどり着いた解決策は、地元民のスマホを借りてAPN等の設定を同じにすること。

軽自動車で1000kmの未舗装ってキツくない!?

南北に細長いサハリン島は、北海道より少し狭いだけ。ほぼ同じ面積。耳にしたことのない観光地を訪ねても、どうせすぐに忘れてしまうので、名所旧跡は目指さずひたすら北上します。北の果てまで行ってきました!って、言いたいだけなんですけどね。
フェリーが到着したコルサコフ港から、最北の町までおよそ900km。地元民によると、その半分が未舗装。往復するとなると、1,000kmも砂利道じゃないですか。凶暴なグリズリーが住む原生林でアスファルトなしって、故障したらどうするの?
「馬鹿なの? 軽自動車じゃ絶対に無理!」
心の常識派が中止を迫りますが、なし崩し的にコトを進めて、撤退する勇気のない性分なのです。マズイかな~とか言いながら、策のないままに出発します。

1,000kmの未舗装道路に対し、予備タイヤは3本。妻Yukoには言えませんが、タイヤなんて一度も取り替えたことはありません。
どう見ても日本人にしか見えない地元のおじさんに、ちょっと北の端まで行ってくるんだけどって自己流の手話で話したら、我が家の車を眺めてひと言。
「馬鹿なの?」
猿語よりも意味不明のロシア語ですが、不思議と胸に染み入ります。

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